日本の通信環境

皆さんは、携帯電話、もしくはスマートフォンをお持ちだろうか?そして、その毎月の支払に負担を感じていないだろうか?

そもそも通信技術は1920年代に遡る。そしてその技術の進歩の裏側には『戦争』がある。19世紀までの争いごとにおいては、人(軍隊)を動かす為に、伝令のヒトが動いていたが、電話の登場により「通信隊」が生まれた。その後、軍事利用ではなく、一般の通信網として発展してきた。世界銀行のデータを見ると電話回線の普及率が経済発展との相関関係を分析の一つに加えている。

日本では、旧電電公社は国営企業として長く存在していたが、1985年に民営化されNTTとなった。当時は一般家庭に固定電話を設置する際に「債権」として電話加入権を取得する為に72,000円を要した。その後、2004年に電話債券加入に関するルールが変わり、電話加入権が無くても固定電話を利用することが出来るようになった。これにとって代わったのは、携帯電話の普及となる。振返ってみれば、自分も30年ほど前にこの電話加入権を支払ったが、その価値は消滅しておりなくなっている。この慣習的な遺伝子が、未だ携帯電話に引き継がれている。個人情報保護の云々を問う前に、一体、現在の通信回線(インフラ)はどのように構築されてきたのだろうか?そして、現在の携帯端末の契約に関するルールは、世界中どこを見ても日本が以上に高額であり、その世界には様々な既得権益が存在している。そして、その結果、利用者負担にかかる個人及び世帯当たりの通信費係数は、まさに異常値ともいうべき状況ではないだろうか?欧米においてもその他世界の様々な地域においても、世界一高い通信費を払う事を強いられているのは日本人だけである。

その結果、IT化やデジタル化におけるリテラシーの低さは、恥ずかしいほどの状況が日本である。しかしながら、大手通信回線提供会社は、何食わぬ顔で利用者に、その異常とも思える契約をさせて、湯水のごとく利用費を貪っている。

今現在、中国・韓国に経済成長が追い付かれ、抜かれている状況において、規制や市場の開放の重点の一つとして、この通信回線が非常に大きなボトルネックとなっているのではないだろうか?

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