大浜埼灯台|広島県因島市
大浜埼灯台(C)|広島県因島市 2021年10月22日訪問
1894年(明治27年)7月4日点灯。
瀬戸内海を航行する船舶は「一に来島、二に鳴門、三と下って馬関の関(関門)」と呼ばれるほど潮流の速い来島海峡を通る必要があった。そのため、できるだけ潮流の影響を受けないひうち灘から布刈瀬戸、三原瀬戸を通過して周防灘にでる「三原瀬戸航路」を使用した。
大浜埼灯台はこの航路上にほぼ同時に建設された9つの灯台のひとつ(百貫島灯台、長太夫灯標、小佐木島灯台、高根島灯台、大久野島灯台、鮴崎灯台、中ノ鼻灯台、大下島灯台)。
灯台に隣接する灯屋を三つ連ねた木造の潮流信号所は1910年(明治43年)から1954年(昭和29年)までのあいだ、検潮所で潮流を測定し、昼間は三つの塔の横画に〇・△・□の印を出し、夜間は光によって船舶に潮流を知らせていた。
唯一現存する木造の潮流信号所建物として土木遺産に認定され、現在は大浜埼灯台記念館となっている。
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