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5つの顔を持つ男、ミラレム・ピアニッチ

ミラレム・ピアニッチ、1990年4月2日生まれ。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表。言わずと知れたユベントスの司令塔である。

彼は2016-17シーズンを前に、ローマからユベントスへとやってきた。それからというもの、マッシミリアーノ・アッレグリ監督のもとでユベントスの中盤において欠かすことのできない「心臓」として絶対的な地位を築いてきた。そして今季、ユベントスのフロントは新監督にマウリツィオ・サッリを招聘。新体制となってからも、彼はやはりユベントスの中盤に君臨していた。



ところが先日開催された「Derby d’Italia」、ユベントス対インテルの一戦で彼がアリアンツ・スタジアムのピッチを踏むことはなく、本来の彼のポジションには成長著しいウルグアイ代表MF ロドリゴ・ベンタンクールが抜擢された。彼は攻守にわたって多大な貢献を果たし、2-0の完封勝利の立役者となった。そしてこの頃からピアニッチに対する厳しい評価や中盤の新陳代謝を促すために今季限りでユベントス退団、との噂が目立つようになった。その理由としては、今季ユベントスが敗れた試合では、中盤の核であるピアニッチを封じられたことによる中盤のあるいはチーム全体の機能不全が大きな原因であったことが挙げられる。そして、彼の30歳という年齢は選手を「高値で売れるうちに売る」という観点からみれば、潮時だという意見にも異論はない。ましてそれはユベントスがこれまで幾度となく行ってきたことである。

ユベントスは、常に勝ち続けなければならない。

ユベントスに、負けることなど許されない。

ユベントスは、勝利のためならば何を犠牲にすることも厭わない。

確かにその通りで、その哲学に僕は惚れ込み、ユベントスの虜になった。ただ、こんなことを思っても意味はないのかもしれないが、ピアニッチがこんな形でユベントスを去ることなど考えられない。あまりにも冷酷だ。彼には魅力があふれているし、何より僕は彼が大好きだ。そのきっかけは誕生日が同じという単純な理由だけれど。

そこで今回は彼の背番号である「5」にちなんで彼の持つ5つの顔について書こうと思う。

1.ユベントスの司令塔

前述したように、彼はイタリア王者ユベントスの絶対的な司令塔である。その視野の広さ、ボールタッチの質、判断の速さ、パスの正確性。どれをとっても一級品である。中盤の底、ディフェンスラインの前を主戦場とし、チーム全体のリズムを作る。あの深い位置からの相手守備陣の一瞬の隙をつくロングフィードで多彩な攻撃陣を操り、一気に決定機を作り出す。その放物線は先日40歳の誕生日を迎えたイタリア随一のレジスタであるアンドレア・ピルロを彷彿とさせる。パス成功率も非常に高く、2018-19シーズンのセリエA第3節アウェイでのパルマ戦においては100%を記録している。



2.ユベントスのプレースキッカー


先程は流れの中での彼の特長について触れたが、彼はセットプレーにおいても芸術の域にある。フリーキック、コーナーキックともに抜群の精度を誇り、数多のゴールとアシストを記録し続けている。その武器を身につけたのは2008-11シーズンにプレーしたフランスのリヨンで同僚であったFKの名手であるジュニーニョ・ペルナンブカーノの影響も大きいだろう。記憶に新しいものは2018-19シーズンのセリエA第26節のナポリ戦での直接FKでの先制ゴールだろう。彼の右足から放たれたボールは壁に入ったピオトル・ジエリンスキの頭を越え、ダビド・オスピナの守るゴールに吸い込まれていった。

https://youtu.be/TF5bY9T8cHo

フリーキックのシーンは1:32〜




3.ボスニア・ヘルツェゴビナ代表


彼はルクセンブルクとボスニア・ヘルツェゴビナの国籍を有しており、育成年代においてはルクセンブルク代表を選択していたがA代表からはボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選択し、18歳でデビュー。今ではASローマでプレーするエディン・ジェコに次ぐ91試合の出場を誇る。代表では背番号10を背負い、ここでも中盤の核として欠かすことのできない存在である。また、EURO2020の予選であるグループステージ第2節のギリシャ戦においても直接FKを叩き込んでいる。

https://youtu.be/km1DfJcayWc

フリーキックのシーンは0:22〜



4.父親として

1人のサッカー選手であると同時に、彼は1人の父親でもある。彼には1人息子のエディン君がおり、SNS等では親子の仲睦まじい様子を垣間見ることができる。彼はユベントスの下部組織に所属しており、その容姿も相まって日本のユベンティーニからはとても人気がある。将来はユベントスを背負って立つ存在となってほしいものだ。




5.マルチリンガル

彼はボスニア・ヘルツェゴビナとルクセンブルクの国籍を保有していると前述したが、それらの国の公用語であるボスニア語とルクセンブルク語以外にもフランスやイタリアでのプレー経験もあるため、フランス語やイタリア語、ドイツ語なども堪能であり、サッカーのみならず語学の面でも非常に高いレベルにある。そのコミュニケーション能力はサッカー選手としての彼を支える大きな柱であるといえる。



以上、5つの観点からミラレム・ピアニッチという選手について書いてみた。彼の素晴らしさはここでは書ききれないほど沢山あるが、これを読んで少しでも彼のことを好きになって、応援していただけたらこれ以上に嬉しいことはない。移籍の噂が後を絶たないが、僕がピアニッチを愛し続けることに変わりはない。

Forza,Miralem!


ここまで読んでいただきありがとうございました。



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サッカー・イタリアセリエAのユベントス、イタリア代表のサポーターです。主にユベントスに関することを日記程度に書いています。
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