じょう び【常備】

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じょう び【常備】

出版社があらかじめ選書した本を年単位(通常一年間)で書店に置くことができる取引契約。

書店は仕入れ時に支払いが発生せず、また出版社としては自社在庫を書店の売り場に確保できることから専門書の棚は常備にしている書店が多い。
契約上期間中は返品ができない。また書店は売れた本は必ず補充発注しなければならない。そのサイクルを“回転”と呼び、良好な常備は年間数回転するものがある一方、一年間0回転のものもある。
 
 書店が常備契約の見直しを怠り、売れない常備契約をそのまま継続しつづけ、大量に入荷した新規常備品と昨年入荷したまったく同じ常備品とをただ入れ替えるだけの不毛な作業が現場で見受けられる。

同じ一年の精算期間で【長期】という条件もある。こちらは返品が可能で、補充発注をしなければなならない決まりはない。
そのほか、3ヶ月の精算期間である【延勘】もある
のべかん【延勘】を参照のこと

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