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交際0日婚の私たち。夫のことを知れば知るほど2人の違いが引き立つけれど

私が夫と出会ったのは、34歳のとき。それまで好きな仕事で独立したり、国内外のいろんな学校に通いまくったり、フリーランスになってからはスケジュールを調整して海外に飛びまくったり、息抜きで留学したり……。

思い切り働き、思い切り勉強し、思い切り遊び、たくさんの人に出会い、いろんな国で美味しい物をいっぱい食べ、独身時代を謳歌していました。

当時考えつくことをやり尽くした感があり、「もう一人でやりたいことはやった。次はパートナーと何かやりたい!」と思ったタイミングで、夫に出逢ったのでした。

もともと直観で生きてきた私。夫と出会って少し話すと「こういう男性と結婚したら幸せになるんだ!」と確信みたいなものがやってきて、4回目に食事に行ったとき結婚する話になりました。

その期間、たった1ヶ月。「この人は結婚相手で、交際相手ではない」という直観があり、奇跡的に意見が一致したので、お付き合いすることなく入籍したのでした。

しかし、2人で暮らし始めてからというもの、出てくるのは2人の違い。相違点しかないんじゃ?と思ってしまうくらいです。例えば……

・私は海外に興味がある。夫はまったくない。
・好きな音楽が一切被らない。
・好きな食べ物が一致しない。
・共通の趣味がない。
・夫は遊園地に行きたいけど私は行きたくない。
・私は散歩するだけで幸せだけど夫はつまらなさそう。
・私は動物好きだけど夫は関心がない。
・夫は子供が欲しいけれど私はその気にならない。

……など!!

こう書いてみると、結構致命的ではないですか?!特に、最後の子供を持つかどうかについては、夫婦存続危機にもつながることだと思います。

細かいことを挙げればもっともっと違いはありますが、じゃあなんで夫とこれからも一緒にいたい!という思いが湧いてくるのだろう、と考えてみました。

夫の包容力

まず一つ目は、夫の包容力だと思います。他の人にはどうなのかわかりませんが、夫は私の言動ひとつひとつをよく聞き、受け入れてくれるのです。

他の人なら「?」と思われたり、批判されかねない考えも、「うん、うん」と興味深く聞いてくれる点が、私にこの上ない安心感を与えます。

ふかふかの大地にポンと落ちてきて、ぐうぐうと眠ってしまうみたいに、夫といるといつも無防備でいられて、甘やかしてくれるのです。

その一つひとつが、丁寧で暖かくて、これまで一人で生きてきたときに身に付けた余分な力がだいぶ抜けていきました。

夫と結婚して以来、やっとリラックスできて、人生の休息期間を与えられた感じがしています。

私の直観

もう一つは、私の直観です。上で書いたように、私は人生の大切な決断をするとき、直感だけで決めてきました。

新卒で入社した会社も、入社日に「ここは1年しか働かない」という直観が降りてきて、やはり1年後に辞めて転職しました。

もっと遡ると、中学1年生の頃、学校を英語で学び始めたとき「英語を身に付けると、将来絶対いいことがある!」と直感が来て、英語が話せるようになるまでしぶとく勉強を続けました。(その結果、世界が広がりました)

大人になって、何のコネもお金もなかったのに「この仕事をすると上手く行く!!」と直感が湧いてきたので、独立しました。すると一気に広まって、想像以上に拡大していきました。

タイやイタリアにそれぞれ1年間住んだのも、直感。パッと決めて、パッと出国しました。その直前まで、その国に何の興味もなく、飛行機の中でガイドブックを広げたくらいでした。(今ではどちらも大好きな国です)

夫が住む土地へ引っ越したのも、ただの直観。そのときは、「なんか呼ばれている気がする」という直観が湧いてきたのです。

そんな感じで、直感に従って行動し、トライ&エラーを繰り返している内に、私の行動指針みたいなのが出来上がったのだと思います。もちろん痛い目にもたくさん遭いましたが、それでもまた立ち上がれる自分もいると知ったので、途中で怖いものがなくなっていきました。

そんな私の直観が「この人と結婚せよ!!」と言っているのだから、大丈夫。なんとかなるはず。と、変な確信があるのです。

それに、万が一ダメだったとしても、そのとき自分を幸せにする選択をすればいいや、というセイフティネットが自分の中に出来上がっているのだと思います。

だから、ちょっとした違いがあったとしても、話し合って2人の生活を作っていく、ということにフォーカスを置いています。

何と言っても、こんなに私を受け入れてくれる人はそうそういません。夫から得られる最大のものは、この安心感だと思います。心の深いところで夫の存在に感謝していて、私も夫に同じことをしたいと願っています。

そのつながりが、どんなに違いがあったとしても、2人を夫婦のままでいさせてくれるのかなあ、と感じています。

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