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「遠洋漁業」、どう生きるか問題。

MAKERS UNIVERSITYの事前カリキュラムが全て終わった。

3週間の雑感を記録しておきたい。(ちなみに初日の記録はこちら「素直さ。」)

まず、結論から述べておくとMAKERS UNIVERSITYは何も与えてくれなかった。正確に言うと、全校生徒、革命児を謳うアルファベットの字面は何も与えてくれなかった。

さらに、事前カリキュラムの最後には、出航式と題して、大海原に放り出されるのだから、たまったもんじゃない。

さて、これからどうしようかな。と最終日に考えていると、ふとこの一説が浮かんだ。マークトゥウェインが書き残した言葉である。

ー20年後、あなたはやったことよりもやらなかったことに失望する。
はらみ綱を解き放ち、安全な港から船を出し、貿易風に帆をとらえよ。
探検し、夢を見、発見せよ。                    ーTwenty years from now you will be more disappointed by the things
you didn't do than by the ones you did.
So throw off the bowlines away from the safe harbor.
Catch the trade winds in your sails. Explore. Dream. Discover.

そんなことを考えていると、「人生、死ぬまでの暇つぶし。」をテーマにしていた私の心境にゆらりと変化があることに気付いた。

遠洋漁業をするように人生を全うしたいという思いがふと沸き起こった。

遠洋漁業:公海や外国の200海里水域内を漁場とすることも多く、世界の海を駆け回る漁業。単船で行われる場合もあるが、船団を組んで相互に連絡を取り合う場合が多い。

と書かれているが、イメージとしては、大海原に、まずは一人で航海に出る。誰も見えないずっとずっと先の海に向かって。向かう途中には、同じように世界を目指して、出航した船がいる。それぞれ目的や乗る船は違うけれど、連絡を取り合い、お互いが無事に大漁で帰港できることを願う。これは、MAKERSのコミュニティになんだか似ているなあと。

沿岸漁業だとすぐに目の前の魚も見えるし、たくさん取れる。だけど、そこは常にレッドオーシャンだ。「ジュケンセンソウ」「シュウカツ」に近いかもしれない。

事前カリキュラム中は、悶々としがちな「どう生きるか」「生きる意味とは」とかとりとめのない答えのない問題に真剣に向き合った。

意識高い系イベントでは、DOING(何をするか)をぽろぽろと考えるけれど、それは本質的ではないという違和感があって、やっとBEING(どういう人でありたいか)を考えられた濃い3週間だった。

冒頭に述べた、MAKERS UNIVERSITYは何も与えてくれなかった。というのは、MAKERS UNIVERSITYはあくまでも港をつくるための道具にすぎなくて、それが何かを与えてくれるという期待を抱いているのは間違いだという意味を込めている。

正直、参加するまではここが何かを与えてくれると期待している自分もいた。だけど、今は胸を張って、みんなで港を作ったし、順番に出航し、難破したら笑って手を差し伸べてくれる仲間を自分たちで作ったと言える。

書き初めた言葉は、「膠漆之交」。

膠(にかわ)と漆(うるし)どちらもタイプは違うけれど、強い接着剤の役割を果たす。強い思いを持った接着剤同士が交わり世界を繋げていく。そんな未来をつくりたいという思いが込もっている。

人生という遠洋漁業に出航して、誰かが壊れかけたら、壊れてしまったら、漆のように何度も何度も修復して、その傷にさえも、新しい美しさを創造する。新しい価値や可能性を引き出せる。そんな人でありたいと思っている。


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友人とシーシャに行きます。そして、また、noteを書きます。