埴汁、なんて読むでしょう?
外で乾燥させている粘土の塊たち。
この後、細かく砕いて、粘土水をつくります。
その粘土水のことを埴汁と言います。
読み方は「はじる」です。
「埴」という漢字は日常的にあまり使われませんが、「埴輪」でご存知の方は多いかもしれません。
埴汁は砂粒をつなぎ合わせる接着剤のような役割をしているので、型同士をくっつける時や鋳型をつくるときなど、鉄瓶づくりの様々な工程で使われます。
埴汁は、こちらの写真のような「目」の異なる「ふるい」を使い分けて、粗さ(粘土性)を調整し、その工程に合わせたものを使用します。
工房によって多少違いはあるようですが、砂や粘土の粗さを注意深く見極めてつくり出す、手づくりならではの細かな作業が施されています。
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