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気がつけば母になって1年経っていました

我が子はどんな顔をしているんだろう、どんな声をしているんだろう…。妊娠中、にゅるりと動くお腹を見てそんなことを思っていた。

我が子が選んだ誕生日は11月22日。その日はなんだか産まれる気がしたので夫が食べるものに困らないようにご飯を作っていたときに、なんと破水した。

人によるのかもしれないが、出産は生理痛の100億年分だわってくらいの痛み。さくらももこ著の「そういうふうにできている」を読んでいてよかったと思った。

一度お腹に入ったものは出すしかない



そんなような言葉が書かれていた。

陣痛に耐えているとき「根性がある」と先生からお褒めの言葉をいただけたので、さくらももこさんに感謝している。ずっと我が子をお腹の中で育てるわけにはいかない。出すしかなかったのだ。

無事にこの世に誕生した我が子を助産師さんが抱かせてくれた。頑張って出てきてくれたんだね思わせる伸びた頭。べちゃべちゃでくるくるの髪の毛、心配になるくらい紫色の肌。血がついた体。綺麗に生えた爪。立派に手相がある手のひら。

産声を上げてくれて安心した。イルカの仲間を呼んでるんか?という声で泣く我が子を見ていたら地獄のようなつわり生活も、骨盤を砕け散る気か?!という出産の痛みもどうでもよくなった。いつまでも見ていられるくらいに可愛かった。(この時はまだ赤ちゃんが夜行性だなんて知らなかった)

ちなみに陣痛が強烈だったからなのか会陰切開の痛みは感じなかったが、胎盤を出す時は痛かった…。

あの日、一瞬だけこの世で1番若い人記録を出した我が子はもうすぐ1歳2ヶ月になる。寝ているだけの子だったのに、よろよろと少しだけ歩くようになった。よだれかけ必須だったのに、いつのまにかいらなくなった。無表情だったのに、よく笑うし、最近はよく怒る。

いつのまに赤ちゃんから、こどもになったのだろう。

見慣れていた景色のはずなのに、ある日突然そこが空き地になると何があったんだっけ?ってなってしまうみたいに、毎日あたりまえのように一緒に過ごす我が子との日常もいつか忘れてしまうのだろうか。 
 

ちなみに今、私は車の中にいる。商業施設に来たのだが我が子はチャイルドシートの中でぐーすか気持ちよさそうに寝ているので駐車場で待機。1時間は経過しただろう。

お腹が空いてきたから帰ろうかなあ〜と悩んでいるところである。

平々凡々が過ぎる日常だけれど、わたしにとっては幸せ。今日も今日とてわたしはうんちとかおしっことかまんまとかねんねとか、そんな言葉を繰り返して生きていきます。

イラストは寝起きの一杯うまい!!とぐびぐびミルクを飲む我が子をイメージして描きました☺️

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