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メトロノームの正しい使い方で意味のある練習にしよう!

曲が大体仕上がって来る頃、子供たちのレッスンで「家での練習はメトロノームを使ってきてね!」というと、大体の生徒は表情が曇ります。
「えーー」「弾けなーい!」
と拒否感があるようです。


確かにメトロノームは一切忖度してくれません。


つまづいても構わず、チ・チ・チ・チ・・・と進んでいきます。


メトロノームを使用するのは、読譜が終わって、ある程度の完成度で最後まで弾けてからテンポの調整として使用するのがベストだと思います。


ですので、子供達の拒否感の元となるのはまだ「完成度を高められていない」という実感もあるかもしれませんが、そもそも現在の演奏に合わないテンポでメトロノームを使用しているために無謀な挑戦をしていることが拒否感を生んでいると思っています。


メトロノームの使い方にはコツがあります。


まずはじめに大切なのは、

「つまづくことはない程のとてもゆっくりなテンポ

なんとなくの感覚ではやいテンポで弾くのに比べたらとても遅くてうずうずしちゃうほどのゆっくりなテンポです。


そして、この状態でもつまづきが多かったり音符を読んでいるような場合はまだまだテンポを上げるのは時期尚早です。


ゆっくりなテンポでほとんどつまづきがなく余裕があればそこから3から5ほどテンポを上げます。

これがメトロノームをうまく使うコツです!


テンポは細かく少しづつ上げること。


そして、そのテンポでの演奏に余裕があることもテンポを上げていく大切な条件になります。



このメトロノーム練習は時間もかかるし、はっきり言ってかなり地味です💦


しかし、この練習は確実に演奏の質を上げます。指の動きも変わります。


特に、8分音符や16分音符などの細かい音符が多い曲ほどメトロノームは使用すべきです。
いつも決まってミスタッチしてしまうところはその部分を取り出してゆっくりのテンポにしたメトロノームで練習しましょう


今では、メトロノームの無料アプリもありますので、手軽に使うことができます。


私は楽譜の隅に♩=70(正、正、、)と通して弾いた回数を書き込んだこともありました。回数だけ多ければいいというものではありませんが、これだけやったんだから!という自信にもつながります。


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