漢方は日本の伝統医学!?
KAMPO MANIA 薬剤師の西﨑です。
こちらのnoteでは、漢方、健康、体調管理、美容と様々な情報を幅広くお伝えしていきます!
東京はここ数日でぐっと寒くなりましたね!特に朝晩の冷え込みは体に堪えます。
慌ててコートを引っ張り出してきて、もう厚手のコートを着る季節になったんだなぁ…と、冬の訪れを感じています。
さて、
今回のテーマは「漢方と漢方薬」
漢方って中国のもの?漢方薬って健康食品のひとつ?
みなさん様々な疑問をお持ちですよね。
ここで、漢方・漢方薬について確認していきましょう。
<漢方の歴史>
奈良時代に遣隋使・遣唐使によって、古代中国医学が日本に持ち込まれたことが始まりです。その後、日本の風土や文化、日本人の体質に合わせて、国内で独自の発展を遂げてきました。
漢方は「中国を起源とした日本独自の伝統医学」ということです。
中国では中医学、韓国では韓医学として発展しています。
原点は同じですが、それぞれの国でその場所に適した医学であるよう、長い歴史の中でカスタマイズされてきたわけです。
江戸時代にオランダから西洋医学が伝わり、それを【蘭方】と呼び、今までの医学と区別するために【漢方】という呼び方になりました。
漢方といえば、漢方薬!と思いますよね。実はそれだけではありません。
・薬物治療(漢方薬)
・鍼(はり)や灸(きゅう)で治療する鍼灸
・養生(食事、運動、心のコントロール、休養)
このように、多角的なアプローチができます。
<漢方薬とは?>
漢方薬は、漢方理論に基づいて使用される医薬品のことで、原則として2種類以上、複数の生薬の組み合わせで作られています。
※生薬:自然由来のもの、植物以外にも動物や鉱物なども含まれる
医薬品であるため、健康食品・サプリメント(健康補助食品)とは異なります。
また、民間薬との違いについても曖昧になっていませんか?
民間薬は、基本的に1種類の薬用植物で使用され、どんな症状に何が良かったかなど経験的に受け継がれてきたものをいいます。
漢方薬は、その人の体質や症状、状態に合うもので選択されます。
その人の体質や症状、状態を漢方用語で「証(しょう)」といい、それぞれが証に合った漢方薬を使うことで、効果を十分に発揮できるのです。
風邪をひいたから葛根湯!肥満には防風通聖散!など、〇〇だからこの漢方薬!ではないんですね。
証に合わない漢方薬を飲んでしまった場合、効果がないどころか副作用や不調を悪化させることもあるので注意が必要です。
と、いうことで今回はこのへんで。
次回の記事もお楽しみに〜!
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