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星の銀貨

やはり、語り手が自信を持って語らないと、聞き手には伝わらないことを実感した1日だった。

先日、仲間に「星の銀貨」(『子どもに語るグリムの昔話3』こぐま社)を聞いてもらった。3分程度の短いおはなしで、放送で子どもたちに聞いてもらいたい旨を伝える。少し宗教的なおはなしだが、幼い子はとてもよく聞くという、アドバイスをもらう。

本日、保育園のおはなし会だったので、「星の銀貨」を語る。(もう1話は、「かちかち山」)おはなしの前に、園長先生との会話で、少し宗教的な感じがするおはなしだかよいか?と尋ねた。先生からは、「4歳児でも、すでにおはなしの世界と現実の世界との区別が出来ているから大丈夫。」とアドバイスをいただく。そして語ったのだが、私の中の覚悟が足りなかったのだろう、静かに聞いてもらえたが、子どもたちの心に届いた実感が持てなかった。

その後小学校に出勤。2年生の図書の時間に「星の銀貨」を語る。このおはなしの持っている、シーンとした張り詰めた空気は、伝わった感じはしたが、子どもたちに満足感が得られという感じではなかった。私の中に、宗教的過ぎないか?と言う思いが、ぬぐいきれなかったからだ。

先日も書いたが、語り手が今から語ろうとするおはなしの、世界感やイメージ、伝えたいと思うメッセージなどに対して迷いがあってはダメだ、もちろん言葉をきちんと覚えることは基本・当然を痛感した。反省!

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