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仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方【読書メモ】

仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方 を読んだメモです。
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仕掛学ってなんなのか

問題解決の手段のひとつ。
「人に動いてほしいときは無理やり動かそうとするのではなく、
自ら進んで動きたくなるような仕掛けをつくろう」という発想。

よくあるアプローチとして「整理整頓」と書かれた張り紙を思いつくかもしれない。しかし、そのような張り紙にほとんど効果がないことは我々の経験から明らかである。

どんな本?

仕掛けの考え方や、世の中にあふれている具体的な仕掛けの紹介が載っています。
また、仕掛けをひらめくためのアイディアにも触れてくれています。

なんで読もうと思ったのか

以下の記事でおすすめされていたため。

おすすめしている金澤さん(@ketancho)という方は、個人的にリスペクトしているエンジニアの一人です。(※)

「リスペクトしている人が紹介する本はできるだけ読むぞキャンペーン」を自分の中でやっているので、さっそく読んでみました。

※ 金澤さんは以前Udemy でAWS講座の配信をされていました。
 講座の進め方がわかりやすかったり、初心者が思いつく疑問を先回りして解説してくださったりと素晴らしかったです。

特に印象に残ったところ

■ 整理整頓したくなる仕掛け

ファイルボックスの背表紙に斜線を一本引くとファイルボックスが順番通りに並んでいるか一目見てわかるようになる。
ラインが乱れていると気になるのでつい直したくなり、結果として整理整頓が達成される。

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■ 仕掛けに共通すること=目的が「結果として」達成されること

■ 「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」
 ・良い:「素晴らしい」「これは一本取られた」と笑顔になる
 ・悪い:「だまされた」「もう二度と引っかからない」と不快に思う

■ 行動を変えて問題を解決する

仕掛けは装置によって問題解決をはかるのではなく、人々の行動を変えることで問題解決をはかる。
この発想の転換が仕掛けの肝であり、装置中心アプローチの視点を行動中心アプローチの視点に変えることで新しいアプローチが見えてくる。

■ リカちゃん人形の仕掛け

誤飲を防ぐためにリカちゃん人形にはとても苦い味が塗布されており、子供が誤って口に入れたときに吐き出すようになっている。
これも味覚を利用した仕掛けである。

感想

なにか問題を解決するときに直接的な解決策しか思いつかないタイプの人間なので、間接的な解決策にはハッとさせられました。
最近わりとよく耳にする「行動をデザインする」的なことなのかな、と思いました。

ウィットに富んだ仕掛けの事例がたくさんあり、ワクワクしました。
日々アンテナを張って、いい仕掛けに気が付くところから始めてみます。

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