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Withコロナ世界の冒険に向けて装備を改めて出発するぞ!

こんにちは! 紙単衣の水引デザイナー小松です。

5月後半にWeb上で開催した実店舗閉店セールでは、本当にたくさんのご注文をいただき誠にありがとうございました! 顔が思い浮かぶ方からのご注文も多く、リアルの繋がりのありがたみと人の優しさが身に染みました。

閉店後も相変わらず水引を使って何をするか考えてばかりいます。
そういえばドラクエⅣ第3章のトルネコもお店番をやめて冒険にでかけたな〜と思い、今回はwithコロナ時代という名の新たな冒険の章を歩むために準備している私の装備などをご紹介します。

レベル表示:どんな職業でどんな経験値があるのか

勇者なのか、剣士なのか、魔法使いなのか、僧侶なのか、遊び人なのか、すでに賢者の域なのか…まずは職業(肩書き)を示します

私の職業は「水引デザイナー」 。屋号は「紙単衣」。個人事業主。

そして、できることと強さを示すために、経歴やポートフォリオを用意します。コロナ禍で「もっと社会の役に立ちたい」というバイアスから、がらっと違う働き方をすることも頭をよぎったのですが、落ち着いてこれまでやってきたこと(=できること、人の役に立ったこと)を振り返り、新たにまとめ直しました。

こうした羅列できる事実やスキルセットには書かないマインドセットも自分の中で整理して、今後もアップデートしていきたいところです。

経歴を振り返る中で、要望がありお金になるし、挑戦してみたらできるけれど、苦手なこともありました。いかにもご指名のように声がかかる仕事も、実際は私ではなくてもいい仕事もあったように思います。

一方で心からやりがいを感じる仕事もあるし、こういう理由でぜひお願いしたいと言われる仕事もあるし、その会社で働く人たちが好感を持てるので今後も機会があれば協力したいと思うお仕事もあります。

自分の性格、人間のタイプ、思考の癖、心の声を把握して、できれば後者の仕事を今後は増やしていきたいと思っています。

冒険の目的:世界平和を実現するための地図を描く

コロナの前時代、故郷の伝統工芸であり地場産業の水引が今後も続いていくことを願って、微力ながら貢献できるように普及活動や生産の協力体制を築くことに力を注いできました。

しかし、コロナ禍で時代の急速な変化を目の当たりにした今、変化を受け入れて前に進むしかないと思い直しました。個人事業なのだから、事業の目的はもっと自分らしく取り組める個人的な理由で決めようと。

私が「水引」を携えて実現できる世界平和を考えてみます。
これまでのお仕事では、「日本文化、お祝い、ギフト、つながり、長野県(産地)」がキーワードの企画でお声がけいただくことが多くありました。ノベルティグッズや空間ディスプレイなど、水引の結びに企画や企業の「想いを伝えるシンボル」としての役割を担わせていただいています

また、寺社の祈祷品や大切な人への贈り物に結ばれてきた歴史から、水引で作ったものには平和や幸福への願いや相手を思いやる気持ちが宿るように感じています。日常生活に水引アイテムを取り入れることで、気持ちが和らいだり、高揚したり、人と人の結びつきが強くなったり、社会にやさしい気持ちが循環するきっかけになってほしいと願い、自ブランドの商品を展開しています。

withコロナ時代に取り組むお仕事でも、やはり私は誰かの「想いのカタチ」を水引で結び、可視化して伝え広げることで小さな世界の平和をひとつずつ実現していきたいと考えています。

まずは今私が拠点としている東京多摩エリアに焦点を当てています。6月から始まった東京多摩エリアで魅力的に働く人たちを紹介する新メディア「BALL.」のWEB版「BALL.WEB MAGAZINE」内で「多摩結び」という連載をスタートしています。

多摩地域30市町村の市町村章を水引で表現していきます。市町村章に込められた想いを探り、30市町村に暮らす420万人の方に楽しんでいただけるように心して結ぶ所存です。
完成する頃には、きっと私自身も今よりももっと多摩エリアを好きになっていると予想しているのでとても楽しみです。

武器:道を切り拓くための手段はあるか

敵と戦うのか、獲物を捉えるのか、草をかき分けるのか、誰かを守るのか、周りから羨望を集めるのか、ひとりでそっと磨きをかけるのか…その時々で使う目的は違えど、歩くときいつも手にしている、あるいは頭に入っていて、その場ですぐに取り出して活用できるもの、それはもう世界を生き抜く立派な武器です。

私の場合は、「言葉」「インターネット(スマホ)」「水引」が社会と繋がる3大ツールです。

「言葉」と「インターネット(スマホ)」はほとんどの人が標準装備しているので、使いこなせしに差が出ます。語彙力のアップ方法や便利なアプリ、SNSの上手な使い方、安定した通信速度や操作環境は確認したいです。

「水引」は珍しさがあるので、作ったものを披露すると「え!それ自分で作ったの?私も欲しい!」という声をいただいたり、作っている姿を披露すると一気にパフォーマー化して「先生!」と呼ばれるようになったり、その場が盛り上がり、お金がもらえることもあります。

防具:生活習慣をコントロールできるか

家にいることが推奨されるwithコロナの冒険世界で、意識した方がいい我が身の守り方は、マスクだけでなく適度な生活習慣です。

「生活習慣病」という名の敵が足音を立てずに忍び寄っくる気配を感じませんか。食習慣、運動習慣、休養のとり方、嗜好(飲酒や喫煙)などの「生活習慣」が、糖尿病、高血圧、がん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深く関わっているというのです。コロナも怖いけれど、他の病気もできればかかりたくないです。また、孤独や家庭内だけの閉鎖的な環境で精神的に滅入ることもあるでしょう。

いかにして自律心をもって生活習慣をただし、体力と気力を良好な状態にキープするか、しばらく継続的な課題となりそうです。

私は明らかな運動不足なのでなんとかしなければ…と思うのと、健康診断にちゃんと行きたいと思っています。

道具:弱った自分を救う方法を知っているか

注意深く過ごしていても会心の一撃を喰らうなどして弱ってしまった時に「やくそう」を使うように素早く自分を回復させる方法はあるでしょうか。

本物の薬や栄養剤、お菓子、お酒、癒しグッズ、ゲーム機、音楽、映像観賞、自己啓発本、趣味のなにがし…。あるいは、「ホイミ」を唱えてくれるような子供や動物と遊ぶ、親しい人と会話するなどもあるかもしれません。

私の場合は、マッサージ機に掛かったり、好きなお茶を飲んだり、頑張っている人のドキュメンタリー番組をみたり、整体に通ったりすると少し元気になります。

所持金:希望する生活に必要なお金を把握・確保する

住みたい家、食べたい食べ物、続けたい娯楽…希望する生活レベルをしばらく維持するために必要なお金を確認します。貯金残高と今後の収入見込みをにらめっこして、給付金や補助金、融資など制度も調べます。

私の場合は、贅沢を望んでいるわけではありませんが、東京で暮らしているので固定費がそれなりに高かったり、収入が不安定な見通しなので、国の給付金が出ることが決まった時は少しほっとしました。国のほかに住んでいる市町村が出している給付金制度も知って申し込みました。情報が随時更新されているので要チェックです。

仲間:いいところを見つけて信頼関係を築く

いい仲間で居続けるためには信頼し合うことが大事です。相手の人となりや働きぶりを知り、自分の特徴も知ってもらうよう努めます。
リモートワークでは気持ちを察することが難しいので、リアルで顔を合わせるとき以上に細かく丁寧に接することを心がけます。

自分が良い仕事をして相手の目に魅力的に映れば、こちらからはモンスターとして見えている相手でも、仲間になりたそうにこちらを見てくるかもしれません(笑。

私の場合は、個人で活動しているのでクライアントに仲間意識を抱きがちです。今後は対面の打ち合わせは減るでしょうから少し寂しくなりそうです。新たなご縁も結んでいけるように、オンラインの発信力なども再考しなければと思います。

さいごに

月並みな言葉ですが、冒険の醍醐味は、目的の達成よりもプロセスにあったりします。道に迷って宝箱を見つけることもあれば、旅の途中で仲間が離れていくこともあります。自分のレベル以上の課題にぶつかり、何とかクリアして一気にレベルが上がることもあれば、残念ながらゲームオーバーとなることもあります。

流行りのビジネスモデルが青々と茂って見えることもありますが、Withコロナ世界を冒険するための確かな攻略本はまだありません。

出発時点のとりあえずのレベルと装備を確認し、見える範囲までの目標と不完全な地図を掲げて進んでみます。どんな時代にも懸命に取り組み、心を大きく動かすほど生きている実感を味わえるものです。たとえ失敗して多少お金と時間が減ってもレベルだけは確実に上がっているはずです。

さあ、そろそろ冒険に出発しましょう。

【この記事に関するお問い合わせ先】
kamihitoe.shop@gmail.com

サポートいただいた際には、新たな水引製品を開発するための材料や小道具を充実させたいと思います!オーダーメイドのご依頼もお待ちしています。