全道大会 最終日

ついに高校演劇全道大会すべての高校の上演が終わりました。

結果はどうあれ、また今日も私の雑考を記録しておこうと思います。

⑫札幌創成高等学校

作品名:ジゲンを越えて

二次元に行きたいジゲンダイスケ。コミュ障だから、二次元でリア充になりたい。でも本当に行くことが正解なのか…三次元にはもう帰ってこられないのに…?

良くも悪くもやりたい放題なお芝居。

エンターテイメント提供力としては良いと思う。

客に問いかける部分や客席を使うお芝居はなかなか面白かった。

滑舌のせいか少しセリフが聞き取りにくかったのが残念。

部活ではなく同好会らしいですが、人を楽しませようというのが伝わってきました。

⑬北海道滝川高等学校

作品名:怪物はバスケットボールにいる

地球の平和を守る宇宙戦艦ヤマトナデシコ。乗組員達が地球の平和を守るために考え付いた結果は…。

まず舞台セットがとても見栄えのするものだった。舞台の使い方がうまい。

ちょうど良く世間に対しての毒みたいなセリフがあったり、パロディ要素があったりして楽しめるお話でした。

⑭北海道釧路湖陵高等学校定時制

作品名:銀河鉄道に乗って

銀河鉄道を予習するために、銀河鉄道の朗読を聴きながらいつの間にか眠ってしまった千景。気付いたら知らない電車の中で、色々な人が乗ってくる中、昔の友人との約束があったことを思い出す。

綺麗なお話。脚本の根本さんは地元で劇団もやっており何本か観たこともありますが、いつも綺麗に見やすくまとめてくれます。

照明や音の使い方もとても良く、落ち着いて見られました。

⑮北海道大麻高等学校

作品名:蘖(ひこばえ)

戦争の研究発表をするために、戦争の話を聞きにきたことをきっかけに語り部の手伝いをすることになった高校生たち。おばあちゃんから色々と戦争の話を聞く中で、空襲の話を聞いたとき、おばあちゃんの様子が変わって…。

まず何より演技力がちゃんと備わっていた。

高校生役以外の人たちがちゃんと大人に見える。そして高校生役の人たちは演技としての高校生がしっかり演じられていた。

戦争ものは色々な世代の人が出てくる中でそれぞれがしっかり演じられていて非常に良かったです。

⑯北海道室蘭清水丘高等学校

作品名:あらしのよるに

あらしのよるに出会った狼のガブとヤギのメイ。狼とヤギの友情は果たしてうまくいくのか…?

これは絵本だったりアニメ映画?で結構知ってる人が多い作品だと思います。

コメディ部分を狼の人達だけに絞っていたのがとえも印象が良かったです。笑わせようとしてあっちこっちでコメディを作るより、決まったキャラクターが笑いを取る方がこの作品のシリアスさとのギャップで面白かったですし、お話自体も締まった感じがしました。

⑰北海道富良野高等学校

作品名:へその町から

男子部員のいない演劇同好会。無理を言って男子に出てもらおうと頼み込んで、今日がその初稽古日。なのに電車が遅れている。台本を渡さなければいけないのに・・・。

割と同好会と名乗っているところは役者と舞台の使い方が上手な気がする。

無駄のない使い方。回想等想像のシーンで舞台の前後をうまく分けて使っていたのがよかった。しかもたまにその境界線が甘くなり、メタ構造もうまく使われていたと思う。

同好会という自虐も入っているが、それが印象悪くならないところがとてもよかったです。あと、リアルなのかお芝居なのかわからないが、音響の子が熱を出して帰ってしまったので先生が音響やっています「先生!間違ってもいいから頑張ってねー!」「ありがとうー!頑張るよー!」ってやり取りがすごくほっこりしました。


とまぁ無事に全ての高校が上演を終えました。そして私も無事に全ての上演を観劇できました。

また改めて全体の感想は明日辺りにまとめておきたいです。

まずは明日の結果はドキドキだと思いますが、高校生達はゆっくり休んでほしいですね。

お疲れ様でした!



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