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ヒマラヤの風を受けて|ネパールから送る手紙

やわらかで、しなやかで、美しい。
この1年 世界を旅していろんな紙に触れてきたけれど、やっぱりこの紙が1番すきだ。

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ヒマラヤで育った植物「ロクタ」を使って作られたネパールの手漉き紙。
3年前にネパールでこの紙に出会った衝撃が忘れられなくて、わたしはいま300日の「世界の紙を巡る旅」をしている。

久しぶりに触れても、相変わらずロクタ紙の美しさとネパールで紙に関わっている人たちに魅せられた。

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ロクタ紙の作り方や材料については後日詳しく書くとして、今日はネパールから送った手紙について説明したい。

わたしは、旅を始めた3月から毎月、その国で見つけた紙を使って手紙を送っている。
今回のネパールを含めて、9カ国・300通以上の手紙を送ったことになる。

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△ネパールのポスト。だいすきなロクタ紙をたくさんの方に手に取っていただけることを嬉しく思いながら、投函した。
毎月手紙を楽しみにしてくださっているみなさま、ありがとうございます。


ネパールから送る手紙

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セット内容
・ロクタ紙の封筒
・ロクタ紙のラッピング用紙
・雲龍紙の帯
・ポストカード
・シール
・おかし

※今回も、手紙の写真は栞やさんが撮ってくださいました。


ロクタ紙の封筒

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材料のロクタの刈り取り、紙漉き、染色、封筒作りまで全部手作業で作られたもの。

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ネパールの首都カトマンズの近くにある工房を訪問して、倉庫の紙ものの山から選んだ封筒。色も手触りも、書き心地も最高。

切手は、場所によって違うみたい。写真の分はポカラから送ったものなんだけど、カトマンズから送ったときには動物の切手だった。

ロクタ紙のラッピング用紙と帯

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こちらは、カトマンズのタメル地区にある紙もののお店「Paper Park」で購入したもの。

淡い色のロクタ紙に金色のシルクスクリーンのインクが映えるラッピング用紙はデザインもかわいい。

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帯には、いつも通り「kami/」のオリジナルスタンプを押した。日本でいう色雲竜紙(色のついた細長い繊維をすき込んで、雲のような模様をあらわした紙)の青色が透けて見えるのがきれい。

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ポストカード

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ネパールの街には、たくさんのロクタ紙専門店がある。オリジナルの商品を作っているお店もあるけれど、大抵のお店がセレクトショップとして成り立っている。

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街ごとに、主流のポストカードのデザインが違っておもしろい。3年前に訪れたときと比べて、ポカラはパステルカラーのデザインのものが増えたし、カトマンズは日本の型染めみたいなデザインと渋い色使いのものが増えた。

シール

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ブッダアイのシールと「made in Nepal 」と書かれたシールを同封した。これを貼れば、何でもネパール製にできる。どちらもキラキラのラメラメで派手なシール。

ネパールのお土産やさんの一角にはステッカーコーナーがあって、現地の人のバイクを見るとガネーシャのステッカーがよく貼ってある。

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お菓子

街角の売店で買ったお菓子も同封した。店番をしてる10歳くらいの男の子に「日本の友だちに送りたいんだけど、おすすめのお菓子はある?」と聞いたらキットカットを勧められた。キットカットは日本でも売ってるので(笑)日本で売ってなさそうなキャンディにした。

お値段が驚異の1NR(ネパールルピー、ほぼ1円)だった。食べるのが怖くなるくらい安い。


カレンダー

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12カ国セットを購入してくださった方には、2020年のカレンダーもお届けした。

黒いインクはシルクスクリーンプリントで、カラフルな色は絵の具で一つずつ塗られている。ゆるいイラストと、雑な色塗りがネパールらしい。

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個人的には、週が多い月の入りきらなかった日が頭に繰り上げられるのがツボ。お店の人に理由を聞くと「下に書くスペースがないから」とのこと。いや、そうなんだけど…。

感想が届いた

手紙を購入してくれた方から、SNSやメールで感想をいただくことがある。

これまでに旅先から送った9通の手紙の中で、ネパールから送った手紙が1番たくさんの感想をいただいた。

「ロクタ紙の触り心地がよくて何度も触ってしまう」「わたしも旅して気持ちになった」など、うれしいお言葉ばかり。購入してくださった方々、感想を寄せてくださった方々、ありがとうございます。

https://www.instagram.com/p/B5u0Bj9FXIv/?igshid=14wt0zhib14u5

旅先から送る手紙は、残り2通。1月のラオスからと、2月の韓国から。最後のお手紙には、300日の旅を振り返ってまとめた手のひらサイズのZINEを同封する。

1月10日までの受付なので、気になる方はオンラインショップからお申込みください。


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こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!