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デザイン力の基本を読んでみて

「こんにちは」「初めまして」
新卒ペーペーデザイナーのカナです。

今回はずっと気になっていた「簡単だけど、すごく良くなる77ルール デザイン力の基本」を読みました。
Kindleで400円くらいで買えることを知り、秒で買いました。
基本的なことが多いですが、学びが多い本でした。

そしてKindleを初めて使って思ったことが(話がずれますが)、私は紙派だなと思いました。
理由は、読んでいる感があるからです。紙質を指で感じることで、心が落ち着きリラックスできます。また、ページをめくるごとに1つ1つ知識がインプットされているように思えます。
電子書籍だと簡単にスクロールができるので、ながら読みになってしまいます。ゆっくり読みたい私にとっては向いていませんでした。
といいつつ、Kindleに未読の本が2冊あるので近いうちに読みます。

本題に戻ります。この本を読んで「印象に残った言葉」と「所感」を綴ろうと思います。少しでも皆さんの参考になればと思います。

①共感するから、心が動く

これは非常に大切ですね。共感があるからこそ、次のアクション(ランディングページなら商品購入やアプリ導入など)を起こそうと思えるからです。
詳しくいうと、デザインで興味をひく→共感をする→連想する(自分ごととして捉える)→欲望する(自分にとってどんなメリットがあるのか)→比較する→行動するの流れかなと思います。

まずは興味を引かなければ、目にも止めてくれないので一番ここが重要かもしれません。しかし、興味を持って共感を得なければ再び興味を抱くことはないと思います。そのため、継続的に好かれるには、共感が重要になってくると考えます。

今後仕事でサイト改善をする際に、「ユーザーはこのページのどこに共感してCVしてくれるのだろう」と考えてから作業に取り掛かろうと思います。

また、改修するに当たって、その共感部分をより改善する、もしくは共感をより高める・引き立たせるコンテンツを追加する、などページ内の流れを崩さないようにサイト改善をしてこうと思います。ユーザーのモチベーションがさらにあげるコンテンツ設計を常に作成していきたいですね。

②次のアクションを、起こしやすいか

心を動かした先には、先に進んでもらうための後押しが必要になります。この後押しをどこでするのかが、肝になってくると思います。どんな文言なら、ユーザーは安心して次のアクションを起こせるのか、どのデザインなら誘導やすいのかなど考えて設計をします。

ユーザー目線も大事ですが、「自分ならどんな文言があったらボタンを押すかな」と自分軸に置き換えてもいいかもしれないと思いました。理由は、下手にユーザー視点になろうなろうと意識しても、ターゲットとなるユーザー像が明確に言語化できていないとユーザー視点になって考えるのは難しいからです。

だからと言って、ユーザー目線が不必要ではありません。使い分け、もしくは両方の目線が必要です。
自分軸で考えた際には、あくまでも自分の感覚部分のため、これで良いのかきちんと周りの人にフィードバックをもらいながら進めていくことが良いと思いました。

③「これは違うよね」を決める

良いデザインをつくるために、「これは違う」というイメージについて最初に定義しておく。良いデザインがすぐに浮かばない場合も「間違いなく違う」ものをイメージしておく。

前回のランディングページの際に、「これは違う」をイメージして作成した結果ブレずにデザインができました。
前回やってみて、「これは理想」「これは違う」を明確にすることで、他の人とも共通認識が取りやすくなり、デザイン完成後の後戻りがなくなるのではと思いました。

私はデザインの迷子になりがちなので、「これは違」を仕事でも活用します。

④ダメなデザインはあなたを困らせる。逆にいいデザインはあなたを助けてくれる

ダメなデザインは、下記のような問題が起こり得る。

×読む気がしない、読めない
×良い印象が残らない
×クレームが絶えない
×売り上げが落ちる
×人が離れていく
×愛着が湧かない
×モチベーションが上がらない

この中でも愛着が湧かない、モチベーションが上がらないが印象的でした。上記は自分目線というより、ユーザー目線での問題かと思いますが、制作者自身にも起こりうることだと思います。


例えば、締め切りが近いため、「早くデザインを進めないと」と焦って、施策の背景や仮説を理解できていない、イメージが固まっていないまま進めていくと、自分のデザインだと思えなくなります。理由はそれはデザインではなく作業だからです。
施策を自分ごととして、「こうすればもっとユーザーがわかりやすいだろう。思いが届くだろう」と思考してから、ラフをかいてデザインを進めないとデザインに悩まされてデザインが嫌いになってしまいます。

イメージがしっかりできている状態で進めると、そのデザインに愛着が湧き、自分のイメージ通りかつ皆のイメージ通りにできると誰がみても良いデザインになり、モチベーションも上がります。

⑤いらないものを捨てる(分けるか、捨てる)

自分のイメージに近づけるコツは、引き算にある。いらないもの・かぶっているものは捨てましょう。

・2020 / SUMMER夏フェスタ
・本文「夏フェスの紹介文」
・夏のイメージ(夏グッズ)
・夏のイメージ(プールで浮き輪)
・SUMMER 8/1-8/31
      ⬇︎
・タイトル「夏フェスタ」
・本文「夏フェスの紹介文」
・フェスの概要(日時、場所、費用)
・申込先
・夏のイメージ

上記をみてわかる通り、かぶっているもの・いらないものが多いです。
私も、もしかしたらこういう事態になっているのかもと怖くなりました。
情報をしっかり伝えようと思うと、どうしても要素が多くなってしまいます。
ユーザーにとってマストで必要なものはを軸に、情報の整理をしてかぶっているもの・いらないものを見つけて捨てていく作業を都度都度行っていきます。

⑥デザインで視線を誘導する

情報があるから視線が向くのではなく、余白があるがある大事なもののところへ、視線が誘導される。

この言葉にハッとされました。
WEBサイトに置いて、視線誘導は非常に大切です。単調なデザインはユーザーのモチベーションを下げるほか、何が大切な情報なのか伝えたいことなのかが分からなく、離脱に繋がります。
今後、大事な情報をわかりやすくするために、余白でメリハリをつけて、視線が奪うデザインをしていきます。

⑦「つかむデザイン」と「引き寄せるデザイン」

「つかむデザイン(プッシュ型)」
ターゲットをつかんでいこうとするような勢いをデザインに盛り込む
「引き寄せるデザイン(プル型)」
控えめな表現が返って心を揺さぶり、自分から近づきたくなる惹きつける

ターゲットや目的に応じて、プッシュ型にするかプル型にするか考えてからデザインすると、デザインの方向性が早く定まりそうだなと思いました。

キャンペーンや割引や特典の場合はプッシュ型。心を動かす、情緒的に惹きつけたい、イメージを湧かせて欲しい場合はプル型が良いのかなと自分なりに考えています。

しかし、同じサイト内での使い分けが難しそうだなと思いました。理由は、プッシュ型かプル型のどちらかに偏りすぎると、ブランディングに影響が出そうだからです。違うサービスなのかなと勘違いさせてしまう可能性が出てしまうのではないでしょうか。
例えば、ランディングページは「キャンペーンやってるよ!申し込んでね!」のようなテンションでキラキラで主張が強い。しかしサイトは、情緒的な落ち着いたデザインだと、ユーザーは「あれ、サイト間違えた??」となって、直帰や離脱に繋がりそうだなと思いました。
盛った例ですが、こうならないためにもデザイナーが同じサービスに思われるように、デザインの押し引きを調整することが必要なのですね。

⑧ユーザーの「ベネフィット」を訴求する

「魅力に感じる」シーンやストーリーは、見る人が「どんなふうに感じるか」を想像し、つくる人の「伝えたいこと」と、見る人の「知りたいこと」が重なるようにデザインしていく。

つくる側の気持ちと見る側の気持ちが、綺麗に重なることが一番大切なのだと思います。
ただつくる人の「伝えたいこと」だけをサイト内に書いても、見る人は興味をもってもらえません。反対に見る人の「知りたいこと」だけを書いても、自分にとって重要な情報はどれなのかが、わからずサイトから離れてしまうでしょう。
「伝えたいこと」と「知りたいこと」がマッチして、初めてサイト内にメリハリのある情報設計ができるのではないかと感じました。

今までなんとなく、「ここユーザーにとって必要な情報っぽい」「自社の押しポイントはここだ」と優先順位を立てていました。
しかし、先ほど述べた通りマッチしている部分が最重要な箇所であり、お互いのベネフィットとなるので、重なる部分を見つけてコンテンツ設計をしていこうと思います。

さいごに

デザインで意識しなければならないことが、まだまだ多いなと思いました。これらが無意識にできるようになるために、日々修行してきます。

徹底したユーザー目線で、ワクワクする・感動するデザインを世に届けていきます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
新卒ペーペーデザイナーのカナでした。

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