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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2018年12月の記事一覧

第92段「作者の思いは何か?」

第92段「作者の思いは何か?」

作者の思いは何か?って国語の問題で
「この作品をベストセラーにしたい!」って答えたことがあります。
不正解だけど、多分合ってる。
国語のテストが学生の時とか苦手だった。どのレイヤーで質問してるのか?がよく分からなかったから。でも本を7冊出せてるし、そして今書いてるのは、そんなことを問う本。

どのレイヤーかの質問かを理解したり、忖度できるのが社会性なのだろう。でもそれは社会性だけど知性じゃない

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第91段「いい番組もくだらない番組もあるのが自由」

第91段「いい番組もくだらない番組もあるのが自由」

テレビ番組見てて思うけど、最近プロデュース力と演出力が乖離してる番組が目に付く。こんな凄い人が出てるのに演出がその人を活かしきれてないというか(逆もあるけど)。
概してコンプラとマーケティングを気にすると、演出の方が劣化しやすいんだろうな。
各所に当たり障りの無いように作るから。

本当はプロデューサーが突飛で奇抜な独創的な演出を外部から死守しなきゃいけないんだけど、プロデューサーが外部や上部

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第90段「知を智にする」

第90段「知を智にする」

尊敬するリベラルアーツ研究家の麻生川静男さんに以前これから学ぶべきはラテン語とプログラミング言語と伺った。
絵画も音楽も落語も学んでみたい。
サーフィンとかトレッキングとかもやってみたい。
やってみたいなと思いながら日々は流れて行く。
来年はやってみよう!って毎年この時期思ってるなあ。

なんでもないたいしたことないささいな消えてしまいそうな0.1%のモノコトだとしてもそれを1000こ集めたのなら

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第89段「聖なる夜に口笛吹いて」

第89段「聖なる夜に口笛吹いて」

本を書いてるとやっとその原稿の書き方が見えて来たりする。テレビを作ってるとやっとその番組の作り方が見えて来たりする。でもそういう段階にやっとなったのに原稿の締め切りは来るし番組の打ち切りも来たりする。でもでもその中途半端があるから次の本も書けるし次の番組も作れるんだと思う。

大部分の人は感情で物事を捉える。感情に理性は負けるし感情で本質は隠れてしまう。でもそれでいいとも思ってる。世界のほとんどの

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第88段「人生とはロケとロケハンである」

第88段「人生とはロケとロケハンである」

そもそも僕は人生は、ロケとロケハンしかないと思っていて、つまりロケ=ロケーション撮影という本番をどこでするかというリサーチの旅が、ロケハン=ロケーションハンティングとなります。
実際ロケで撮影しても、一度でうまくいかなければテイク1、テイク2と撮影を重ねます(僕は最高でテイク16したことがあります)。さらに言えば、そこまで苦労を重ねて撮ったいい映像も、のちの編集段階でカットされる場合も多々です。そ

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第87段「ネタを蒔き、ネタを花にし、ネタの果実を収穫する。」

第87段「ネタを蒔き、ネタを花にし、ネタの果実を収穫する。」

「ネットで話題の〇〇」ってのをテレビで紹介ってのは芸がないし、意味もない、だったらネットを見れば良いわけだし。
映えばかり気にしてて、どうやれば映えるか?バズるか?的なのをテレビで解説って、そのテレビの中身自体が薄くなってつまらない・・・って話をしてたら、今やってる番組がまさにそう。がっかり。

「〇〇の裏側お見せします!」って、その〇〇の表側がちゃんとしてるから、その裏側にも興味が出るわけで、そ

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第86段「機動戦士ガンダムOO」

第86段「機動戦士ガンダムOO」

10年前の2008年に書いたブログの文章。
TBS時代の僕が、その時目線で書いてるけど(文章が拙いけど)
先日落合陽一さんとその話したので、思い出して、再掲。
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機動戦士ガンダムOO、昨秋始まってから毎週見てます!今回のガンダムは現代から続く西暦24世紀の話。でも、ガンダムOO見てて1つだけ、ものすごく爆笑なところがあ

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第85段「今から書くことが、すでに書かれていた」

第85段「今から書くことが、すでに書かれていた」

今、ある本を書いていて、本を書くことは自分の脳内を探ることだから、自分が何でこういう考え方をするようになったかを探る旅でもある。

その僕の思考の源流の中で、1989年の浪人時代に予備校で出会ったある講師の方で、その考え方に僕はものすごく影響を受けている。
・・・そのことにふと気付き、というか脳内を探っていたらふと憶い出し、今本棚を探って、その方の著書(受験参考書)を発見して、約30年ぶりに読んで

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第84段「人の最適化とトランペット」

第84段「人の最適化とトランペット」

例えば何か企画とかビジネスとかエンタメとか会社とか社会とかを何人かで一緒に生み出す時に、パートに分かれて作業しますよね。
その場合、例えば仕事が5つのパートに分担されて、それぞれ5人に割り当てられます。
でもそれはそれぞれが得意な個人にそれぞれ得意なパートを当てはめることではなく、何かを生み出すために必要な要素として完成形の理想像から区分された5つのパートだったり。
なので生み出す際に、やりたいこ

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第83段「出る方と出す方の距離」

第83段「出る方と出す方の距離」

テレビ制作者はこの“るってい”さんのブログ読んで欲しいな。
多かれ少なかれこういうことを(出演者に、そしてスタッフ自体にも)強いてきた業界であり、そしてそれが今の業界のパワーダウンの根源だから。
そしてこの記事が厳密にいうとテレビではなく、ネットテレビというところも、なかなか示唆に富む話。
つまりネットテレビもテレビマンたちが結局作ってるモノが多いわけで(僕も含め)。つまり諸悪の根源は、ネットにも

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第82段「頭の中のグラデ」

第82段「頭の中のグラデ」

歳とっていいこと。会ったり話したり文章を読むとその人の頭の良さの種類とかグラデとかがはっきりわかるようになった。頭のいい悪いってデジタルな二元論でなくもっとアナログでひとりの人の頭脳の中にもいい部分と悪い部分がグラデーションを描いてるってこと。決めつけること自体が無意味。

個人の頭の中のグラデーションで言えば、頭のいい悪いもグラデだし、その人の右性も左性もグラデだし、いい性格悪い性格もグラデだと

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第81段「ウキウキ感も育まなければ・・・」

第81段「ウキウキ感も育まなければ・・・」

結局なにかを一緒にやるとか一緒に生きるとは、その人と未来を共有できるか?未来を共有してもよいか?ってこと次第なのだ。でもなにかを始めるときは始めることのウキウキ感でこの未来共有という項目は見えなかったり二の次だったりする。これほんと塩梅が難しい、気にし過ぎると何も始まらないし。

つまり何かを一緒にやるとか一緒に生きるとは、始まりのウキウキ感が終わってからが真の始まりなのだ。
どう育むか?
どう組

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第80段「『ゴロウ・デラックス』に出たときのこと」

第80段「『ゴロウ・デラックス』に出たときのこと」

ちょうど3年前のFBの文章で、こんなことを書いていた。

それは『ゴロウ・デラックス』に僕がゲストで出ることになったきっかけの話。(まだ会社辞めてなかったから番組名とタレント名は伏せ字)

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僕が唯一(?)尊敬するバラエティの師匠だと思ってる先輩と食事。何気に2ショットは、、、4年ぶりか。いろんな話をする。
師匠「相変わらず、お前

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第79段「モンベル辰野勇さんの言葉」

第79段「モンベル辰野勇さんの言葉」

モンベルの機関紙『OUTWARD』2018冬号で、代表の辰野勇さんが素晴らしいことを書かれていたので、シェア。

当時(創業5年後の1980年)の社員数は私を含めて僅か12名。それでも5年後、10年後のビジョンを見据えていた。
「創業を共にした仲間たちと、できれば一生一緒に仕事をしたい」と願った私は、「組織の平均年齢を常に若く保たなければならない」ことに気づいた。さもなければ、年々増え続ける給与を

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