新卒で入社した大手子会社を1年ちょっとで辞めた話～新卒でも中途でも大手子会社に入社するのは勿体ないと思った理由 ～

・私のスペック
20卒文系
大手子会社にエンジニアとして就職するも1年ちょっとで退職
今は従業員数30人くらいのWEB系ベンチャー企業に勤務

・就職活動について
学生時代はエンジニア職に興味がありIT業界を中心に受けていました。
この時は丁度コロナ前だったので就活も超イージーモードで、複数内定を貰っていたのですが、最終的に大手子会社に就職を決めました。

・なぜ大手子会社を選んだの？
理由としては以下3点
①その会社の提供する、とあるシステムの開発に携わりたいと思ったから（結果的に希望の部署に行けず実際は全然違う業務をやってました・・・）
②大手子会社は残業が少なくて業務が楽だと思っていたから
③平均年収・平均残業時間共に理想的で、自分が内定を貰った企業の中で
一番長く働けそうだったから

・ネット上を飛び交う大手子会社にまつわる様々な噂
ネットで検索すると「大手子会社　まったり」、「大手子会社　勝ち組」「大手子会社　やばい」とかまぁ色々と出てきますよね。

今となってはアホみたいな話ですが就職前、私は本気で「大手子会社=残業が少なくて業務が楽」、親会社ほど給料は貰えないらしいけど、出世欲なんて無い私にはピッタリじゃんって思ってました。

もし私のように勘違いしている方がいたら大手子会社就職後、理想と現実のギャップに苦しむことになると思うので、ネットでよく言われている大手子会社の特徴について私が実際に働いてみて感じたことを纏めてみました。

・大手子会社の現実
もし大手子会社への就職・転職を考えていて、この記事を読んでいる方がいれば、この情報が今後の就職活動の参考になれば幸いです。

ただこれはあくまで私の一個人としての浅い経験がベースになっているので、この情報が全ての大手子会社に当てはまるわけではないですし逆に私の経験に全く当てはまらない優良な大手子会社も存在すると思います。

そのためこの記事に関しては「へ～そういうのもあるんだね。」くらいの
ヤフー知恵袋的なちょっと便利な情報として読んで頂ければと思います。

1.大手子会社は親会社よりも待遇が低い？
→ホントです。
親会社の平均年収1000万円に対し子会社は600万円でした。

2.福利厚生は親会社と同じ?
→ウソです。
福利厚生につていも年収同様に親会社の方が上でした。
ただ社宅制度や家賃補助等々福利厚生についてはそれなり充実していましたし、個人的にそこまで不満はなかったです。

3.大手子会社＝残業が少ない？
→ウソです。部署によります。
私の働いていた部署では月30～40時間くらい残業がありましたし、私の同期で配属直後から月70～80時間残業してる子もいました。
ただ一方で残業が限りなく0に近い部署もありました。

まあ残業に関しては各部署の予算やメンバーに応じて変わってくると思いますが、少なくとも大手子会社だから特別少ないってことは無かったです。

4.親会社よりも倍率が低い？
→ホントです。
人事の方から直接話を聞きましたがやはり親会社と比べると子会社である分、倍率はそんなに高くないそうです。
ただそれが良い事かどうかは分かりませんが・・・

5.経営が安定している？
→比較対象によると思います。
新進気鋭のベンチャー企業と比べれば安定していますが、親会社と比べると安定性に欠けるといったところでしょうか。

少なくとも部署の統廃合は普通にありましたし、コロナの影響で他部署に移動させられてる人は結構いました。

まあ私の周りでリストラや内定取り消しといった噂は一切聞かなかったので、ある程度経営は安定しているとは思います。
ただ部署の人員削減で総務部から私の所属する家電系の事業部に来た50歳前半くらいのおじさんは、耐えられなかったのか数か月で退職してました。

一般的な日系企業と同様に、ある程度年齢行ってからも部署替えはあるので、人によっては結構きついかも知れないです。

6.一般的な中小企業より年収が高い？
→これも比較対象によると思います。
ただ中小企業の平均年収は382万円だそうなので、そういった意味では正しいかも？

7.大手子会社は転勤がない？
→ウソです。
私の会社は全国に拠点を持っていたので北は東北から南は沖縄まで普通に転勤がありました。
なので新卒入社でいきなり沖縄配属なんて子もいました。まあこの部分については入社前に企業側から説明があると思うので、そこで聞けば良いかと。

8.子会社は出世できない？
→ホントです。
私の会社では役員は親会社からの天下りで、事業部長は役員の親族or関係者って感じでした。
なのでどんなに頑張ったとしてもある一定の役職で頭打ちになるわけで、大手子会社で出世して上のポストに就くっていうのはほぼ無理だと思います。

・大手子会社を辞めた理由
ざっくり纏めると配属先が当初挑戦したいと考えていたWEBシステムの開発業務ではなく家電の検証業務を行う部署だったこと。

残業の少ない会社で楽してお金を稼ぎたいって思って入社したのに、現実は全く興味のない検証業務に追われほぼ毎日残業状態。

それに加えて私の部署は特に人手不足で自社で働いてるのに何故か周りはSESだらけ、上司も忙しすぎて新人の私を完全放置。

他にも色々あったのですが毎日働く中で、何のためにこの会社に入社したのかが徐々に分からなくなり退職を決意しました。

現在は兼ねてより挑戦したかったWEBエンジニアとして小さなベンチャー企業で働いています。

・まとめ
今回の記事は私のように新卒で大手子会社を選択して後悔する人が少しでも減ればいいなと思って書きました。

今新卒で就活中の方、もしくは中途で大手子会社に転職を考えている方がいらっしゃいましたら、大手子会社で働くことが本当に良いことなのか今一度よく考えてみて下さい。

少なくとも私のように楽そうだからとか安定してそうだからという理由で
大手子会社を選ぶと後悔する可能性が高いです。

自分の中でもし挑戦したいということがあるならば、それは本当に大手子会社でしか出来ないことなのか検討したうえで就職先を決めることをお勧めします。

・最後に
転職に関してやったこと＆1年ちょっとで会社を辞めた理由については後日気が向いたらもう少し詳しく書きます。