Unity1週間ゲームジャム「空中キックボール」開発記録
こんにちは。普段はUnityエンジニアとして勤めているかもそばと申します。
先日、Unity1週間ゲームジャム(通称Unity1Week)に参加して、
「空中キックボール」というゲームを作りました。
ゲーム内容は、空中でボールを蹴ってゴールに入れる というシンプルなものです。
空中キックボールは下記リンクから遊べるので、ぜひ遊んでみてください。
今回は、どういった過程でこのゲームの開発を進めていったかをご紹介したいと思います。
テーマ
Unity1Weekでは週の初めにテーマが出題され、参加者はこのテーマに沿ったゲームを作ることになります。
今回のゲームジャムのテーマは「あける」でした。
1日目 ゲーム内容を決める
私が「あける」を聞いて最初に思い付いたのは あ蹴る
あを蹴るというシンプルなものを最初に作りました。
ゴルフゲームのように穴に球を入れるゲームを作ったら面白くなるかもしれない、と私は思いました。
2日目 あを蹴って進む
ゴルフゲームなら、カメラも追従するのが自然だろうと思い、
蹴った「あ」にカメラが追従するようなものを作りました。
そして作ったものは以下になります。
2日目 : ネタが尽きる
ゲームアイデアが思いつかないので、「あ」に六角形シールドを出して遊んでいました。
3日目 : 街を出す
3日目。その日は雲一つない、晴れた日でした。
青空の太陽に照らされる街並みを眺めた時、あるアイデアを思いつきます。
「あ」を街で転がしたい!
そう思った私は、Unityアセットストアで手ごろな街のアセットを買い、
ゲームに組み込んでみました。
お、これはいける!
ボールをゴールに入れるゲームにしたら面白いんじゃないか、と閃きました。
ゴルフやサッカーのルールと相性が良さそうに思いました。
4~5日目 : ゴールを作る
4~5日目にはゴールを作ったり、Cinemachinを使ってカメラワークをつけるなどの作業を行いました。
・ゲーム開始時にゴールを表示して、目的地を提示する
・ゴールの中に入ったら緑色にする
・ゴールの中に一定時間とどまっていたらポイントを獲得
・ポイントを獲得したら派手なエフェクトを出す。
Cinemachineを使うのは実は今回が初めてで、カメラワークをつけるのに苦労しました。
6日目 空中ダッシュエフェクト
移動したときに物足りないという感触があったので、空中ダッシュ時にエフェクトを出すことにしました。
下はエフェクトをつける前のゲームプレイ動画です
そして、下はエフェクトありのバージョンです。
エフェクトをつけることによって、手触りの気持ちよさが向上しました。
作成したエフェクトについて
作成したエフェクトは以下の二つになります。
・ダッシュのチャージエフェクト
・ジャンプ時のジェット噴射
ジェット噴射エフェクトを作るときに意識したこと
ジェット噴射エフェクトを作る際には視線誘導を意識しました。
・最初の1~2コマ : リングだけを表示して、プレイヤーの目にリングを認識させる
・3コマ以降 : 円錐を表示して、リング -> 円錐 という視線の流れ(視線誘導)を作る
視線の流れを作ることによって、何かが高速で噴射しているような視覚効果を作り出すことができます。
気持ちいいエフェクトを作るコツ
個人の考えですが、動きが気持ちいいエフェクトはコマ送りで再生した場合にも動きに気持ちよさがあります。
実際の映像を参考にしてエフェクトを作ると説得力を持たせやすくなります。
以下は空中ダッシュエフェクトを作るときに参考にしたジェット噴射の映像です。
6日目 UI演出
ゲーム開始時に何をすればいいのかが分からないという問題があったので、
6日目は以下を実装しました。
・ゲーム開始時に目標を表示する
・画面上部に現在のゴール数やクリア条件を表示する
7日目 - 最終調整
7日目に行った作業は以下になります。
・タイトル画面やNCMBを利用したランキングの実装
・プレイヤー位置に追従するリングを追加して、ゴールの立体感をつかみやすくする
・ゴール獲得エフェクトを派手にする
ふりかえり
・面白いゲームにすることができた
・アクションゲームのようなリアルタイム性の高いゲームは、ボタンを押した瞬間に何かリアクションが返ってくると気持ち良さにつながる
・シェーダーを使った表現をいろいろ試すことができた
・新しい技術を覚えることができた(CinemachineやZenject)
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