「普通でない」ことが”魔術”という認識を湧き起こしている
タイトルは少し意訳しておりまして
というのが正しい引用なのですが、魔術史家エドモンズの言葉から始めてみました。
魔術は「科学」と「宗教」と対抗する概念だが、
古代ギリシャではまだ科学や宗教という単語がなかった。
それらを内包する概念が「普通」であった。
つまり、「普通(常識、習慣=宗教、科学)」 VS 「魔術(普通ではないもの)」だった。
古代ギリシャ男性市民が「哲学」として行なっているものでも、外国人が行いば「魔術」になるし、薬術を男性が行えば「医術」になるものが、女性が行うと「魔術」になった。
常に「普通」との戦いが歴史を作ってきた・・・・
こんにちは!Kanaです。
今日はメンバーシップ記事を更新していきます!
が、前半部分は無料で読めますので、よかったら読んでください✨
いきなりなんの話ですか!?という内容で始めたんですが(笑)
先日『秘密の古代ギリシャ、あるいは古代魔術史』という本を買いまして、
すごい面白かったので、今日はこの本を読んだ気づきとして書いていこうと思いました。
(※後半部分にネタバレ含みます)
この本の面白さは色々あるんですが、
まずは一般人?普通の人が読んでも面白いと思う部分について書いていき、後半はディープな人が面白いと思うであろう部分について書いていきますね(笑)
いつの時代も人間って同じ
まず普通に面白かったというか、そうだよねと思った部分として、
本当にいつの時代も人間って同じだな〜ってことです。
古代ギリシャの人が魔術を使いたい理由や目的って
友達を作りたい
嫌な上司の前に出る時に守ってほしい
モテたい
ライバルを蹴落としたい
みたいなんばっかでした(笑)
古代ギリシャ人は服の下にたくさんの護符や呪詛板、宝石魔術の施された装飾品を身につけていたそうです。
今の日本人も「お守り」を買って持ち歩いたりすると思うんですけど、古代ギリシャ人も全く一緒です。
宝石に神を掘って持ち歩くと「なんか効果ありそう」みたいな。
あとはおまじないとかもそう。
今も「痛いの痛いの飛んでいけ〜」って小さい子に言ったりしますよね。
現代じゃ「気休め」とか「プラセボ効果(思い込み)」だと言われますけど、信じてたら効果あるなら、同じじゃないかとも思います。
で、結局そうした人間の願いを叶えるために、頭がいい人や、儲けたい人が、一生懸命考えるわけです。
そして、「普通の人」が思いつかない形で世の中に提唱する。
「これいいですよ」「これ効果あります」
普通の人は仕組みや理屈を理解できないので、「わあ〜魔法みたい!!すご〜い」と使い始めるのです。
しかし、だんだんその「理解できないレベル」が高まってくると「怪しい」とか「怖い」と不安や恐怖の対象になっていく・・・
うん、一緒ですね・・・現代も古代ギリシャも同じでした(笑)
だからこの本は今の自分が普段感じている気持ちや感情に「昔の人はこうやって対処してたんだ〜」と当時の人がどう対峙していたのかを知れるのが面白かったです。
歴史(書)が好きな人ってこういうところに面白さ感じるはずなので、おすすめです。
あ、あとこういう本はオカルト?スピリチュアル?になりがちかもしれませんが、この本は出典がちゃんとしていて、史実に基づいているので、「古代魔術史」というサブタイトルは本当だと思いますね。
で、ここからはディープな話をしますね(笑)
そもそも私がこの本に興味を持ったのが、著者の藤村シシンさんがYouTubeで私がハマっているスマホゲーム(Fate/Grand Order)に出てくるキャラクターたちを解説してたのが面白くて、その人が書いた本なら面白いだろう!と購入しました。
サポート嬉しいです!いただいたお気持ちは文鳥カフェ開業のために有効活用させていただきます✨