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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

第168段「KITE(カイト)設立のお知らせ」

第168段「KITE(カイト)設立のお知らせ」

そういえば、2019年4月にKITE(カイト)という新会社を立ち上げました。3月にFacebookで友人限定でポストしてましたが、その記事を公開するのうっかり忘れてましたので(笑)その時の記事3ヶ月遅れで公開いたします。

今から10年前の2009年4月にGOOMOというネット配信会社を立ち上げました。
それはTBSの子会社で、ということは僕たちの理念や志向はかなり高かったけど、やっぱりTBSから

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第167段「歌舞伎の凄さ」

第167段「歌舞伎の凄さ」

八嶋智人さん歌舞伎座終演でのコメント素晴らしい!
観劇した『月光露針路日本』三谷幸喜さんのいつものコメディの様でいてあらゆる場面が一瞬で歌舞伎の風格と伝統のカタにビシッと極まるところが続々でゾクゾクした。八嶋さんの小劇場演劇が歌舞伎役者さんとの競演でカブク瞬間の絢爛さ!トリビ屋!

第166段「自分の尺度と自身の価値観」

第166段「自分の尺度と自身の価値観」

メディアコンサルタントの境治さんの記事を読んで思ったこと

視聴率というシステムの終わりの顕現なのかもしれない。
視聴率を気にせず番組を作り、視聴率でないビジネスモデルで収益を上げるシステムへの移行。

流行る流行らないを測る尺度、その尺度自体がもはや時代遅れかもしれなくて、それを報道するメディア自体がもはや時代遅れかもしれない。
よく営業先でうちの商材流行らせたいとか言ってる人多いけどその人自体

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第165段「目的と苦手の辻褄合わせ」

第165段「目的と苦手の辻褄合わせ」

あくまで自分のことだけど、人の集まりが苦手だ。
(これは何回か書いてるけど)それはそれでもいいと思う。その人の趣味趣向だから。

問題は、人が集まらないとできないことや動かない案件や作れないものがあることだ。つまり苦手でも何かを仕掛けたい時は、(嫌でも)人の集まりに身を投じなければできない。人を集めなければならない。

人の集まり=クラブ的なもの?
クラブを辞書で引くと、「政治・社交・文芸・ス

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第164段「どんな絵を描くか?」

第164段「どんな絵を描くか?」

企業や起業の新規事業の話ししてて、番組で言えば数回やったらネタが無くなっちゃうような特番的なアイデアを斬新というだけで取り入れようとしてるのに違和感を感じてしまう。
レギュラー番組が続くようなサステイナブルなネタがあるか?が実は企業にとっては価値を産む案件なのではないだろうか?

企画の話をしてても、関係者に消耗戦を強いるような企画や事業を立ち上げようとする企業や起業も時たまいる。
それって結

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第163段「時代のおもしろさ」

第163段「時代のおもしろさ」

それをおもしろいと思うか思わないかはその時代によるのかもしれない。時流というか。
自分が小学生の時と30代の時、皆が(自分も)おもしろいと感じていた人気番組が、ある日からふとおもしろく感じなくなった時があって、ほどなくその番組が終了した記憶がある。
あれは何なのだろう?
急に熱狂の集団催眠から醒めたような感覚。

おもしろいかつまらないかは絶対的なものじゃないのかもしれない。
それを感じる時代

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第162段「強さと弱さについて考える。」

第162段「強さと弱さについて考える。」

強さと弱さについて考える。
強くなりたいと子供の頃から思ってるけど、そうなれない自分の弱さがあるから、色々考えるし、色々書きたくなるし、色々作品を生み出せるのかとも思う。
強くなったら生み出せなくなるのかとも思わないけど、強くなったことが無いからそれは自分にはわからない。

だからって自分は弱いから、考えない(考えられない)、書かない(書けない)、生み出さない(生み出せない)って他者に弱さを強

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第161段「偉い人と偉そうな人の違い」

第161段「偉い人と偉そうな人の違い」

自分よりはなから偉い人がはなから偉そうなのはそんなに気にならない。
けどはじめは偉そうじゃなかったのに、自分が偉くなったとどこかで思ったらしく、急に態度が変わって偉そうに振る舞う人がいるんだけど、見てて滑稽。
でもその偉そうな人はその滑稽さにだいたい気付いて無いから、さらに滑稽。

滑稽と言えばときどきいるのが、そのタレントさんがすごい人だからか、その事務所がすごいと思ってるからなのか、すごい偉

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第160段「さみしい理由」

第160段「さみしい理由」

人と別れるというのはさみしいものだ。
それはその人との関係や愛情の濃淡というより、むしろその人と過ごした時間の再現性が今後無くなるという自分の中の空虚さなのかもしれない。例えば卒業式のさみしさは今後誰々と会えなくなるからというより、もうその時間空間は二度と自分の人生では再現されないから。

自分の人生で言うと、学校を卒業したり、番組が終了したり、映画の撮影がクランクアップしたり、プロジェクトが終

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第159段「“波の底”明け」

第159段「“波の底”明け」

日々、気持ちや体調や仕事や生活の浮き沈みの波とかリズムがある。
自分的には昨日は最悪だった。
なんか躓きそうな案件メールが来たり、会いたく無い人と出会ったり、雨に打たれたり、知りたく無いこと知ってしまったり、体調重かったり、PCの調子が悪かったり。
今日は一転していい知らせが複数届く。
つまり昨日は波の底だったのだ。

つまり体調や気分の波の浮き沈みと日々の暮らしや仕事の案件の多寡がシンクロする

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第158段「本当の演出」

第158段「本当の演出」

尊敬するテレビ局の師匠と食事。
偉くなって経営陣になっても制作で培った演出術を経営に応用している。
そこでも大切なポイントは一緒。
人を信じること。
本気で対応すること。
意気を大事にすること。
それができる人はブレない。
それを雰囲気でやってる奴はボロが出る。
今やその差が経営にも表出する。

例えば、いい大学出ていい会社に入ってるのに、自分は頭悪くてとか言って物事の本質を把握することをはなか

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第157段「本当の2.0」

第157段「本当の2.0」

独り言。
リアルでもネットでも大部分のビジネスやエンタメは人を集めることを生業にしてる。
でも人が集まってることが苦手な人も多い(僕もそう)。
だからって個々に分離して好き勝手だと何も生まれない。
この矛盾を解消する手立ては無いだろうか。
例えば、人を集めなくても生業が成り立つ仕組み。

ある人と知り合いになるとその人の生み出したモノを闇雲に受け入れて絶賛しなければならないような関係性が窮屈だ。

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第156段「映え(ばえ)と態(てい)が流行る世界」

第156段「映え(ばえ)と態(てい)が流行る世界」

昨夜見たテレビであるネットサービスの大量スポットCM。そっか、いつの間にかサービスがこんなに変容してたのか。でもこの新たなサービスをテレビで大量スポット広告って果たしてお金2.0なのだろうか、と純粋に疑問を感じる。
新しさを標榜していたネットのサービスが結局先祖返りしてるような。
自分もそのサービス始まった時やってみたけど、始めた時からそのサービスの実態がよくわからず、そしてそのサービスに放置され

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第155段「Black FaceとWhite Savior【問題と思考は多岐に渡る】」

第155段「Black FaceとWhite Savior【問題と思考は多岐に渡る】」

ライアン教授のゼミ。
池上遼一&家田荘子『今日子』〜手塚治虫『ジョーを訪ねた男』〜弘兼憲史『Far away』の漫画から黒人の描き方を議論。そこに顕在する差別。

Black Faceという蔑視表現からミッキーマウス〜ダンボ〜JAY-Z〜ガンビーノ『This is America 』〜映画『グリーンブック』のWhite Saviorという友好表現。そこに内在する差別。

問題は多岐に渡る。
表現の

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