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第388段「個々に此処から出発する」

自分という人格に嫌気が指したり自己嫌悪を抱いたり、それを嫌って自分が生まれ変わろうと別人格を目指すのではなく、平野啓一郎さんのいうところの分人主義を意識することで、過去と現在と未来の自分というアイデンティティがむしろ安定して他者と接続される。
嫌な所を除去するのではなく内包する。

それってつまり、複数のアカウントを持つようなモノだ。

なんかそういう感じがやっとわかって来たみたいな気がする、最近。
これにたどり着くまでに少なくとも大人になってからでも自分は30年近くかかってることになる。
今までは自分という存在をどうインテグレートするかに注力していたのだ。
自分の中の分人たちを、ようやくとぼとぼとそれぞれ出発できるようになった。

この夏は、そんなこんなで個々に此処からまずは出発しようと想う。

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