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IMFが世界経済見通しを上方修正

IMF(国際通貨基金)は、10月に改定したの世界経済見通しで、今年の予想を上方修正しました。主な理由は7-9月の経済指標が思いのほかよかったことにあります。2021年の予想を引き下げたのですが、これは6月に-5.2%と予想した後退が-4.4%と緩やかになることなどから、来年の回復も緩やかになると予想を変更したのです。私が注目する指標はまず米国の雇用です。コロナショックで2000万人を超える雇用喪失がありましたが、5か月で約半分が戻ってきています。このペースがもうすこし遅くなると予想していますが、回復は進んでいます。次に米国の小売売上高ですが、コロナショック前の水準はとうに超えて5490億米ドルとなっています。サービス業はまだまだですが、モノが動くので、日本からの輸出も回復が著しいといえます。いまの株式市場は、回復ペースが多少緩くなっても、今後1年以内にさまざまな指標がコロナショック前に戻っていくとみているようです。新型コロナウイルスの感染者増加が心配ですが、世界主要国の経済再開は、感染者数そのものを見るのではなく、医療崩壊を避けながら、経済活動のうち外食などの一部を制限するなどして、維持拡大を目指しています。主要国で感染者への対応において経験が積まれる一方、休業補償だけでなく財政出動も始まり、中央銀行は金融緩和で銀行を支援し倒産を減らすなど、政策も機能しています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65104520W0A011C2K10600/

〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

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