『恋せぬふたり』
この言葉にどれだけ救われたか。
アセクシャルという自認とタッチの差でテレビドラマが終わってしまい、少しの絶望とともに手に取ったこの本。
何かに名前を付けること、それによって救われること、その上で本当は名前に縛られず自分の願うままに行動していいのだということ。
そういった心の叫びが、丁寧に力強く描かれていた。
アセクシャルであってもなくても、身近にいてもいなくても。
この本のタイトルに惹かれたあなたはきっと、読んでください。
そうして、あなたなりの幸せを考えてください。
カタチがなくたっていい、恋愛なのだったらそれもいい。
たくさんの選択肢を眺めて、組み合わせたり生み出したりしてみてください。
もしかしたら、朝に考えた幸せと夜に感じた幸せは違うものかもしれない。
そんな事を繰り返して「それでもいい」と思ってもらえたら、わたしは嬉しいです。