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教育現場での多様な人材の活躍を目指して ~Teach For Japanとの連携

こんにちは。教育長の岩岡です。

皆さんは、日本に学校の先生は何人いると思いますか。小・中・高校だけで、なんと100万人を超えます。幼稚園や大学なども合わせると、200万人以上。日本人の60人に一人は、何らかの形で「学校の先生」ということになります。

ますます変化が激しくなるこれからの時代は、社会と連携・協働しながら未来の創り手を育む学校教育を作っていく重要性も増していきます。そんな中で、果たしてこの100万人の先生方を「教職を目指す→大学で教員養成課程を修了する→採用試験に応募して教員になる→退職まで勤める」という単線的なキャリアのみで確保していくことは適切でしょうか。

現に、全国の都道府県では、教職員の採用倍率の減少が著しく、教職員の確保が困難となっている自治体も多くあります。また、教員養成大学の講師からは、学生が卒業時に民間と教職で迷った上、「将来、教職の道に入るにしても、まずは広く社会を知りたい」と考え、免許を取っても卒業後、教師にならないケースが増えていると聞きます。

教育に情熱を持った優秀な人が、民間企業に勤める前に教育現場で活躍・社会貢献したり、逆に民間で働いた経験のある人がその力を携えて教育現場に参画する──そのように、多様なプロセスで教師へ入職できる形があってもよいのではないでしょうか。また、そうすることで教育現場がさらに活性化していくことが期待できます。

TFJの教師の皆さん(TFJからの提供写真)

こんな思いから、市では、独自に選考・研修を行った人を教師として派遣する認定NPO法人「Teach For Japan(TFJ)」と連携し、情熱ある人材を学校現場に受け入れています。教員の経験は短くとも、それぞれの熱意と経験・能力を生かして活躍しています。

TFJの教師の皆さん(TFJからの提供写真)

これからも、さまざまな経験や能力を持った人たちが学校教育に参画し、子どもたちに魅力的な教育活動を届けることができるよう、取り組んでいきます。

(広報かまくら 令和4年3月1日号 掲載文に加筆)

※連載コラム⑥については、鎌倉スクールコラボファンドの記事と内容が重複しているため、掲載していません。ご了承ください。