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予防歯科が進むスウェーデンで達成している「8020」とは?

突然ですが、「8020」って何のことか分かりますか?

歯医者のnoteで書いていることだし、「予防歯科が進むスウェーデンで」とタイトルに記載しているので歯のことだろうなと思っている方、正解です。

「8020」は、80歳で歯を20本以上残す

という意味で、予防歯科が進んでいるスウェーデンではこれを達成しています。歯科に限らず予防医学への意識が高いスウェーデンでは寝たきりのお年寄りはとても少ないんです。

では日本ではどうでしょうか?

平成28年に実施された厚生労働省による調査では75歳以上85歳未満の方の約51.2%が8020を達成しているという調査結果が出ています。

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逆を返せば、約半数の人は80歳前後までに20本歯を維持できていないという結果になりますよね。
日本では歯を失う原因はこのようなデータとなっています。

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引用:抜歯の主原因(全体)と抜歯の主原因別にみた抜歯数(年齢階級別、実数)

1位 歯周病(42%)
2位 虫歯 ※根の治療をした歯の再発による抜歯(32%)
3位 破折 ※かみ合わせの不正やかむ力などによって歯が割れる(11%)

歯を失う1番の理由は「歯周病」です。
30歳を過ぎると多くの方が身近な病気となる歯周病ですが、意外にきちんと向き合っている方は少ないんです。

歯周病は動脈硬化、糖尿病の悪化、心筋梗塞、血管収縮性痴呆、早産、低体重児の原因になったり症状を悪化させる原因となるものです。

なんとなく、歯周病かも?と思っているけどきちんと向き合っていない方や、自分が歯周病か自信がない方は、かかりつけの歯科医に相談してみてくださいね。

健康とは、歯も含めてお金で買うことのできないかけがえのない財産です。

ですが、とても残念なことに健康なうちにその価値に気づく方はとても少ないのが現状です。
お口の中の病気(虫歯、歯周病)を患うことにより、日々の生活の質が下がるばかりでなく、粘膜の毛細血管より、お口の中の細菌が血液の中に入り込み、動脈硬化や塞栓の原因にもなってしまいます。

神谷町デンタルクリニックでは、お口の中の健康を守ることにより、生活の質を失うだけでなく、病気にかかる生涯コストの削減を目指すにあたって、まず、現状を知ることをおすすめしております。

「8020」を実現するためにも、予防歯科に目を向けてみてはいかがでしょうか。という歯周病ドックのご紹介でした。


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