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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

第135段「セルフプロデュース」

第135段「セルフプロデュース」

平成31年3月31日夜。
明日からの新年度に、新たに始めること始めたいこと、終わりにすること終わりにすべきことをそれぞれ考え整理する。
今までかなりなんでも他者や他社のバラエティプロデュースをしてきたけど、そこに疑問を感じた3月。
フリーランスになって3年目。時間は有限だし、気力も体力もそれこそ限られてる。
改めて、やりたくないことはやりたくないし、好きなことや気持ちのいいことを最優先でやる。

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第134段「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ」

第134段「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ」

「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ」
ー村上春樹「1Q84」より

これ、説明するたびに思い、その度に途方にくれる。つまり説明なんかしなきゃいいんだ、途方に暮れないためには。

まあ、いいテレビマンも失礼なテレビマンもいるし、すごい広告マンもダメな広告マンもいるし、親切なタクシー運転手さんも粗雑なタクシー運転手さんもいるし、ネットに詳しいネット

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第133段「プロデューサーの終わり」

第133段「プロデューサーの終わり」

僕のことを気配り上手だと言う人と傍若無人だと思う人の2種類いる。
自分としては(色々忖度しないで)言うべきことは必ず言うのをどの現場でも心がけてるだけだ。そのスタンスを気配りor傍若無人と捉えるかの相手側の違いなのだ。
つまりプラスの気配りはできるけど、マイナスの気配りは僕には出来ない。

ホントはプラスもマイナスも気配りできた方がいいんだろうけど「言うべきことを言わない方が上手くいくから言わ

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第132段「無意味な有意義な時間を」

第132段「無意味な有意義な時間を」

テレビはくだらないとかツイッターは嫌いだとか色々負の部分あると思うのですが、それはそうだとして、テレビとかツイッター見てると、ほー!とかへー!とかがそのくだらなさと嫌いさの中に紛れ込んでいたりして、その割合って実は現実社会の中の割合とさして変わらないと思ってきたりする。

世界はほとんどのことが無意味なんだけど、だから有意義なんだとでもいうか。

例えば(無理ですけど)全てのあらゆる表現を何を言

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第131段「雲と泥のあいだに」

第131段「雲と泥のあいだに」

人って、年々他者からの自分の扱いが良くなるのか?悪くなるのか?
地位が高くなる分扱いが良くなることもあれば、歳食ってってぞんざいに扱われることも多くなる。
一般に(あまり親交のない)知り合いからは前者が多くて、知らない人からは後者が多い(のかな?)
つまり自分という人間が他者にどう知られてるか?という自分への他者の認知度による。

自分がどれだけ他者に知られてるか?で自分への他者の対応が変わる。

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第130段「時代のしっぺ返し」

第130段「時代のしっぺ返し」

最近エンタメ界で色々不祥事起きてるけど、今まで公然秘密裏に行われてきた阿漕な商慣習や不文律や忖度の異常さが顕在化して来てるんだろう。どの業界もだけどそれらは決して全てではない。でも一部では事実でそれが巨大なお金を産んでたことも事実だ。
なので阿漕な人達にこれからしっぺ返しが来る。

特に今までエンタメ界でのBtoCやBtoBの中間で阿漕にお金を抜いていた人達にしっぺ返しがやって来ると思う。
その

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第129段「腹をくくる」

第129段「腹をくくる」

社会の出来事見てても世界を眺めても仕事してても生活してても、あらゆることがどんどん変化してる。
そして変化の度合いが確実に激しくなって来てる。
去年言ってたことがもう通用しなかったり、何かを言うと周りのリアクション自体が変化していたり、時代が変わる瞬間を本当に体験してるようだ。

それに合わせて自分自身の考え方も急速に変化してると想う。時事刻々変わる、あらゆることが本当に朝令暮改だ。
目まぐるし

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第128段「歳食って見えること」

第128段「歳食って見えること」

歳食っていいことは(目に見えないものが)色々見えてくることだ。
その人や組織や社会の些細な立ち居振る舞いや言い方や生産物でその人の考え方から行く末まで過去と未来がなんとなく掴める。

歳食って悪いことはそんな風に色々見えすぎてしまうこと。
それは偏見だったり固定観念になってしまうから。

なので人は誰でも歳食うわけだから、歳食って自分の信念や考え方が偏見や固定観念になりがちなんだって、常に意識して

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第127段「心から望むこと」

第127段「心から望むこと」

他人のやる気の無さは伝染する。
他人の不平不満も伝染する。
例えそれ自体に自分は共感してなくても、その倦怠感とイライラ自体に蝕まれて自分のやる気も無くなるしイライラしてくる。
なのでやる気のない人とは接触せず他人の不平不満には耳を貸さないに限る。
だって関わると自分の人生が勿体ない。

自分のやる気は自分で出すしかない。
つまりやる気が出るもやる気を無くすも自分次第。
それを理解せず他人のせいにし

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第126段「はい、終わり。」

第126段「はい、終わり。」

引退するイチロー選手。
引退は考えてましたか?の質問に、
常にクビになるのではないかと日々考えていたと。
偉大なイチロー選手でさえそうなのだ。
あらゆる人が自分はいらないのではないか?
用済みなのではないか?
無駄なのではないか?
って疑心暗鬼になることなんて、むしろ当然なのだ。

やらない理由なんてむしろ探せば腐るほどある。
そしてやらない人は後からそんな理由をこれでもかと言い始める。
やらない

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第125段「バカとズレ」

第125段「バカとズレ」

人は自分がわかってることを他人に指摘されるのはものすごく嫌なのだ。
そんなことわかってるよ!って思うし、
そんなこともわかってない奴と思われてるのかと思うし、
二重にバカにされてると感じる。
その指摘でものすごく不機嫌になる。
てことは、そんな指摘を他人にしてしまうことがバカなのだ。

何かの質問に直球で返答が来ないと、この人は質問の意味がわからないのか!ってバカに感じることよくあるんだけど、実

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第124段「若さの価値はつたなさ」

第124段「若さの価値はつたなさ」

最近の若い人の考え方が未熟だと愚痴ってるいい大人のコメントがあったんだけど、だからこそ大人が若い人に色々教えたり(自分も未熟かもしれないけれど)手本になるように振る舞うしかないんじゃないかと思う。
だって若さと未熟と拙さってそもそも同義だし、そこから成長して大人になるのだから。

若い人が拙い思考で失敗したり、バカな行動やって後悔したり、でもそこから復活するって体験する機会を大人が奪ったら、その若

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第123段「人を産む会社」

第123段「人を産む会社」

自分が辞めた会社で、今自分がどう思われてるか?って気にならないと嘘になる。

今日、友人(つまりコルクの佐渡島庸平さん)が元いた会社(つまり講談社)にお伺いして取材。そうしたらその会社の方(多分佐渡島さんより先輩)が、佐渡島さんをめちゃくちゃ心底褒めていた。編集者として革新的な試みに常にチャレンジしていると、同業者としてそこに敬意を表していると。

それを聞いて、本当にいい会社だと思った。そう

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第122段「自然は真空を嫌う」

第122段「自然は真空を嫌う」

平野レミさんが「嫌いな人とは仕事しない」って言ってた。
黒柳徹子さんも「嫌なことは仕事にしない」と言ってた。
たしかに嫌いな人と仕事しても好きになるよりますます嫌いになることがほとんどだし、嫌いな仕事を好きに変えるより好きな仕事を成功させることの方が、結果やる気が多い分結果も速い。

やりたくないことはやらない。
嫌な奴とは仕事をしない。
そんな感じでどんどん嫌なことを外に放り出して生きてると

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