オサスナ戦 分析&解説
はじめに
第23節のレアルマドリーとオサスナについて、話をしようと思う。
マドリーのフォーメーションはイスコをトップ下に置いた4-1-2-1-2。
オサスナも4-1-2-1-2、時に4-4-2となっていた。
前半
試合早々オサスナのハイプレスに苦しみ、なかなか前へ進めない。
守備でも、プレスが連動せず、ボールを取れない。
オサスナはボールをつなぐ気はなかった。マドリーの最終ラインが高く設定されていたため、GKとDFの間に広いスペースが生まれていた。このスペースを狙われた。
また、マドリーのDFラインがそろわずオフサイドを取れなかった(相手の裏抜けのタイミングが良かったシーンもある)。
DFから、裏抜けをするFWにロングパス。
この展開から何度かピンチを迎えた。
前半14分にCKから先制点を許す。
カゼミーロがウナイガルシアのマークを外し、フリーにしてしまった。
前回の敗戦に続き先制され、嫌な展開となってしまう。
クロースが出てないため展開力が少なくなると思われたが、この試合には今節のヒーロー、イスコがいた。
先制したあたりから、オサスナのプレスも弱まり、マドリーがボールを持って試合を進めた。
マドリーの狙いは相手と同じ。
オサスナも最終ラインが高いため、GKとDFの間のスペースにベンゼマ、ベイルが積極的に顔を出す。そこにイスコからの素晴らしいパスが通り、チャンスとなった。
この試合のイスコは球離れが良く、しかも視野が広く、的確な場所にパスを通した。
中盤でボールを受け、空いている方にサイドチェンジ。
タイミングを見計らって前線へスルーパス。
守備にも積極的に参加。
クロースがいなくてもイスコがいるから安心できた。
そして、前半33分に追いつく。
この図は、1点目のビルドアップのシーンである。
カルバハル→カゼミーロ→バルベルデ→ラモス→イスコとワンタッチでパスを回す。これによって、相手4-4-2のブロックのスライドが追い付かずに、左サイドにスペースが生まれ、チャンスとなる。
この図がイスコのゴールまでの流れ。
メンディがボールを持った時に、イスコが相手SBとCBの間のスペースに走りこむ。しかし、メンディはそこを使わず、ベイルへのクロスを選択。相手SBのエストゥピニャンの触ったボールが、ちょうどイスコの所に転がって決めた。
結果的にイスコの走りが功を奏したと言える。
前半38分にもCKからカゼミーロが折り返しラモスのゴール。
内容は決して良くないのに、逆転して前半を終える。
後半
後半も内容は良くないがボールを持って試合を進める。
ベンゼマの裏抜けや中盤からのサイドチェンジで、相手を押し込み、より深い位置からのクロスなどでチャンスが増えた。
ボールを奪われても奪い返えす。シュートを打たれてもブロックしてくれる。スペースがあれば正確なロングフィードを蹴ってくれる。カゼミーロが頼もしすぎた。
このまま時間が過ぎ、後半39分にバスケスが追加点を決める。
モドリッチの素晴らしいパスからベンゼマへ。そのベンゼマから、バスケスにアシスト。勝利に近付く大きなゴール。
そして後半47分にヨビッチのダメ押しゴール。
このシーンはバルベルデの頭の良さが出た。
バルベルデはヴィニシウスにパスを出し、すぐに動き出す
ヴィニシウスからパスを受け取ったモドリッチがダイレクトで、走るバルベルデに芸術的なパス。
バルベルデにCBのダビドガルシアがつられ、ヨビッチがフリーとなって難しいシュートをいとも簡単に決めた。
未来が見えているかのようなランニングができるバルベルデには凄いの一言。
ヨビッチは今季2得点目。流石のシュート技術。
このまま試合終了
おわりに
前回は屈辱的な負けだっただけに、絶対に勝ちたかった一戦。
内容は良くなかったが、チャンスを生かし4発で勝利。
途中交代の選手が結果を残したことが、大きさな収穫。
心配なのはベイル。エストゥピニャンに抑えられ、見せ場を作れず・・・
CLのシティ戦まで近く、そろそろアザールに復活してもらいたい。
次節のセルタにも勝て!
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