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華生ばかり #0110

 もうあのー、基本的には、ずーーっとスランプで困ってます。ラジオも変だもんな、最近(自分的にはだいぶ変だなって思うことが多いです)。スランプでもできることっていうのが作品を頭の中にインポートすることなので、映画なんかは無茶苦茶見てます。あとはもうここ数年、まともに雑誌も読んでないなぁと思って、超久々に美容院でファッション雑誌を手に取ってみたり(普段はオレンジページ。読み終わったらゴシップ週刊誌の中にある珍しい広告、お悩み相談、占い、信じられない若返り方をするらしいサプリの紹介広告の文言とかを見てます)。
 めっちゃ久々に美的読んだけど、あの雑誌はホントに化粧品が欲しくなるし、メイクも服装もちゃんとしないと人生がどんどん終わっていく焦燥感に駆られるね。やっぱり美的は読もう、でももう家の中がジャニ雑誌で溢れるから、いよいよ電子書籍に手を出すかーとか考えていました。余談だけど、ジャニッ子達の姿って基本的には電子書籍には載らないので、世の中のジャニオタたちは私も含めて絶対に紙媒体の雑誌を買います。それってテレビ誌がまだ何冊も生き残っている理由のひとつらしいよ。私はアイドル誌はあんまり買わないんだけど、テレビ誌は安いし、いい写真がめちゃくちゃ載ってるので結構買います。で、留めてあるデカいホッチキスを取ってバラバラに解体し、好きなジャニッ子のページをクリアファイルに纏めるという、自分としては考えられないぐらい几帳面なことをしています。
 あとMOREっていうファッション雑誌も読んだんだけど、モデルさん達がかわいいー! やっぱり元々私はグラビアとか好きだし、おしゃれで可愛らしい女の子の姿を見てると楽しいです。んで知らなかったんだけど、私が10年前ぐらいに必ず毎月買ってたのが「美的」と「ビーズアップ」という雑誌で、美的がまだあるのは美容院で確認できたんだけど、ビーズアップっていつのまにか名前変えてリニューアルしてたんだね。メイク雑誌で一番好きなのがビーズアップなので、これも電子書籍で買ってみたい!
 そういった意味では、私はまだあんまりデジタル時代に馴染んでいないですね。好きな人たちの曲は全部CD自体買うし。ただ本当に、ただのCDやDVDとはいえ増えてくるとめちゃくちゃ場所取るので、ついにちゃんとしたCDラックを買いました。今はまだちゃんと中にCD詰めてないんだけど(縦長のラックなので、地震が来た時とか怖いし、絶対に倒れない場所を決めて耐震マットみたいなやつを敷いて、完璧に配置のプランが決まってからCD類を入れるのが今から楽しみです)

■第一回 吉川アカデミー賞

 映画を最近よく観てますよって話はラジオでもコラムでもした気がするんだけど、何故こんなに「私は映画を観ている!」ってよくよく言うかって、まず、映画に嵌まったことというよりも、きちんと「映画を観る」ということをし始めたのが生まれて初めてだからなの。とはいえ、子どもの頃に金曜ロードショーなんかで放送してたジブリ関係は勿論観たことあるし、ピンポイントで「これは絶対に観たい」と思ったものがあれば数年に一度くらいは観てたんだけど、それでも多分、ジブリと押井守監督作品(劇場版の「うる星やつら」二作品と、劇場版「機動警察パトレイバー」二作品。これらは異常に好きなので、一本につき絶対に十回以上は観てる)以外の映画でちゃんと観たのって、覚えてる限り、五本ちょっとしかないと思うんだよね。「saw」シリーズとか「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」とか。あぁーー、だいぶ昔に業界仲間たちと韓国ホラーの「箪笥」と「ボイス」っていうのは観た。やたら韓国作品観に行ってるな。「猟奇的な彼女」も観たし。多分あの時期って「冬のソナタ」がめちゃくちゃ流行ってた時期で、テレビの深夜帯でも結構韓国ドラマを放送してたの。2004年とかそのあたりだと思う。今考えると、韓国作品が面白いかどうかはよく分かんないんだけど、でも明確に「こういう感情表現は日本のドラマにはない」っていう刺激があって、特に印象的なのが、とにかく韓国ドラマに出てくる女のブチギレ方の速さね。あれこそ「秒」。光の速さ。マッハ。
 何かしら、拗れたような話し合いをしてる時とかってさ、日本人だったら多分「そうかー。まぁまぁ、なるほどね……」とか言って、でもちょっと納得行ってない表情をして場が気まずくなったのちに「あ、そういえばさ。あれってどうなった?」みたいに話を変えたりして、ちょっと空気が変わってからの会話の展開で話が進んでいくとか、そういうのってよくあるじゃん。それがすごく日本的なんだなって、韓国作品を観てるとすごく実感するんだよね。韓国作品だったら、例えば「彼氏が浮気をしてるのか?」っていう疑念が浮かんだ瞬間、相手を殴るかモノを投げるか、叫んで目の前の何かを壊すとか、そういう感じですっごい過激というか、感情の起伏がマッハ過ぎて、普通の感情で観てると「えぇっ!?」って声出してびっくりするんだよね。「えー、これぐらいのことで殴るかね!」とか「うわぁーー、これはもう誰が掃除すんの!?」とか言って、もうあれって、一種のメンタルアトラクションなの。だからか、展開もすごい速いし、気付いたらもう真顔で誰かの葬式出てるみたいな感じで「まじかよ、あれで死んだのぉ!?」みたいな。冬ソナは観てないから分からないけど、私が観てきた韓国作品って大抵そういう感じで「ホラーじゃなくてももう充分、人としての価値観が怖いけどね」って感じで、そういう意味ですごく興味深かったから、だから多分「猟奇的な彼女」を観るに至ったんだと思うわ。内容こそ殆ど覚えていないものの、とにかく女がブチギレまくる話だったことは確かだから。日本の作品って韓国で結構リメイクされてるって聞くんだけど、成立してんのかな? 日本人と韓国人の感情の流れってだいぶ違う気がするから「101回目のプロポーズ」とかって、韓国的な特色をたっぷり出す感じで作るとしたら、三話ぐらいで武田鉄矢さんは浅野温子に半殺しにされてるはずだけど。

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