某氏へのメッセージ⑥

12月20日

ブエノスアイレス*には、おおきくわけて2つの日系コミュニティがある。と、"Bonenkai"に行ったときに、沖縄系の移民者からそれを聞いた。

ひとつは沖縄系移民で、彼らは長い歴史を持っている。もういっぽうは、「内地」出身で、沖縄系コミュニティよりも新しいひとたちだ。沖縄系のひとたちの多くは、ペルーやブラジルのそれとおなじように、第二次世界大戦の影響もあって、日本語を話さない(話せない)。
安倍首相が11月に、ここアルゼンチンを訪ねたが、歓迎式典に出席したのは「内地系」のひとびとだった。と聞いた。いまぼくは政治的なことに言及するのはやめておくが、このことは非常におもしろいと思った。歴史とはなんたることだろう!
彼らがどこの土地出身か、だけでなく、いつやってきたか、ということもものごとを変化させるのだ。

ものごとはつねに両面から見て判断するべきだ。
このことについては、ひきつづき調べて報告していくつもりだ。

*正しくはブエノスアイレス州。州都はラ・プラタ市で、首都から車で1時間程度。
なお、通常ブエノスアイレスというと、首都のブエノスアイレス自治市(Ciudad Autónoma de Buenos Aires)を指す。CABAとかBAとかBsAsといった感じに略したりする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?