折り紙になった狐の少女
ある森に二万五千歳の狐の少女がいた。
少女は故郷の星に帰るために折り紙になる練習をした。
折り紙になると、故郷の星に繋がっているワープトンネルを通れると聞いたからだ。
練習の成果があって狐の少女はうまく折り紙に化けれるようになった。
そして・・・・
ワープトンネルを抜けたその先にあったのは・・・・
果てしなく広がる幾何学模様の世界だった・・・・
ここが私のふるさと?・・・・
そこにいたのは・・・・
幾何学模様のうねりの中から出てきた巨大な鳥だった・・・・
「おかえり」とその鳥は言った。
狐の少女は、地球という不思議な星で「もう少し遊びたかったな」と、少しだけ後悔した。
その理由は、幾何学模様の生命体や意識体より、地球のような傷つきやすい心や肉体の世界の方が・・・・とてもスリリングだから・・・と冒険好きの狐の少女は思った。
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