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行動力の源泉を知る

いまお仕事をしているスキー場のレストランでは、


春休み中の大学生やタイ、ネパール、ベトナムから勉強に来ている若者や

世界を自転車で旅している遊牧民などなど、いろんな属性の人が働いています。



一緒にお仕事をしながら

その人達の現在に至るまでのお話しが聞けるのが、とても面白いです。



ITを学びたくて日本に来たスラジさんの実家は

ネパールの田舎で、農業の他に仕事が無いので出てきたと言います。




「じゃあ実家に仕送りとかしてるの?」と聞くと、


「コロナが大変な時に1回だけした。

でも僕も生活するのに精いっぱいだからそれ以来してない。

日本語学校のお金も140万かかった。」

と言います。



「じゃあ、ITのことを学んでネパールに持ち帰らなきゃね」というと、

「うーん・・」とちょっと曖昧な表情をしています。


 *****


東京の旅行会社で働いていたモンちゃんは、

コロナで旅行のお仕事が無くなったので

長野のスキー場レストランで本格タイ料理を提供しています。


下ごしらえをしながら

「ココナツオイルは太らないよ。すごくヘルシー」

など、上手な日本語で教えてくれるので

食養生の話になり、


「れいこは何か専門でやっているの?

わたしはじつはマッサージを習っているんだよねー・・」


といった流れから、

将来の話をしました。


 *****


皆それぞれ、

毎日くるくると働きながら仕事にやりがいを感じたり、

将来の事を考えたりしながら過ごしているのだなあ。



スキーや旅行をしたいので

一定期間こうした所で働き、

まとまった時間をとれる生き方を楽しんでいる人。



学費を稼ぐために

ここで働いている人。



私たちは何か目的(目指す場所)があって

何かの手段(そこに辿り着くための方法)を行います。


冬だけのスキー場でのお仕事に来ている人たちは、

おおむね自分の目的に辿り着くための手段として

ここで働いているわけですが、


辿り着きたい場所である「目的」が

そう簡単には行きつけない場所だと


だんだんと


そこに行くための方法である「手段」が

「目的」化してしまうことがあります。



もう、ここでこんなふうに

仲間と楽しく過ごすことを続けていく人生でもいいかな


というふうに。




それは全然わるい事ではないと思います。



毎日誰かの役に立ち

「ありがとう」と言われ、


人と楽しく話をしながら


あー今日もよく働いたなあと

おいしくご飯をたべ、


ぐっすりと眠る。




人生を謳歌しているなあと感じる人がいます。




一方で、


あ・・

もしかすると、


このままいくと、

目的があったはずなのに


目的に辿り着くまでの気力が

だんだんと無くなっていくのかも・・



と感じる人もいます。



山登りにたとえると、


山頂が目的。


辿り着くルートが手段ですよね。



急いで辿り着きたければ


時には岩をよじ登るルートを通るし、

頑張って歩き続けるのでかなりきついけど、


早く山頂(目的)まで行ける。




身体に負担なく

山頂(目的)に辿り着きたいのであれば


徐々に歩き始め

周りの景色を楽しみながら、

休憩しながら、ゆっくりと進んでいく。


時間はかかるけど、必ず辿り着けます。




もう、山頂まで行かなくてもいいかなと思ったら、

いま居る場所の景色や出会うものを楽しんで

引き返したっていい。



山登りは、

どれが偉いとか偉くないという話ではないです。




ただ、

自分が納得しているか?が大事だと思います。



ここは後悔しないために、その選択でいいのか?を

しっかり自分に問いかけたほうがいい。




それさえすれば

山はいろいろな角度から楽しめると思いますが、



山頂(目的)まで辿り着くには当然ながら、

きついと感じる時もあったり、


「まだ着かないのー?」と、

思ったりするものですよね。



向かい続けるには、


「ああ、そうだった。だから頑張ろう」

と山頂(目的)を目指す理由があったほうが

絶対にいいです。


一歩踏み出す足に力が入るからです。



それは人の行動力の源泉だと私は思っていて、

自分の中のその場所を知っておくと、エネルギーが枯渇しません。




それを探すヒントがあるのですが、

もう書く時間が無くなってしまったので


次回、それについてお話をしますね。


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