「原作に忠実ではない」は失敗ではない/『映画原作派のためのアダプテーション入門』
『映画原作派のためのアダプテーション入門』
は映画と“原作”小説の誤解を解く。“原作派”は忠実な映画化を気にするが「翻訳(トランスレート)」と「翻案(アダプテーション)」の違いを理解しないと「原作に忠実ではない=失敗」という評価に拘泥してしまう。作り手も原作再現に囚われてないか。
クライマックスはピンチョンの『LAヴァイス』の映画化『インヒアレント・ヴァイス』について。
ユリイカのポール・トーマス・アンダーソン(以下PTA)の特集からの引用もあって本棚からユリイカ引っ張