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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2020年7月の記事一覧

第280段「どちらに進む?」

第280段「どちらに進む?」

映画の試写会もどんどんオンライン試写会が開催されるようになった。
取材自体もオンライン化してるし会議も基本オンラインだし一見さんとのご挨拶もまずはオンラインで!ってなって来てる。
この流れは今後どんどん進むだろう。
するとわざわざ直接会う(会える)ことの貴重性が増すことになる。

リモートとリアル対面って会うという行為の階層化だ。
それは電子書籍と紙の本で所有したい本の違いと似てる。
つまり「たや

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第279段「個人的見解と影響」

第279段「個人的見解と影響」

仮に頭がいい人がいるとして能力が高い人がいるとして、その人が今までの自分の経験に閉じ籠って何事ももう分かったように見切ったように、知を広げようとしない想像力を拡げられないのに会うにつけ見るにつけ、それは心の底から残念だし、それって人類への大きな損失なのになってひどくがっかりする。

そしてそういう人が、著名人や文化人、学者や政治家など影響力のある人だったりすると、個人的にがっかりする以上に、この世

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第278段「無自覚的片務関係」

第278段「無自覚的片務関係」

その人と人間関係ができると取り立ててもらえると思っていたり言うことをきいてもらえると思って近づいてきたりして、そのための人間関係を作ろうとしてくる人の浅はかさこそが、その人を取り立てなかったり言うことを聞かないことの一番の理由になることに気付かない浅はかさに、さらに嫌気を感じる。

つまり信用とは双務的なもので、人間関係とは片務的なものではないのだよ。
その人が自分の好き勝手に相手を選んでるようで

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第277段「テレビを動かす」

第277段「テレビを動かす」

このコロナ禍で再確認されたのはテレビの旧来の作り方がもはや成立しないこと。
その分野には素人だけどちょっとおもしろいこと言える人の(辛口)コメントで成立させてるワイドショー。
何かあるとアオリコメントとアオリ音楽で人心をアオル演出。
何から何までフリップで(浅い)解説と過剰な言い切り等。

アオルこと、過剰、言い切り。。。これらのテレビ演出は平時だとまだギリギリ許容できたかもだけど、現実社会がコロ

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第276段「言葉に篭る意味」

第276段「言葉に篭る意味」

コロナ篭りのおかげで朝8時半からのラテン語とギリシア語のリモート授業を3ヶ月間受講して今日でとりあえず終了。
習得できたかはめちゃくちゃ心許ないが少なくともその言語構造の骨格は理解できた。
むしろ今までは西洋文明、近代文明の骨格をほとんど理解してなかったことに気づけたことが最大の収穫。

自分の脳内思考の深層に刺さる経験だった。
今までのネットやマスコミや口コミからの浅薄な情報をインプットして横に

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第275段「啓示のシンクロニシティ」

第275段「啓示のシンクロニシティ」

大学は秋以降もそして来年度もリモート授業を取り入れると通知が先程来た。

世界の出生率は低下し結局人類は100億超えないって記事を先程目にした。

老いた母と久々長電話を先程した。

三つのバラバラな出来事を今日経験して、この世界の変化の真意がわかった気がする。

そう、確かに変わったのだ。

ほんの半年前まで信じてた世界。
こうなるだろうと(良くも悪くも)想っていた未来。
既定だからと守られてい

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第274段「予想外の事態は想定の範囲外」

第274段「予想外の事態は想定の範囲外」

本当だったら今日とかオリンピック開会式二週間前で、東京は街とか人とかマスコミとか超ザワザワしてたんだろうな。
渋滞とか混雑とか規制とか。
なんならこの間は夏休み長く取って東京脱出して地方に逃げようとかしてたかもしれない。
まあ、本当って言っても、今の事態の方が本当なのだけれども。

予想してた未来はだいたい予想通りにはならないけれど、それでもその予想外の事態でも、今迄ならば大概は想定の範囲内だった

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