ヤマトキホコリについて

ヤマトキホコリという山菜があります。別名青ミズと呼ばれるイラクサ科の多年草です。
近縁種にウワバミソウ(赤ミズ)があります。ウワバミソウは根元が赤いですが、ヤマトキホコリは根元まで半透明の緑色で、葉の縁がギザギザで茎はウワバミソウよりも細い傾向にあります。


主な特徴として、
⓵ウワバミソウと違い根元に粘り気やヌメりはない。
②茎と葉の間にできるムカゴは発生しない。
⓷茎がしなやかで柔らかいため、採取時や扱いに注意する。

調理の際はウワバミソウと同様で下茹でしてから酢の物や和え物、煮物やサラダ、汁物の具材に利用できます。
しっとりとしたみずみずしい食感が特徴です。
このヤマトキホコリは自生地がウワバミソウと同様に渓流沿いの、斜面や岩崖を好み、ウワバミソウほど大規模な群生はつくらずウワバミソウに混じりながらひっそりと群生しているため、1度の採取量が限られています。山菜の中でも希少な存在です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?