吉本興業の歴史を確実に変えた大﨑さんが遊びにきてくれた! 水曜企画 note対談 大﨑洋さん vol.1
水曜日なんで対談です。そして、今回も面白い展開になってます。
ちなみに過去4回の記事はこちらから。
いつもはアポとって、訪問して、そこで対談させてもらうんですが、なんと大﨑さんがUUUMに遊びに来るっていうから、そこで全社員の前で話してもらったんです。
大﨑 洋
1978年4月 吉本興業株式会社入社。数々のタレントのマネージャーを担当。1980年 東京事務所開設時に東京勤務となる。1986年 プロデューサーとして「心斎橋筋2丁目劇場」を立ち上げ、この劇場から多くの人気タレントを輩出。1997年 チーフプロデューサーとして東京支社へ。その後、音楽・出版事業、スポーツマネジメント事業、デジタルコンテンツ事業、映画事業など、数々の新規事業を立ち上げる。2001年に 取締役、その後、専務取締役、取締役副社長を経て、2007年 代表取締役副社長、2009年 代表取締役社長、2018年 共同代表取締役CEO、2019年 代表取締役会長に就任。
2018年2月 内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局「わくわく地方生活実現会議」委員に就任。2019年12月「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」シニアアドバイザーに就任。2020年4月「情報経営イノベーション専門職大学(iU)」超客員教授を委嘱。
半日遊びに行きてくれて、その中でうちのメンバーとも話したり、こうやって対談の時間をもらったりで幸せでした。そして全然時間が足りませんでしたね。笑
それでは早速スタートです!
UUUM社員も大半がびびってる状態です
鎌田:今日は吉本興業の大﨑会長にUUUMへお越しいただきました。社内のカフェスペースに50人くらい、さらにZoomで250人くらいの社員が参加しています。
大﨑:やばいなあ
鎌田:何でも言っていただいて大丈夫です。ここ限りにしますので!(鎌田メモ:noteにも書くのにここ限りってないですよね 笑)
大﨑:(笑)
鎌田:今日はすでに、大﨑会長にはUUUMの各ユニット統括たちとのグループディスカッションにご参加いただきました。その延長でお時間をいただいて、こうやって対談形式でお話伺うこととなりましたが…
そもそも僕、初めてお会いした時は、大﨑会長には怖いイメージしかなくて!(笑)ラジオでご一緒させて頂いた時ですね。まさかこんなに仲良くしていただけるなんて思ってなくて。多分いま、UUUM社員も大半がびびってる状態です(笑)という状況ですが、会長、何かひとこと、いただけると。
大﨑:あー。こんにちはー。
UUUM社員:こんにちは!
大﨑:吉本興業の大﨑といいます。皆さんはじめまして。夏に68歳になります。僕は大阪で生まれて大阪で育って、お前あほやから吉本いけーって言われて、本当に吉本に入って43年、ずっと漫才師のマネージャーやっています。別にお笑いが好きで入ったわけじゃないんですけど、なんとなく入って気がついたら43年で。
ま、色んなことがあったんで、少しは皆さんよりは経験があると思うので。そのなかで、何かお話できることというか、ご協力できることがあるならばいいなと思うくらいで。全然恐くもないですし、普通のサラリーマンのつもりなので、どうぞ気楽になんでも聞いてください。
鎌田:よろしくお願いします。
大﨑:よろしくお願いします。
UUUM社員:(拍手)(鎌田メモ:このとき大﨑会長、わざわざ椅子から立ってカーテンコールみたいなお辞儀されてました 笑)
大﨑:喋りすぎて時間オーバーしてしまうかもしれへん。
鎌田:ぜんぜん大丈夫です!ではではさっそく。僕から聞きたいことがいくつかありまして。
去年、提携させていただくことになって、ゴルフやお食事をご一緒させていただいたり、僕は個人的に吉本新喜劇を6回くらい観に行かせていただいているわけですが(笑)… 大﨑さんから見たUUUMってどんな会社だったのかなーと。
大﨑:僕、年なんで!パソコンも未だに触らないんですよ。ニコ動の川上君(鎌田メモ:ドワンゴ創業者の川上量生さん)に、漆塗りのMacをもらって、リンゴのマークがうまいこと白雪姫の馬車になったりしとって(笑)「川上君!ありがとー!!」って言ったものの、未だにそのMacもパソコンも触ってません。
鎌田:それ触ってないって…!(笑)
僕にとってのYouTubeっていったら、猫
大﨑:で、ぼくのまわりのお子さんたち見て「最近全然テレビ見てないな」とふと思っていた時に、坪っちゃん(鎌田メモ:「ビリギャル」著者の坪田信貴さん)が冗談で「大﨑さん、UUUMさん潰さな仕事とられますよ!」って言ったんですよね。
UUUM社員:(笑)
鎌田:坪田さんいやなこと言いますねー(笑)
大﨑:いやいや、いい意味でね!(笑)「ちゃんと仲良くしないとダメですよ!」ってことなんですけど。
でも、そのときは意味がわからなくて「YouTuberとお笑いタレントは違うし、仲良くしたらええんちゃうん?」くらい。まったく知識も無かったし。
鎌田:会長、YouTubeは見られるんですか?そもそも。
大﨑:僕は…!!
鎌田:はい!!
大﨑:猫!!
鎌田&社員:(笑)
大﨑:寝る前に猫の動画みて、止まらなくなるんよ。やめなあかんのけど。
鎌田:猫ね!
大﨑:UUUM GOLF見てもゴルフ上手くならへんなってよくわかって(笑)
鎌田&社員:(笑笑)
鎌田:いや、見てくださいよ。笑
大﨑:猫!!
鎌田:毎日見てるんですか?
大﨑:毎晩!猫がなんかしてるのずっと見てる!
僕、年なんで、夜中の1時間か1時間半くらいでトイレ行くんですよ。で、トイレ行って、またちょっと猫見て、寝ます。
UUUM社員:(笑笑)
大﨑:これがね、3日ほど前に和歌山県の高野山っていう世界遺産のお寺さんに行かせてもらって。瞑想とかもやるし、朝は朝で寒いのに朝の6時くらいから勤行(ごんぎょう)というおつとめもやる。その寒いところでも猫の動画見てる!
鎌田&社員:(笑)
鎌田:それOKなんですか?お寺的に!
大﨑:広い部屋にぽつんとして。
鎌田:はい!
大﨑:やることもないし、スマホを使って、今日も今日とて猫!
鎌田:へーーー!YouTubeイコール、会長にとって猫ってことですね!!
大﨑:うん、猫!!僕にとってのYouTubeっていったら、猫ちゃん。あとの知識は本当にないなあ。
鎌田:へーーー
岡本が握って決めた時点で、彼の好きなようにやったらいい
大﨑:でも、「ラフ&ピース マザー」で「HIMAWARIちゃんねる」とご一緒させていただきましたね。
鎌田:「ラフ&ピース マザー」、 HIMAWARIちゃんねるもですけど、渡辺直美さんとかも出られてましたよね。
大﨑:そうそう、やってるやってる。
鎌田:ありがとうございます。あの・・・猫しか見ていない会長にあれなんですけど(笑)次の質問です。
去年、提携して一緒に仕事させていただくことになったじゃないですか。1年くらい経つんですけど、提携の感想を伺いたいなと。
実際、会長にどこまで報告がいってるのかわからないんですけど…
大﨑:全然、報告きてません!
鎌田&社員:(笑笑)
大﨑:社長の岡本君が決めた時点で「彼のすきなようにやったらいい!」って。僕は、岡本社長の吉本興業を邪魔しないように仕事しようと思ってるんで。月1回の役員会議だけは一応出るんですけど。
鎌田:あの、大阪のやつですか?!
大﨑:そう!それ以外の会議は出たことない!なんにも知らん。
鎌田:へーーー(笑)なんにも知らない!?
大﨑:でも、さっき出る時に担当者から「今こんなんです!」って紙1枚もらったから!
鎌田:ええーーー(笑)カンペが一応あったんですね!
大﨑:そうそう!
鎌田:なるほど、悪口とか書いてないですか?
大﨑:「ごにょごにょ・・・」
鎌田:めっちゃそのまま読み上げようとしてる(笑)
UUUM社員:(笑笑)
鎌田:まあ、問題が無いってことですね!
大﨑:あ!そうです!!
全芸人さんが辞めても俺は吉本に残るし、残ったメンバーでいちからやろう
鎌田:ありがとうございます!(笑)次の質問いっちゃいましょう!
最近いろいろと芸能界、著名人界隈がざわついているというか。僕も1月末かな?会長に連絡させてもらったりしてて。良くも悪くもちょっと前から、芸能界でもUUUMでも退所の話とかありましたけど、会長はどういう風に捉えてるのかなと思って。
大﨑:鎌田君もちょっと言ってたけど、辞めると寂しいじゃないですか。
鎌田:はい、noteに書きました。
大﨑:それたまたま見てて「ほんまやな、寂しいなぁ」って僕もずっと思ってて。あとは世間で言われてるようなことはないなぁ。
鎌田:なるほど。会社として「みんなが辞めていっちゃったら売上が下がっちゃう」とかは考えない感じですか?あ、岡本社長は考えてるんですかね?
大﨑:おかもっちゃんはあほなんで考えてるやろうね。
鎌田:(笑)
大﨑:「俺は全芸人さんが辞めても吉本に残るし、残ったメンバーでいちからやろう」って明確に決めてるから。
鎌田:去年の騒ぎが起きたときに会長、そう言ってたって、伺いましたね。
大﨑:僕はどこにも行くとこないから吉本におるし、もう一回ゼロから次の芸人育てたり、新喜劇や新しいの作ったりとかしたいな。まあ、みんなバイトしながらかもわからんけどな。
鎌田:芸人さん側の事情とかを、松本さん(鎌田メモ:ぜんぜんわかると思いますけど、ダウンタウンの松本人志さんです)に聞いたりもされるんですか? でも、そもそも話してないって仰ってましたね。
大﨑:「HEY!HEY!HEY!」って歌番組あったじゃないですか、あれの後半くらいから僕、現場について行かなくなって。 最初の頃は行ってて歌手の子とかバンドの子とかいてて「わぁー!」とか思ってて(笑)
鎌田:(笑)
大﨑:短パンとビーサンで、コンビニでコロッケとコーヒー牛乳買って、手帳と財布持って砧スタジオ行ったら、松本が「大﨑さんその格好ちょっとそれ、あかんですよ」って。他の歌手のマネージャーさんとかスーツ着てたから「せやなーじゃ今日、俺ちょっと帰るわー」って。
鎌田:(笑)
大﨑:それから、行かなくなって。「HEY!HEY!HEY!」って、大道具さんやディレクターや事務所のマネージャーさんやヘア・メイクさん…で、200人くらいいてるじゃないですか、
鎌田:はい。
大﨑:その中で「あれ?おれ年が上から二番目や。あーこんなとこ来たらあかんわ!」と思って、そこからですね。
鎌田:へー。
大﨑:で、松本君ともそんなに会わなくなって、映画作ってた時にフランスやカナダやスイスやなんや行ってたんですけど、その時だけ「海外旅行一緒に行こか?」「行く行くー」って(笑)
UUUM社員:(笑)
大﨑:で、映画も作らなくなったら、滅多に会わなくなった。
鎌田:へー。
大﨑:でもなんか、今月か先月か2回ほど電話があって。
鎌田:あ、電話がかかってきた!
大﨑:で、また3回目鳴ったから、あ!って思ったら「すいません間違えました」みたいなね。
鎌田&社員:(笑笑)
大﨑:どないなってんねん。
意見が割れたら、松本の意見を聞く。だって彼の人生やから。
大﨑:さすがに43年もすると、もうなんか、同じ事の繰り返しがちょっと飽きてきたな(笑)
鎌田:(笑)UUUMの社員にも、バディっていうクリエイターと向き合ってる人も多いわけですよ。
大﨑:あ、そうか。
鎌田:僕ら誰でも、ダウンタウンさんを知ってるじゃないですか。
大﨑:うん。
鎌田:すごく人気ですけど、当初は違う時があっただろうし、喧嘩したこともあったんじゃないかと思うんですけど。大﨑さんにとって、ダウンタウンを育てていく上でなにか良いこと、悪いことありましたか?というのを伺いたいです。
大﨑:いや、喧嘩したことはないんですよ。
鎌田:へー
大﨑:松本に怒られて「あ、ゴメン」っていうようなことならあって。
鎌田&社員:(笑笑)
大﨑:松本に、何かややこしいこと説明してたんですね「ゴメンなー、これがこうで、こうでああで…」って。そしたら「大﨑さん、そんなこといちいち言わんでも、ゴメンって言うたらすむ話じゃないですか」って言われて。「あ、そうか。ゴメーン!」って(笑)年、だいぶ下なんやけど。
鎌田&社員:(笑笑)
大﨑:そんなんは2回くらいあったかな? 喧嘩することは無かったねー。
鎌田:へー!意見が割れることは?ありましたか?
大﨑:意見が割れたら、松本の意見を聞く。だって彼の人生やから。彼が選べばいいから。
鎌田:うんうん
大﨑:もちろん「こっちの方がええん違うか?」って何回も言うんですけど。でも彼の人生やから、決めるのは彼だからね。
鎌田:へー
大﨑:ダウンタウンの2人がデビューしてなかなか認められてなくて、賞も取れなくて。で、デビュー3年目くらいの時、初めてちっちゃな賞をもらって「松本!よかったなー!これから本出したり、文章書いたり、映画作ったり、新しいショー作ろうなー!」って言ったら「大﨑さん、なんでそんな悲しいこと言うんですか」って言われて。
鎌田:え、悲しいこと…?
大﨑:「え、なんで?映画でも作ろうや!世界行こうぜ!なんで?どうして?」
って言うたら、
「僕は別に歌が上手いわけでも、男前なわけでも、家がお金持ちやったってことでもなくて、やっとお笑いってものを見つけた。笑いだけを一生懸命やろうと思って100m走をずーっと走ろうって決めてるのに、大﨑さんは400mリレーもやろう、マラソンもやろう、走り高跳びもやろうって、なんでそんな悲しいこと言うんですか!!」って言われて。
彼が21歳の時かな?「いやいやそないこと言わんと映画やろうやー」って楽屋の隅でぼそぼそって話して。で、毎年正月になったら「な!そろそろ映画やろうか?」って。
鎌田&社員:(笑笑)
大﨑:本書くとかいうのも「何か雑誌連載するん?」って毎年言い続けてて。
鎌田:へー、今は情報番組MCとかやられてるじゃないですか。ああいうのはもう大崎さんはノータッチで、ご本人がやりたいってことですか?
大﨑:行ったことも見たこともない。たまたま家でテレビつけたら急にぶわーっと始まって。で、わービックリした!って。今やってるんやなー。ふーん。ってそのあとブチッて消して。
鎌田&社員:(笑)
大﨑:現場も行ったことないし、もう十何年行ったことないかな。
鎌田:浜田さんとはそう言う話したりするんですか?
大﨑:浜田とはもっとせん。
UUUM社員:(笑)
鎌田:へえーー
大﨑:なんやろうね? 高校出て同期から出遅れて、先輩達にも「面白くない、あいつらなんや」って言われてて。その5-6年、毎日朝から晩まで、いや、朝から朝まで一緒にいてたから。そういう共通体験があるんで。そっから10年経とうが20年経とうが30年経とうが、そんときの何かがあるんで。
鎌田:うーん!なるほど…!
-以下、対談vol.2(4月21日公開予定)に続く-
最後に。
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