コンサルタントという仕事

本日はコンサルタントという仕事について書きたいと思います。

まだ半人前の身で恐縮ですが、私は戦略コンサルタントという仕事は、ゴルフに似ていると感じています。

コンサルタントにも様々な種類がありますが、戦略コンサルは“顧客は気づいていないが、気づくべきポイント“を示唆として提示し、顧客が進むべき道を示すことだと考えています。この示唆を出すために、超特急で業界知識をつけ、インタビューやディスカッションを繰り返します。

なぜゴルフに似ていると感じるかと言えば、能力が高ければ殆ど走る必要がない(=残業をする必要がない)一方、低ければ人よりも沢山、早く走らなければならない(=ハードワークしなければならない)ことが共通しているためです。当然、初めから能力が高い人はほとんどいないため、はじめは沢山走るのが基本ですが、いかに早く“走らなくて良いレベル”にたどり着くかがポイントだと思っています。

能力が高い:早めに筋の良い仮説にたどり着き、検証するだけになるので極端にワークライフバランスが良い

能力が低い:筋の良い仮説が思いつかないため、ひたすら色々な情報をかき集めるしかなくなる

もちろん客商売ですので、予想外のことも多く、能力が高くても走らなければならないプロジェクトはありますが、概ねこの考え方は当てはまると感じています。


また、アップオアアウトという考え方もコンサルでは定着しており、外部からは厳しいと言われることもありますが、個人的にはむしろ優しさだと感じています。コンサル会社は、当然能力も必要で、かつカルチャーフィットも大事だったりします。自社で偉くならない人をずっと飼い殺し続けるのは大企業が得意なところですが、コンサルではそれを是としません。“自社で活躍しない=優秀じゃない“、というのは非常におこがましく、世界を良くするための貴重な人材であるから、他の環境の方が本人、世の中のためになる、という判断だと思います。

ゴルフで言えば、5年やって100切れないなら辞めなければならない、というような考えになりますが、ここでは若干語弊があります。あくまで、“このコースで100が切れないなら、他のコースに行くか、別のスポーツにチャレンジしてください”という意味合いなので、コンサルという職業を辞める必要もなく、自分がやりたいようにやれば良いのです。

この緊張感が人を育てているという見方もできると思いますし、若い人が少なくとも2、3年集中して戦略センスを学ぶ、という意味ではすごく良い環境だと思います。誰でも名乗りたければコンサルと名乗れますし、何歳まででも続けられる点も、ゴルフに似ているように思います。

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