スクリーンショット_2019-11-05_12

予算1万円で始めたAIメディア「AINOW」の編集長を退任しました。

おざけんに編集長を譲って、過去の事を振り返るいい機会なので、当時外には出していなかった想いをまとめておきます。
(就任記事もあっさりしすぎてたので、ここでいい話を書きます笑)
https://ainow.ai/2019/10/25/180300/

AI研究や開発は未経験、とにかく情報が欲しかった

AIに携わり始めたのは2015年、ワトソンやディープラーニングという言葉が流行り始めており、人工知能(AI)が使えそうだぞという事で社内で挑戦している次期でした。

ディップではビックデータ開発がお世辞にもうまくいっている訳ではなかったので、この状態でもAIを使えば解決するかもしれない!?という期待の基、様々なデータを集めてプロジェクトを立ち上げていました。

しかし、結果は言わずもがな。そこでやり方を外部に求めて、様々な企業を取材することで実例を知ろうと考えて、メディアという選択肢を考えました。これがある意味、新規事業にもなればという思いで始めました。
私も大学の先行は生物学だし、IT開発経験しかなかったのでAIに関しては未知の領域でワクワクと心配が混ざっていました。

「AINOW」は約1万円のコストでハワイ生まれ

AINOWはAIのキュレーションサイトとして、最小コスト、最速で始めるディップの新規事業らしい立ち上げ方を取りました。費用はWordpressとテンプレートの費用で1万円くらい、キュレーションは手で集めて、ユーザの反応をみようと思いました。

インタビューをしていくと、AI専門のメディアで情報を発信したい人、AIのニュースが多くてRSSでは拾いきれない人が居て、メディアとしての価値があることがわかりました。そこで、白ヤギさんのカメリオAPIを使ってキュレーションの仕組みを導入して、メディアを本格的にスタートさせました。

プレスリリースは7月頭くらいに出したと思うけど、実際にサイトが完成したのは、顕彰旅行のハワイのホテルでした(笑)
先輩エンジニアのミッチーにお願いして、Wordpressを改修して構築をやっていました。

「AINOW」の立ち上げを支えてくれた4人の偉大な有識者

メディアを立ち上げた後はひたすら足を使って取材することを必死にやっていました。特にAIに関する知識はITに毛が生えたくらいのもの。取材する時にどんなAIなのか概論は理解できるように、また、質問は必ずできるように意識して勉強してから取材に挑むようにしました。
そんなAI未経験の私を支えてリレーションを作ってくれた方をご紹介して感謝の気持ちを述べさせて頂きたいと思います。

Couger CEOの石井さん

画像1

石井さんはサイト立ち上げの翌日にお問い合わせから、一緒に何か出来ないかと、相談頂いたのが出会いの始まりでした。
ゲームAIを中心に開発経験の豊富な石井さんにAIについての展望などを教えて頂き、メディアの方向性を固める安心感を持てたのが非常に有り難く思います。その後もイベントなどでお会いすることが多く、最新トレンドを教えて頂きました、今では海外でも注目される企業になっていて、いつかお仕事を一緒にしてみたい気持ちが大きいです。

FRONTEOの門前さん

画像2

AI業界の人なら知らない人がいない程の有名人。AIについての行動力が半端なく、自分でイベントを立ち上げたり、全脳アーキテクチャへ参加して、著名な先生方とのコネクション形成など、尊敬するところしかありません。
特に約2年間一緒にMachine Learning 15Minuteを運営して盛り上げたのはいい経験です、たくさんのスタートアップも門前さんが居なかったら出会えていない可能性が大きいですからね。これからもよろしくおねがいします。

スクウェア・エニックスの三宅さん

画像3

ゲームAIといったら三宅さん、誰からも愛されるキャラクター。
スクエニ本社の1階のタリーズでゲーム×AIの活用性について、雑談させて頂いたところからFINAL FANTASY XVの取材、CEDECやゲームAIに関する情報をたくさん共有頂きました、本当にありがとうございます。
私が小学生からのドラクエやFFといったスクエニのゲームで育った世代なので、純粋な興味も合わさり、取材のときはいつもワクワクしながら聞かせて頂きました。これからもゲームAIの最前線について教えてください!

全脳アーキテクチャ若手の会 初代会長 大澤くん

画像4

AINOWの露出に大きく関わっているのは、全脳アーキテクチャ若手の会を介した社会人、学生の皆さんとの出会いです。この会がなかったら会えなかった人も多いし、ビジネスとアカデミアを繋ぐというメディアのビジョンともピッタリで広報として参加していました。
大澤くんと出会い、若手の会の広報をやりながら、参加者の皆さんとコネクションが深くなっていったのが印象深いです。大澤くんの周りには凄い人が集まる。HAIやミニドラの活動も注目してましたが、1研究者として注目したい、応援したいと思わせてくれる熱意が凄かったです。

新卒のおざけんにメディアを任せた理由

内部の事情にはなるのですが、せっかくなので書いておきます。
一昨年あたりから、おざけんにデスクとして任せていました。私が前線に立っていきたい思いもありました、仕事をしていて、ディップという会社名がなくても「AINOW」人工知能のメディアをやっている亀田さんと呼ばれるようになって、これは自己ブランディングにもなるし、ビジネス化を始めようかと上司の進藤に相談をしました。

「外で有名になるのも大事だけど、実績がないと大人になって誇れるモノ無いよ」
それにプロダクトを作ることが好きでしょ?それなら、ほとんど成功していない営業ドメインでアナログをデジタルに変える挑戦してみたら?」

メディアの実績も大事だけど、確かにその通りだなと思いました。メディアという肩書きは気持ちいいものではあるけど、中身としてはやはり薄い。メディアがなくなったら、AIに関する取材ができるライターでしかない。
そして、既に立ち上げが出来ていたので、私のポジションでやる仕事ではないと判断し、隠居して、新たな挑戦と成長の場になるので新卒のおざけんに託しました。

次は営業のデジタルトランスフォーメーション

そして、現在何をしているかと言うと、営業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をしています。社内ではAI、RPA開発も行っており、数多くの失敗の中、成功の兆しが見えてきました。そのため、この2年で営業をアナログからデジタルに変える挑戦は一段落します。

デジタルトランスフォーメーションのためには、AIを始めとした新技術を如何に取り入れるかが大事です。AINOWでつながった方々とは、これからも情報交換させて頂き、ぜひAIの活用、社会実装に向けてプロダクトオーナーとして関わらせてください。

2020年は、AIやRPA開発は当たり前、社内全体のデジタルトランスフォーメーションへとステージを上げて推進をしていきますので、ぜひ活動にご期待ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?