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mama, ひだまり、あなたのにおい。

遠い記憶を呼び起こす
母の匂い、とは、あなたにとって
どんなものだろう?

私がその昔やっていたバンド
speena(スピーナ)
セルフレビュー的な振り返りジャーニー
3rd album 「sugarmoon champselysees」
略してシュガムン
2ヶ月ぶりのnoteに時の流れの速さを知る。


2023にフォーティsixとなった
どっこい大人な私
最近どうもそばかすが隠れない
BBクリームでは限界だと悟り
ファンデーションを買ったので今日は練習。
普段はネイリスト、いろんな人と触れあっていると、人の数だけ人生があると日々思う。

狭いと感じて地元を飛び出し、広いと感じた音楽界を経て現世(?)
今が一番、世界は広いと感じる、大人になったということだ。
相手の一言から読み取れる背景は、年を重ねるごとに増えてゆくもの。

うつ病を脱し、社会復帰を目指していた頃
前職なんですか?という問いが恐怖だった私も
今やすっかり「音楽です」と堂々言えるようになり
仕事仲間や何人かのお客様には、現役だった頃の私の音楽に加えて
今の音楽まで聴いていただいている
うれっしはーずかっし


言葉にすると薄っぺらいけど
自分を愛する、大切にするということは
今日ここに至るまでの日々を
あの日の自分を
全部受け止める、ということだ。

過去は否定なんかできない
と歌ったことがあった
でも否定できなくても見ないふりはできる
そうやってなかったことにしていた私が
今一度、過去を愛せるようになったのは
一重に、待っていてくれたベイビーちゃんのおかげなのだ
(家族、友人、恋人はもちろんのこと。)



自己を愛せると、他者を愛せる真理。
若き日の根拠なき自己愛は、たくさんの人と触れあいながら研磨され、挫折と孤独とやりあいながら確かなものになるのだろう。

あなたがいるから、私がいるのだ。
それはまるで、音楽とは聴いてもらって初めて音楽たり得るように。
ありがとうの代わりに愛を込めて
今日も曲を作っている。




なげーよ。

振り返りジャーニー、speena編
シュガムンはママの匂い
はーじまーるよー!

dear my mama
詩と曲、カナコ。

東京、停滞した憂鬱と苛立ちに、焦燥と孤独を感じて見上げた空に、遠い日の記憶が呼び起こされる、人込みの中しゃがみ込んだ私を抱きしめてよ今すぐに、誰か、誰か、あたたかな腕に包んで心をほどいて、頭を撫でて、泣きたい時いつもそうしてくれた、あたたかな腕を思い出す、晴れた日の水色の空、乾いた空気、離れた場所でも繋がっている空に、ママの匂いが鼻先をかすめた気がした。


詩。

小学校低学年、いくつだろう、9才かな、夏休みだった気がする、母はパートでブティックなお仕事、窓から見送る私、手を振り合う二人、家からまっすぐ一本道、100mくらいかな、曲がるまで何度も振り返る母、が曲がる直前だけ立ち止まって、手を振る。
姿が見えなくなったら、おしまい。
いつもそうだったのに、この日だけは見えなくなった途端に家を出て走って追いかけて、えーと、歌詞のまんまだな笑
蓄積疲労ならぬ、蓄積淋しさ、みたいな。

少女の頃、母の使う物すべてがキラキラで、口紅やマニキュアやアクセサリーに触れてドキドキ、ふわぁ〜!って高揚するハート、その中でもハンカチが魔法がかっていて、薄くて透けてるハンカチ、白地に淡いピンクと紫とブルーの小花模様(おぼろげ)、棚の引き出し、畳の部屋、うっとり見惚れる私と微笑む母、そんな記憶、汗や涙を拭いてくれる母の手とハンカチは、その慈愛で少女の心と体を包み込む、優しい匂いと共に、それはひだまりなのだ、いくつになっても。


曲。

ファラドにミを重ねたら、なんか切なくて素敵、全部いけるのかな、やってみた。ミソシにレを、レファラにドを、ドミソにシを。なにこの響き素敵!となったのは多分、dear my mama制作時。作曲、メロディを作ってる時にベース、ピアノの左手とリズムを同時に鳴らしてくんだけど、シュガムンのデモはピアノの右手、コードに少し注目した。
コードをきちんと勉強していない私、そういえばショーコもシホも(speenaのドラムとギター)、このコードならこんな響きもあるよ、と、一緒に作る時は何パターンか鳴らしてくれてたのを思い出した。
ミュウジシャン、かっこいいなぁ。
リズムは三連符な感じ、青いお空からって曲もそうなんだけど、幼さや拙さ、純粋さを感じるんだ、爽やかエイトビートが苦手っていうのもあるけど。


レコーディング。

アレンジは渡辺善太郎さん。大好き大尊敬マン。
speenaが二人になる事を意識してか、あたたかいギターが全面に出てる。アレンジャーさんはみんなそうかもしれない、誰がプレイするのか、見え方や技量、その曲をライブでやる時、いろいろ考えながら、でも音源というひとつの完成形にすべく、妥協はせず。
私はあんまりライブを想定して作らないから、好きにやってくださいましって気持ちでいつもいたかな。制作が一番好きなの。

ピアニカは善太郎さんとカナコ。
キー高い方が善太郎さんで、低い方の私が追いかけて連奏。私のリズム、ためるクセがあるみたいで、「そこ、そうなんやな、わかったわかった」って言って吹いたらタイミングばっちり同じになって驚いたなぁ。

善太郎さんはふっかつしたら一番に会いに行きたかった音楽の人だったんだけど、もう会えない。とても寂しいけど、曲を聴いたらいつもそこにいてくれる、作品の中に生き続ける、いつか私もそこにいくのだな、聴いてくれる誰かがいる限り。

善太郎さんのベースが好き、シホちゃんのギターが好き、タディ(エンジニアさんなのにドラム叩くハメに)のドラムが好き、みんなあたたかい、ミックス渡部高士さんの、どこまでも光のように伸びる歌声ミックスと、遠い記憶の景色にかかる薄いモヤのシャラシャラ魔法が好き。

すすきの原パートのラスト、それはひだまり、あなたのにおいの所、歌録りでシホちゃん号泣。何度歌ってもその度に号泣。タオル持ってきて!って言ってて笑った。

ちなみに私のママンはspeenaの曲の中で、dear my mamaとcalm soulが好きらしい。
なんとも母なセレクトだ。


「胸の奥のほう そばにいてほしい
 言えなかった女の子 恋しがる
 それはひだまり、あなたのにおい。」

いくつになっても
辛い時なら尚更
お母さんとはホームなのだ
とてもsweetな。



いいジャーニーでした。

母の匂い、とは、あなたにとって
どんなものだろう?
教えてねーん。


読んでくれてありがとにゃ🐾
らぶぅ。

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