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クリミナル・マインド シーズン1 第18話の備忘録

今回は「恋に落ちた捜査官」です。

ギデオンとリードはプロファイルの講習をしに、カリフォルニア州のロサンゼルスに来てました。

講習をする前に、リードの元同級生が開いてる美術展にギデオンと2人で観に行きます。

そこで、リードは元同級生パーカー(男性)の紹介で、ある女優を紹介してもらいます。

長いブロンドの髪でとても美しく、少し危うさも感じさせる魅惑的な女性に、リードも少したじたじといったところ。

いい感じに話してましたが、ギデオンに「帰るぞ」と急かされてしまい、現実の世界に戻されます…

セレブ殺人

ギデオンとリードはロサンゼルス市警でプロファイルの講習を終え、帰宅するはずでしたが、近くで事件の連絡が入り2人も一緒に捜査します。

被害者 “ナタリー・ライアン” (若手女優)とその婚約者(男性)、凶器は同じ物で、女性はソファで頭に一発、男性は床下で胴に三発撃たれています。

自宅の防犯カメラにはヘルメットを被った人物が映っており、抵抗した跡がありませんでした。

おそらく銃で脅してソファに座らせ、その後に処刑スタイル(頭に一発)で殺してます。

男性の場合は秩序が乱れてるので、犯人には想定外だったのではないかと推測されます。

同類の事件が数ヶ月前に2件起きており、同じく22口径の銃で頭を一発撃たれて殺されてるとのこと。

被害者 “メルマン・ウォリー” (映画製作者)と “クロエ・ハリス” (若手女優)、メディアでは「セレブ殺人」と騒がれています。

ギデオンは他のメンバーも要請して、連続殺人犯の捜査に協力します。

ファンからのメッセージ

被害者同士には直接の繋がりはなく、処刑スタイルで殺害してることからプロの暗殺者の可能性も出てきました。

現場からは他の物証も見つかっておらず、手際に良い犯行です。

性的暴行の跡もないのでDNAや性心理もわかりません。

ギデオンは「現場に欠けてるものからもプロファイルは可能だ」と言います。

例えばこの犯人の場合、殺しのタイプは「心を病んだ妄想型のタイプ4」になります。

タイプ1は「政治目的の暗殺」、タイプ2は「注目を集めるため」、タイプ3は「精神病質的で残酷な殺人」、これらの要素が見られないのでタイプ4ということ。

この妄想を突き止めれば、犯人に近づけると言われます。

FBIと警察の会議中に女優のマネージャーをしてる男性から、「うちの女優宛てに脅迫状のようなメッセージが届いた」と相談してきました。

名前は “ライラ”(若手女優)でリードと美術館で会った女性でした。

届いた新聞記事に「貸しがある」と書かれており、ライラも事件に関与してたことが判明します。

ライラはある役柄を降ろされており、その代わりを務めたのが “ナタリー・ライアン” (若手女優)で、採用したのが “メルマン・ウォリー” (映画製作者)でした。

“クロエ・ハリス” (若手女優)の方は、ライラに似たようなブロンドの女性で、ライバル候補だったため殺されたと推測してます。

つまり、この犯人はライラの邪魔になる存在を殺してるということ。

それを知れる人物、メイクや衣装、製作者、脚本家、マネージャー、パパラッチなどにいて、コアなファンによる犯行とみてます。

愛から憎しみへ

ライラは自分のせいで周りが亡くなってることにショックを受け、その場にいてもいられず警察署を飛び出します。

リードは彼女を追いかけ、「犯人は君のキャリアに邪魔な人を殺してる。初めは性愛的なストーカーだったけど、精神病質的な殺人犯に変化してる。このパターンは2つしかない、犯人が自殺するか、愛する相手を殺すか」

次の日、またライラ宛てに犯人からのメッセージが届きます。

撮影現場の番組スタッフ(女性)から、セリフの入ったファイルとトレーラーに貼ってあったファイルを渡され、中身には「いつも尽くしてきたのになぜ警察に行った?」と書かれてます。

FBIは、文法からライラの身近な人物とみて、彼女を安全な場所に移すことを提案しますが、仕事をやり遂げたいライラは拒否して撮影を続けます。

ギデオンは「彼女が警察に行ったことでプランを変えるかもしれない」と懸念し、ライラがいたので伏せてましたが、一緒にきたマネージャーがあやしいとみてます。

しかし、ライラのマネージャーのところを訪ねた時には、すでに殺されていました。

事務所の椅子で、処刑スタイル(頭に一発)で殺されてるのを発見します。

なぜライラの味方側が殺されてしまったのか?(犯人にとっては邪魔?)

マネージャーの机の引き出しからは、ライラのヌード写真が見つかります。

公に出ないようにパパラッチから買い取ったものでした。

そのパパラッチの名前は “ジョー・マルティネス” 男性とわかり、モーガンと地元警察のキム(男性)が自宅へ向かいます。

ライラの警護にあたってるリードにもその知らせが入り、「彼女の協力がないと犯人を捕まえられない。マネージャーのことは黙ってろ」とギデオンに指示されます。

もしも、ライラがマネージャーが殺されたと知ってしまったら、自暴自棄な行動に出るのは目に見えてます。

そうなると、犯人を逃してしまうかもしてれないので、油断させるためにリードも仕方なく指示に従います。

アメリカにプライバシーはない

モーガンとキムが自宅へ入ると、パパラッチのマルティネスは不在でした。

部屋の中はライラやナタリーも含め、たくさんの写真が部屋中に貼られており、典型的なストーカーを匂わせます。

ライラとリードが一緒にいるところの写真を見つけ、モーガンはリードも標的にされてるかもしれないと仲間に連絡し、キムと一緒にリードの元へ向かいます。

しかし、背後からバイクに乗った犯人に銃で襲撃されてしまい、キムが負傷してしまいます。

モーガンも銃で撃ち返しますが、犯人に逃げられてしまいます。

一方、ライラを借家に送り届けて警備にあたってるリードのところへ、FBIメンバーが駆けつけます。

ちょうど裏庭でパパラッチをしてたマルティネスを発見し、あっけなく逮捕されます。

マルティネスは「パパラッチはつけまわすのが仕事だ」と犯行を否定しますが、不法侵入は犯してるので連行されてしまいます。

彼は金目当てのただのケチなパパラッチということがわかり、どうやら殺人犯ではなさそうです。

写真は多くを語る

リードは、借家の壁に飾ってあるコラージュ写真に注目します。

バラバラに切り抜かれた写真を集めたものを、一つのアートにした作品です。

ライラのお気に入りの作品でした。

しかし、リードは「これバラバラにしていい?後でちゃんと戻すから」と、何か犯人への糸口をみつたようです。

リードと他のメンバーが正しく組み直すと、それはライラの大学からの人生が撮られたものでした。

贈り主を聞くと、リードの元同級生パーカー(男性)だと判明します。

リードはライラの警護のために残り、他のメンバーはパーカーのいる美術展を訪ねます。

パーカーによると、自分の名前を使って贈ったのは確かだけど、その作品を作ったのは別の人だと言います。

本当は「匿名からで渡して」と頼まれたもので、美術展の宣伝になると思って自分の名前を使ったとのこと。

コラージュ写真を作ったのはライラの番組スタッフである“ マギー” (女性)だとわかりました。

リードにもすぐ連絡がいき、ライラにマギーのことを尋ねます。

マギーは昔からの友達で仕事も紹介したと言います。

すると、ライラの携帯が鳴り、相手はマギーからでした。

マギー「もう疲れた。もうあの頃にもどれない」

リードはガルシアに連絡して逆探知してもらうと、今自分たちがいる所からかけてると判明。

ライラはマギーに合鍵を渡していたのです。

リードは銃を抜き、ライラを警護しならがらマギーを捜しますが、背後からライラを人質に獲られてしまいます。

マギーはライラに裏切られた感じ銃を突きつけます。

すると、リードは「彼女は僕を愛してる、だよねライラ?」と機転を利かせ、ライラも「そう、キスしたの」それに合わせます。

怒りに取り乱したマギーのスキをつき、リードは彼女から銃を奪います。

マギー「お願い、私を殺して!そのほうが幸せなの」と自殺を図ろうとしますが、リード「大丈夫、助けがくるから」と彼女を説得します。

どちらも死なせることなく、リードは2人を救い、事件は終結します。

【おまけ】感情の転移

リードは仕事の一環でライラの警護にあたるのですが、ライラの天真爛漫ぶりに翻弄されてしまいます。

借家にはプールがあり、犯人に命が狙われてるかもしれないのにライラは平気で泳ぎ出します。

リードの必死の忠告にライラは「わかった、手を貸して」と言い、

はい、お決まりのパターンです。

「バシャーン!!」

私服も銃もびしょ濡れ。

自然と二人は近づき、唇が互いの唇へと密着してまいます。

リードは「だめだ、これはよくない」と言いながらも本能には抗えず。

でもこれは一時的な感情によるもので、本当の好意とは別の感情なのです。普段から抑圧してる感情を身近な人に向けてしまう感情の転移。治療者側、患者側、お互いこのような現象が起きる場合があるようです。

ホイットニーヒューストン主演「ボデイガード」でも、身近で守ってくれてる人に好意を寄せてしまってます。相手側も同じく、献身的に尽くしてると「好きだから尽くしてるんだ」と錯覚を起こし、クライアントと寝てしまいます。

しかし、冷静な判断力を取り戻した時、長期的な関係は難しいと気づくことでしょう。

感情の転移はワンナイトに使えるかもしれないけど、結婚を考えるならもっといろんな角度から見て、お互いウィンウィンな関係になれるかが大事です。

今回の豆知識

①被害者学からプロファイル
犯罪学は「人はなぜ犯罪を犯すのか」という観点からみるもので、被害者学は「人はなぜ被害にあうのか」という観点からみます。

・なぜ犯人は今この被害者を選んだのか?
・どんな誘因があったのか?
・標的が狙いやすかったのか?
・不慮の事態だったのか?

両方の観点から見ることで、より精度の高い犯人像が浮かび上がるようです。

②殺人の4つのタイプ
タイプ1:政治目的の暗殺
タイプ2:注目を集めるため
タイプ3:精神病質的で残酷
タイプ4:心を病み妄想を抱いてる

犯人への手がかりが見つからないときは、ギデオンが言う「現場に欠けてるものからプロファイルをする」を思い出してみましょう。

③実在モデル “ロバート・ジョン・バルド” 
・1989年にストーカーしてた女優を殺害
・その女優はレベッカ・シェイファー
・映画のベッドシーンがきっかけといわれてる
・事件翌年に全米初のストーカー防止法が制定

自分より身分の高い相手に愛されてる信じ込む恋愛妄想型の殺人犯です。メディアで活躍される方はどうぞお気をつけください。

偉人達の名言

「写真は多く語るが、謎もまた、深める」
ダイアン・アーバス

ギデオンは「絵からも相手の世界観、強迫観念、潜在意識が垣間みれる」と言います。「犯罪者達の描いた絵」を見てみると、確かに何かを語ってるように感じられます。

「アメリカにプライバシーなど存在しない」
バーナード・ショー

プライバシーはない方が安全のような気がします。秘密がバレないと思うと人はなんでもします。文字通り「なんでも」です。誠実を貫くには第三者の監視が重要です。悪さは必ずバレ、損するようにしなくては。

全て当てはまったら注意かも

☑️好きになった相手が自分より格上
☑️いつものその人のことで頭がいっぱい
☑️身近に感じたくて画像などをたくさん所持
☑️交流がないのに勝手に相思相愛と妄想
☑️自分以外の人と親密になるのが許せない

人を好きになるって感情は自分で操れるものじゃないんで、気づいたら好きになってたってこと多いですよね?最後事件を解決してリードとライラがお別れをするのですが、とても切なくて切なくて心が苦しくなりました。

一方は人気のハリウッド女優、もう一方は世界中の犯罪者を追っかけるFBI、冷静に考えれば二人が一緒にいられる時間はとても少ないことに気づきます。

でも「そんなことどうでもいい」って思っちゃうのが「好き」なんですよね…

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