【数値管理】レジ効率に注目！お会計でお待たせしないためには？

皆様、お疲れ様です！　「現場は総合格闘技」と銘打つ、おかめと申します。
小売を初め、店舗などのいわば「現場」での働き方に、ちょっとでもスパイスになるようなことを発信できればなと思っております。

今回は現場数値に関して、レジ効率について記載します。
よければご覧ください。

①改めて、レジってどんなポジション

お客様の店舗における購買行動で接客を受ける最後にくるレジ会計。お客様への満足度にかかわる大切なポジションです。
すごい並んでいる場面を想像してみて下さい。（レジと聞いてすでに想像されているかもですね、、、）
お客様の立場だと、買うのも億劫になったり、ストレスを感じたりしますよね。
従業員の立場だと、ひたすら焦ったり、それこそストレスを感じたりしてしまいますよね。
また、新人さんも入るポジションのため、「遅かったり、間違えたりして怒られないかな」と緊張感だらけだと思います。
Win-Winにするには、レジ効率を上げることが効果的です。
現場の問題点解決KPIとして、使ってみても面白いかもしれません。

②【数値指標】レジ効率とは

レジ効率　＝　レジ回転率　＝1分当たりのレジ取引回数　　

以上のように、ここでは定義します。
1時間当たりではなく、1分当たりにしたのは、この方が数値を体感として掴みやすい、また、「3分当たりでは？」と考える際に扱いやすいためで、おすすめです。
１時間に30回レジを打った場合、レジ効率は0.5となります。
レジのレポートを、タイムサーチで出力してみると出てくることが多いです。
当たり前に思うかもしれませんが、こういう数値を上司や本社などに報告するときには、実体験に近い数値状態にします。
「上司や本社に報告する数値なのか？」と思われるかもしれませんが、この数値は、教育への投資時間、新規採用など、多岐に展開する数値にも成り得ます。（⑤で）現場は総合格闘技ですね（使ってみました笑）

③【指標深堀り】取引時間にかかる時間を短縮

では、1分当たりの取引回数を増やすにはどうしたらよいか。1回当たりの取引時間を短縮します。
どのレジでも、誰が操作しても、同様に動作できるように最適化と統一化をします。
手順は、
１．時間がかかっている要因を洗い出します。
レジ動作を、分解してみましょう（現場ごとにそれぞれ）
・商品をスキャン
↓
・決済をする
↓
・袋詰めする（ないところも）

ざっくりこんな感じでしょうか。もっと細かくしていきます。
例えば、袋詰めに関して、
袋のサイズを選ぶ
商品が割れ物だったら、緩衝材で梱包する。
緩衝材を取り出す、テープで留める

以上を箇条書きでいいので、書き出しておきます。

２．同一従業員に各レジにて操作してもらいレジ効率を確認します。
条件は、レジが連続で稼働していることです。
もし、混んでないときに試したいときは、ロールプレイングにしてみます。
レジ効率が他のレジより低いレジがあれば、１で列挙した動作項目のどこに、時間がかかったのかを確認します。

例えば、
・あるレジだけ、緩衝材の位置が異なり探す時間が発生していた。
・テープの刃が劣化しており、切るのに手こずった
・駐車場のタイムカード端末の場所が遠い
普段気にもしない、現場にいない場合だと気付かないことです。

④数値分析の基本注意事項

大切なのは、「比較」です。
数値を分析すると一言で言っても、どうするのか。まず基準値を頭にいれておくこと。（過去1か月くらいの平均でいいかと）
今回のレジ効率においては、
時間帯による変化とレジごとのばらつき、この2つが関わります。
１．どの時間帯が、基準値から大きく外れるのか。（偏差を確認）
レジ効率は高すぎも注意です。高いと、予想されるのは、レジの何か手順を飛ばしているのではないか、従業員への負担が大きいのではないか
２．どのレジが効率が低いのか（同条件にも関わらず）
作業面での非効率、従業員の負担を確認することが重要。ここで従業員へのヒアリングも改善へのヒントになり得ます。

⑤レジ効率の総合格闘技感

「採用」への展開になります。
④で時間帯の分析に触れましたが、レジ人員が、どの時間帯に、どの曜日に追加で必要なのか、または過剰しているのか。それを数値根拠に基づき、決めることができます。
人手不足と言われる中で、クリティカルな採用をするには必要な分析です。

しかし、前提として、作業の最適化がされていることです。作業が最適化されていないのに、レジの効率を最適化しようとすると、採用コストや新規レジ追加など余計なコスト発生の可能性もでてきます。

数値と現場の実地作業は、合わせて見ないとクリティカルな対策は難しいですよね。

それでは、皆様、ご体調にお気をつけてお過ごしください。

現場は総合格闘技。おかめ