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海外からの詐欺e-mail その2 ナイジェリアの手紙

昨日までメールでやり取りしていた生々しい話ですが、多くの人の安全のために晒すことにします。海外の人たちとの交流を目的にLinkedInというSNSに参加しているのが原因かもしれないと最近思っていますが、海外からの怪しいメールが結構多いので、いつもは無視しているのですが、ちょっと違うパターンで来たので、どんなことを言ってくるのか興味もあって、3度ほどメールのやりとりをしてみました。

ググってみたら、「ナイジェリアの手紙」というパターンだったのですが、やり方も進化しているようなので、皆さんも注意してください。

最初に来たメールには、LinkedInでお前の経歴を見た。お前の経歴を生かせる面白い提案があるので興味があれば自分の個人メールに返信して欲しい、という内容でした。いつものように無視していたら、一週間後に下記のメールがありました。

Good day,
I decided to reach out once again, i had written you earlier last week about an interesting proposal i wanted to share after going through your work experience on LinkedIn.
Kindly confirm if you got the mail.
Regards
Dr XXX

実名で来ていますが、一応、後で訴えられないようにXXXとしています。

たぶん、自分の職歴を見た上で、というところでガードを一つ突破するのだと思います。
そこで、こちらから以下のメールを返信しました。

Dr. XXX

Thanks for your e-mail. Yes, I got two mails from you.

Sorry for not responding to your first e-mail. Reason for this is that recently I've been getting many fraud e-mails from foreign strangers. Some of them was a kind of financial offer that I can get huge amount of money.

BTW, What kind of proposal do you want to tell me?

Thanks,

一応、丁寧にメールを返していますが、たくさん詐欺(fraud)メールをもらっているので、というジャブを入れてます。これで引き下がるかな、と思ったら、次のメールが下記のように来ました。

Dear YYY

Thank you so much for taking your time to respond back, i will like you to consider this offer as there is a lot to gain. I'm a well recognize Public Figure in Nigeria and a Former Governor of ZZZ State. You can click the below Wikipedia link to have a clearer picture of who I am.

https://en.wikipedia.org/wiki/XXX

Presently I am being faced by some Political challenges, most of my assets have been confiscated by the ruling Government because of my fight against their false and corrupt agenda. I will need your assistance to help secure and invest the funds that is left for me and my family.

The amount is Fifty Million United State Dollars ($50,000,000.00). You will be the one to help manage and look over the Investment, the major area where I am looking forward to invest is Africa, Asia, America, Europe and South America and I have interest in Real Estate, Healthcare, Oil Sector, Energy, High Technology, Maritime and Aviation or any other Investment which you think will yield high returns.

I know there will be something coming to your mind right now, Why Me and What Is my Gain? Once I receive your reply to Partner with me the question will be answered and I will explain to you how the deal will be finalize.

If you have any further questions, please feel free to ask and provide me with your mobile number for easy communication so we can commence further and If you have no interest let me know as well so I can look for the help of another Partner.

Lastly, I want you to be rest assured that everything will be done legally and risk free and you will never regret going into Partnership with me. Please this transaction must remain confidential because of my Political Status.

I will wait to read from you.

Sincerely,
XXX
FORMER Governor ZZZ State

まあ、ここで怪しさ満載なのですが、ここで信用をつなぎとめる策が講じられています。XXXのプロファイルが掲載されたWikipediaのリンクが貼られていて、実際に写真や政府要人としての経歴などが載っています。同時に、LinkedInにも写真と経歴が載っていて、Wikipediaの内容と一致しています。

さらに、この後のメールではパスポートの写真ページをスキャンした画像も添付されてきて、信用の担保にしようとしています。

おそらく写真や名前は本物で経歴を詐称しているか、本物の元政府要人に成りすましているか、いずれにしても客観的な証拠を見せてきます。

政府の悪と戦ったために資産のほとんどを没収されて、残った5,000万ドル(約50億円)をどうにかしたい、というストーリーは、このナイジェリアの手紙のパターンのようですが、信用のさせ方、ストーリーの納得性(というか意外であっても、そうなんだと思わせる)が、少しずつ進化しているということが、Wikipediaのナイジェリアの手紙で説明されていました。

上記メールに対して、そんなに美味しい話は簡単に信じられないし、なぜ自分(Why Me?)かがはっきりわからなければ受けられない、投資を考えているなら、例えば私の会社に5,000万円まず最初に投資してくれるなら信じてもいいよって返信しました。

それで引っ込むかと思ったら、さらにちょっとだけ具体的になった話(肝心なところは言わない)を書いたメールが来て、お前を信じるからどんなエリアでもいいので投資してそれを管理して欲しい、近いうちに自分のスタッフと打ち合わせをしてほしい、年に7~8%の運用益を期待していて、お前の取り分はこのくらいなどが説明されていました。

Wikipediaによると、実際に話が進むと、私の口座を貸してほしいということになり、そこに送金するために、手数料等が事前に必要で、それを立て替えて欲しい、となってそのまま音信不通になるというパターンだそうです。

そろそろ楽しませてもらったので、以下のメールでドロップしました。

Dear Dr. XXX

Thanks for your detail explanation.
Having read your e-mail below, I have decided to decline your offer. Sorry.

I'm NOT a right person at all.

Wikipedia told me there's an interesting story from Nigeria related to 419...

ByeBye!!

ナイジェリアの手紙は、別名「419事件」とも言われるそうで、この手口がナイジェリアの刑法419条に抵触することから名付けられたそうです。

「あなた詐欺でしょ。」と言っても良かったのですが、少しぼかして、でも419というキーワードで気づかせるつもりで書き、これでTHE ENDになりました。

Facebookからは、このようなことは今までないのですが、LinkedInは、この件もあって止めようかと思案中です。実は、Facebookを始める前に、ベルギー人の友人の勧めで始めたのですが、海外の人たちとの交流にいいと思ったのと、実はLinkedInは、転職のためのプラットフォームとしても認知されているSNSなので、そんな下心もあって英語で経歴を書いたりしていました。

知らない友達申請もFacebookでは受けないのですが、LinkedInでは来るものは拒まずでやっていたのも問題だったかもしれませんね。

Facebookも情報流出などの問題が指摘されていたりしますが、今後、SNSをどう活用し、またどうやって自分を守るかを考えることも必要ですし、今後のSNSの動向なども注視していきたいと思います。




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