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『柳生忍法帖』『モア―ダンディズム』備忘録。

未だにロッテのチョコパイのどのへんがパイなのかわからないササメケです。

11月1日の宝塚大劇場千秋楽は当初の予定通りライブビューイングに行きました。

宝塚どころか観劇ビギナー・ササメケの備忘録。

御贔屓は星組、天華えまさん。

上記を踏まえてお時間を割いていただけると嬉しいです。


総合的な感想

ライブビューイングと一応JCB貸切公演も行きましたので、その2つをミックスして感想をば。
不快にさせたいわけではありませんが『柳生忍法帖』に関しては辛いので、ご理解の上でお読み下さい。

※ここからはネタバレ注意でお願いします。

【柳生忍法帖】
2度目の観劇と劇団側のテコ入れのおかげで理解しやすくなってます。
その分、面白いところが増えましたしイマイチな部分もはっきりしました。

総合的に星組の熱量込みでそれなりに楽しく観劇できて満足です。

SNSで初見ではわかりにくいとありましたが、その通りだと思います。
観劇するからといって、みんながみんな原作読むなんてことないはずなので、その点で言うと不親切な脚本と言わざるを得ません。
35分間の休憩中に「ちょっとわかりにくい」というリアルな声が聞こえたのも事実。

ファンはね、優しいから。
通うんですよ、劇場に。

でも宝塚ファン以外の人が見て、理解できなかったら同じ演目を観劇しようなんて考えないでしょう。
次見るなら他の組になるでしょうね。

何が問題か。
起承転結の『起』がボンヤリしているんです。
またキャストが多く、配役見た時ごちゃるんじゃないかと思ったら案の定。

娘さんたちが一矢報いるために立ち上がる。何のため?誰のため?が弱い中でストーリーが進み、7人で立ち回り。
結局この7人が一体何者なのか、誰が誰だかわからないんですよ。
素敵な星娘さんたちが7人一括りってどうなの?

七本槍も同じです。
これじゃただのちょいワル爆イケアイドルグループでしかない。
どれほどの悪事をしているのかの場面がなく、なんで敵になってるのかわからんのです。
何なら拙者は攫われたい。←孫兵衛希望。

娘7人と七本槍はそれぞれ自己紹介的なことがあってよかったんじゃなかろうか。
あと、娘さんたちを際立たせるために亡霊'sまでの戦いは2チームに分けてもイイと思うのよ。どうせ十兵衛が助っ人に入って勝つんだから。

問題のゆらが十兵衛にラブアタックするシーンは、ライヴュならではですね。舞空ちゃんをカメラで抜くという荒業に。ズルいな。

クライマックスは十兵衛vs銅伯を普通に見たかった。見事な愛月ラスボスなのに、もったいない。

演者それぞれ、かぎられた出演時間で工夫してるのは凄くよく伝わってきます。
お客様にこの作品を楽しんでいただくために一人一人が努力を惜しまない、その姿勢に拙者は星組がさらに好きになりました。


【モア―ダンディズム】
ベルばら、ロミジュリと1本物しか見たことのない拙者。
宝塚のレビューを1時間ガッツリ見ることが初めてなササメケは大感激🌟

これに関しては、ライブビューイングでなく劇場で体感するものだと強く感じました。

宝塚大劇場というマイナスイオンの空間でプラセンタ原液やヒアルロン酸を頭のテッペンから爪先までバッシャバッシャビシャビシャに浴びてるような感覚。
大劇場で食べたものはきっとコラーゲンでしょう。←大いなる錯覚。

娘役さんたちのスカートやドレスの広がりが素敵で芸術的だと感心してますが変態目線と言われればそれまでです。

手拍子も自然とやりたくなるんですね。
演者もきっとよりよいパフォーマンスが出来ますから、一体感のある空間が本当に素敵。

唯一。
瀬央さんと綺城さんのタンゴは、うーん。
歌に踊りにお芝居を生業としている彼女たちがここまでぎこちないのは、よほどタンゴが難しいのでしょう。
頑張って下さいとしか。

どなたかが言った、レビューは体感5分。
あれウソ。
秒で終わりました。

大階段で有沙瞳ちゃんが見えた時の拙者の心の声は、
「おいおい、出番が早いぜエトワール。」
とまぁ、結局終わっちまいましたがね。

宝塚のレビューって偉大。
これ見ると、だいたい気分アゲアゲで帰路に就くことが出来るので、まさに宝塚マジック。←昭和丸出し。


ライヴュで思ったのはレビューの時のカメラワークの『速さ』。
一人一人映そうとして下さったと思うのですが、切替速くて。
一瞬の表情と振付はほぼわからず。

ラインダンスなんかは人数多いから大変とは思いましたけど....。

歌い手と上の方の番手たちの表情はそれなりにわかるけど、他の方たちになるとすぐに引きで全体になってたように思います。

千秋楽は特にチケット難だと思うんですけど。
ライヴュや配信は、劇場に行けないお客様が宝塚を観劇することのできる素晴らしいツールだと思います。

地元じゃ、けっこうな高齢者がいらっしゃるんですよ。
この方たちが動体視力イイわけじゃないので、もう少し優しいカメラワークをお願いしたいなと思いました。


個別感想

拙者の心に引っかかった人たちだけの好み丸出しの感想です。
※拙者の興味により見てる人見てない人が多々。

【礼真琴】
隻眼で殺陣しながら歌を歌う礼真琴。簡単にやってるように見えるから、リアル超人。
礼さんはパク・チソン(元韓国代表)と同じで肺が4つあるんだと思う。それくらいすごい。
その上、文句なくカッコいい。
ゆらに対しても最後の言葉は、キュン❤超えてギュン❤になった。
あの低音ボイスは反則です。ありがとうございました。
ショーも言わずもがな。

【舞空瞳】
ジュリエット16歳を演じていた娘はどこへ行ったのか。
小悪魔ではなく悪女より。エエ塩梅だったと思います。
花魁並みのド派手な衣装を着ても全く負けないトップ娘の美貌にアッパレ。
どう考えでも動きにくいのに、優雅に艶っぽく動くのはご苦労だったことでしょう。
ショーも言わずもがな。

【白妙なつ】
貸切公演では詰まってるなと感じた、千姫様の説明セリフがわかりやすくソフトになってました。貫禄は衰えず流石。

【天寿みつき】
基本的に顔立ちが好きだから引き寄せられます。
こんなべっぴんな坊主いるんか?拙者では説法もお経も入ってこんです。つんつるてんの鬘も見てみたかったです。

【瀬央ゆりや】
七本槍のリーダーなので、もっとキザったりイキってくれてもイイですよ。人の良さがでますね。もう少し立ち回りも見たかったな....。
ラ・パッションは文句なく楽しかったです。

【綺城ひか理】
拳法家。笑っちゃダメなんだけど、「ハァー」とか聞こえてツボってしまいました。
ハードボイルドの腰回しは18禁。すみれコード大丈夫?←褒めてます。

【有沙瞳】
柳生ではもったいないくらいの出演時間ですがレビューとエトワールでちょっと回収。ほんでもって美人な尼さんなので間違いが起こりそう。
流石の歌唱力。

【小桜ほのか】
大活躍❗❗
穴なく何でもできる素晴らしい。
やっぱり歌かな。高音がよく伸びて聞き惚れました。

【極美慎】
笑顔で人斬るサイコパスな感じ出てました。
美顔活かすなら傷は縦じゃくて横でも良かったかも。
眉毛が煉獄さんぽく見えたのは気のせい?

【音波みのり】
相変わらずみすみずしい上級生であらっしゃる。
下級生と組んでも遜色なくて、スゴい。

【漣レイラ】
子どもを盾に戦う見事なゲスっぷり。気持ち良かったです。
レビューのダンスのキレは流石。
最後の挨拶で「踊り出したい」とおっしゃった時、マジで踊ってと思いました。もう見れなくなるのが寂しいです。

【碧海 さりお】
催眠術師がわかりやすくなっていてよかったけど、彼女も死ぬの早すぎてもったいない。
素人目ですが、ダンスお上手。タンゴかっこよかったですよ。

【天飛華音】
礼さんの影武者だったりと、なかやか美味しいじゃない。フレッシュで可愛いかったです。
配信もあるようなので引き続き東京でも新公頑張って下さい。

【瑠璃 花夏】
悲痛が叫びがせつなくて。わらべ歌もせつなくて。涙ちょちょぎれましたわよ。あのシーンにもっていかれました。
新公は艶やかなヒロインを頑張っていただきたい。

拙者にとっての主人公。この日の主人公。

拙者にとってのメインはここから。
脳内バグを起こしてますが、御贔屓様なので問題ありません。

【天華えま】
死ぬのが早い早い早い早い早いと聞いていて、覚悟を決めて見ました。
本当に早くてビックリしました。何でこんなに早いんだよ....

衣装がハデハデで可愛い。
どう考えても扱いにくストールを巻いてくれてありがとうございます。
そしてポニーテールは正義。

あの短時間で、よく悪役を演じられました。
お香を嗅がすシーンの「どや」感がとてつもなく可愛い。
バカ殿のビンタには理不尽過ぎて抱きしめたくなった。←黙れ。

槍持ってるときの活き活き感がたまらんのです。
ガチの長槍を肩にかけつつ腕をかける姿がカッコよ....❤

一番の見せ場の大立ち回りは圧巻でしょう。
刀はよくあるけど、長槍を華麗に扱うのは相当な技術がないと大変だと思うわけです。
やっぱり宝塚の男役って普通の役者さんとは違うんだなと痛感しました。
絶対に孫兵衛は弱くない❗❗めちゃめちゃ強い槍術使いやねんもん❗❗と炭治郎ように喚きたい思いでいっぱい。←関西弁なわけがない。

見事な刺されっぷりからの、長槍に手を伸ばす絶命は素晴らしい。

モアダンは夢の世界に連れて行って下さいました。
黄色いスーツの腰ふりで変な情緒を掻き立てられましたが、これがレビューかと変に納得。

額の汗ね、見逃しませんでしたわよ。←なぜ、おねェ?
人一倍汗をかくのがお早いようで、それでも最初から最後まで頭のてっぺんから足のつま先までエレガント。

分身の術を身につけて、ハードボイルドでエレガントに腰を回して欲しかったです。貴女ならきっとできる。←どれに対してよ。

階段降りの白スーツはウェディングベルが鳴りました。
これはね御贔屓様がいらっしゃる方それぞれの脳内で鳴ってたと思います。

大優勝❗❗


【愛月ひかる】
この方を書かなくては、どこに目がついてるんだという話。

宝塚のさわりの『さ』しか知らない拙者にとって、愛月さんが星組においてもっとも宝塚のTHE・男役って感じの印象。
好きとか嫌いになる前に、星組2番手スターだったんです。
しかも見た役が、礼さんと敵対する役ばかり。

この銅伯は悪の華咲きほこらん、見事なラスボスっぷり。
ラスボスってこれよねって感じのすんごいの。

レビューはというとギラギラというよりキラキラしてました。そのキラキラは極美くんのとはまた別のキラキラで。
笑顔がとてもお優しく、仏か菩薩かというような清々しく美しく後光がさしてました。

サヨナラショーは素敵の一言。

軍服姿はプリンスというより、皇帝とか将軍という貫禄。
個人的好みは黒燕尾。様になるとはこのことで、ため息とともに「....カッコぇぇなぁ」と呟いてました。

愛月さんが素敵なのは当たり前なんですけど、星組の組子たちの退団者を送り出す雰囲気がエエんです。
これはね筆舌しがたい。見た人はきっとわかってくれるはず。

愛月さんが惜しまれながら退団を選ばれたので仕方ないんですけど、見てるこっちだって未練タラタラだということを知って欲しいです。
たぶん、ご存知だろうけど。


最後に

もろもろをボソボソっと。

【感謝】
楽しい呟き、重要な情報、美麗イラストなどなど。
いつもファンの方々にはお世話になり、ありがとうございます。

最近ではTwitterのスペースなるものをちょこちょこ聞かせていただいております。
好きなことを語る皆様の愛が凄く伝わってきます。素晴らしい機能、万歳。
話される方の声がめちゃめちゃキレイだったり可愛いのは何ででしょうか。羨ましい....。
拙者はコナンの変声器が欲しくて仕方がない。
一度ホストの方にマイク向けられて、マジでビビったチキン野郎とは拙者だよ。己を司る全てがコンプレックスの塊なもんで。

これからもお世話になります。
よろしくお願いします。

【願望】
劇団様、
天華えまさんのバウホール主演が見たいです。
めちゃめちゃ見たいです。待ってます。

よろしくお願いします。


礼さん率いる星組しか見たことないけど、星組って素敵だなとしみじみ思います。

いやらしい話をすれば、お得だと思わなくもないサヨナラショーなんですけど、星組が作り出した世界観は拙者のゲスさを払拭して下さいました。

引き続き、東京公演もお体に気を付けて頑張っていただきたいです。


読み返すたび、清く正しく美しくとはかけ離れて過ぎているゲスい拙者のnote....長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

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