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「リゾート明けのお客さまにはスペシャルトリートメントを!」のウソ?ホント?……美容師が知っておきたい★ケミ用語集


美容師は必須、お客さまも知って損はない!

「毛髪とダメージ」に関するケミ用語(ケミカル用語)をまとめました。

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これで完璧☆プロのケミ会話集⑭

お客さま「夏休み、ハワイに行くのよ。海やプールでのんびりするつもりだけど、髪が傷みそう。帰ってきたらトリートメントした方がいいかしら?」
美容師「リゾート、いいですね!お客さまのおっしゃるように、リゾートには紫外線や海水、塩素を含んだプールなど髪や頭皮にダメージのキケンがたくさんありますよね」
美容師「でも、それは●●●●●で「治す」ことはできません。●●●●●は●●●●●を補修するもの。ですから●●●●●したり、●●●●●したりということを守っていただく方が髪と頭皮にやさしいんですよ」
お客さま「リゾート地で気を付けること、教えてください!」
美容師「おまかせください!トリートメントの本来の意味は「●●●●●」です。●●や●●に応じた正しい扱い方を美容師がお教えし、お客さま自身が●●●●●してくださることが、本当のトリートメントなのです」

【問題】

日常生活で髪や頭皮がダメージにさらされるケースと、予防法を知っていますか?

アイロンやコテでのスタイリング時……●●度以下の温度設定で1カ所を長く加温しない

紫外線によるダメージ……頭皮・髪用のUVスプレーを使用し、帽子をかぶる

ヘアカラーやパーマの負担……適切な毛髪診断の上で●●●を行い、●●●をしっかり除去する

肩こりによる血行不良……正しい●●●による血行促進と●●●の改善、●●●

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●●●に何が入るか分かりましたか?
分からない方は下記のキーワードをチェックしてくださいね!
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[毛髪補修・保護成分]

髪の損傷状態に応じて補修成分を使い分けられるようになりましょう。

【PPT(ポリペプチド)】
①ケラチン
・爪や皮膚、毛髪の構成成分であるタンパク質。
・ケラチンPPTはシスチンを多く含み、毛髪に近いアミノ酸組成。
・毛髪への吸着力が高い。強度低下・ダメージ予防にも効果あり。
 使用例⇒トリートメント・処理剤、ハリコシアップ

②コラーゲン
・保水性に優れたドロキシプロリンというアミノ酸を含む。
・疎水性アミノ酸の含有量が少ないため、保湿効果が高く、髪にうるおいや柔軟性を与える効果がある。
 使用例⇒トリートメント・処理剤、保湿効果・弾力

③コムギ
・保水性の高いアミノ酸を多く含み、保湿性が高い。
・ケラチン同様、構造中にシスチン結合を持つ。
・べたつきがなく、ツヤや手触りをよくする。

③シルク
・シルク繊維の中に含まれるタンパク質を原料とし、フィブロインとセリシン2つに分類される。
・フィブロインはべたつきが少なく、セリシンは保湿性が高い。
 使用例⇒トリートメント・処理剤、指通り

【CMC(細胞膜複合体)】
・キューティクル間やコルテックス間に存在し、細胞同士を接着、水分を保持して逃さない効果がある。
・主成分はタンパク質、セラミド、コレステロールなど。

【18MEA(18-メチルエイコサン酸)】
・毛髪表面の主要な資質であり、毛髪を保護する。
・薬剤メニューのアルカリ剤によって失われた毛髪表面の撥水性を付与し、内部からのタンパク質や水分流出も防ぐ。
 使用例⇒キューティクル補修、毛髪保護

【油】
・毛髪中の水分の蒸発を防ぎ、保湿する。
・油性成分の組み合わせや配分バランスにより、使用感や仕上がりの質感を調整できる。
 使用例⇒保湿剤、油分を補う

【キチンキトサン】
・キチンは、自然に存在する唯一のカオチン化高分子化合物。
・キトサンはキチンをアルカリ処理して水溶性を高めたもの。
・毛髪へ親和性が高く、被膜形成し保湿効果を発揮する。
 使用例⇒処理剤、毛髪保護

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