CoDモバイルやめた

noteに日記を書くのは実に久しぶりだ。
底なしの青の新井くんに触発され、自らにかけられた「呪い」についての駄文を投稿したきり、なにも書かなくなってしまった。
当時の私の胸にあった、未解決の気持ちが拙い文章で書かれている。
自分でも今見るのは恥ずかしい。が、あれはあれで当時の自分を表すものの一つなので、消すにも消せない。

このところ、よく本を読む。「このところ」と言っても、積極的に本を読もうと思ったのは先々月、つまり2023年の4月ごろのことで、そこまで多くの本を読んではいない。二月経った今日までに読み切った本は10冊にも満たない。

本を読み始めるようになるまで、私はモバイルゲーム版のコール・オブ・デューティーというFPSゲームに熱心だった。それはもう我を忘れるほどに。
ゲームを辞めることを決意したその日も、完全に自分を見失っていた。

対人ゲームで我を忘れる経験がある方ならご理解いただけることだろうと思うが、味方の行動の遅さや、単純な敵の強さによって自分の思い描く勝ち筋に乗れず、非常にイライラしていた。

CoD(コールオブデューティー)は様々なルールで戦うゲームで、当時プレイしていたルールは「ハード・ポイント」だった。
フィールド上に1分毎にハードポイントというエリアが出現するルールで、プレイヤーがエリア内に一人でもいると、その時間分得点が加算されていくというルールだ。(楽しそうでしょう?)

FPSの鉄則として、なるべく安全に目的地に行くためには注意深くクリアリングをこなし、敵が居る位置を予測していかなければならない。CoDは敵にキルされると自軍の味方の近く、かつ敵に”見られていない”場所にリスポーンする仕様になっているので、味方の配置がマップの広範囲にいればいるほど、おおよその敵の位置を予測できるようになっている。
だが、すべてのプレイヤーにそんな意識や気配りがあるかと言えば、全くそうではない。そのときの試合もそういった、言ってしまえば無配慮なプレイヤーが多く味方にいた。
味方がまとまって行動しすぎるため、敵の位置が予測しづらく、なかなかハードポイントにたどり着けず、横から、後ろからフリーキルをとられ続ける始末である。

私は上記のような戦略的なことがある程度理解できていたため、思いどおりにならないことにとてつもなくストレスを感じた。
皆様もご存じの通り、人生もゲームも自分が思い通りになり続けるようなことなどまず無いのだが、当時の私は勝ちたいという気持ちがいささか強すぎた。
行き場を失った怒りはどこに向けられるかというと、やはり手近なものに当たりたくなる。モバイルゲームのプレイ中に最も手近にあるものとは何か?考えるまでもなくそれは私のスマートフォンである。
私は一刻も早く、脳から湧き上がる煮えたぎるような感情を処理したいと感じていたため、気づいたときには手に持っているスマートフォンの液晶画面を、私の額に何度も力いっぱいに叩きつけていた。

その影響かはわからないが、スマートフォンが熱を帯びはじめ、突然ゲームが動かなくなり、端末の電源が勝手に落ちてしまった。
しまった、やりすぎたか?と思い焦るが、それよりも試合のほうが心配だった。CoDモバイルは、ゲーム中に端末の電源が落ちても急いで再起動しアプリケーションを起動すれば同じ試合に復帰できる仕様になっている。私は急いでスマートフォンの電源を入れた。

スマートフォン(言い忘れていたが、私のスマートフォンは中古で購入したiPhone12だ)の再起動が終わり、Wi-Fiが自動的に接続されるのを待っていたが、待てど暮らせど右上の「5G」の表示が、見慣れたWi-Fiのマークに変わってくれない。いったいどうしたというのか。
画面右上のあたりに触れ、下にスワイプし、コントロールセンターを開く。
そしてその瞬間、それまでCoDのことで一杯だった頭が一気に冷えた。
Wi-Fiのon,offアイコンの上に無残にも斜線が引かれていた。見たことのないアイコンの表示を前に、私は中古で買ったばかりのiPhone12を自らの頭突きによって破壊してしまったのだと理解した。(実際に頭突きの影響でWi-Fiが機能しなくなったのかは不明だが)

ここまで書いておいて今さらではあるが、実はCoDモバイルに怒って物を破壊するのは今回が初めてではなかった。以前使っていたiPhone8はCoDに苛立ち床に何度も叩きつけたけっか背面のガラスがバキバキに割れた。また、CoDに苛立つあまりiPhoneをでたらめに投げ放ったら部屋のPCモニターに直撃し使い物にならなくしたこともある。

このような経験が重なった上でなお破壊衝動を抑えられなかった私は、このままCoDを続けていたらそのうち自宅を破壊し、首相官邸に火を放ち、ショッピングモールを機関銃で穴だらけにしかねないな、と思った。
そういうわけで、私はCoDのアプリを端末から削除し、もう二度とつながってくれないWi-FiとBluetoothのことを思いながら枕を濡らしたのであった。

長くなったが、このようなことがあったため、CoDに当てていた時間を読書に当てれば良いだろうなと思い、現在に至る。
おかげでいろいろ学びが得られたので、そのうちまたnoteに学んだことをアウトプットしていこうと思う。

本当に長くなったので、これで。


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