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鹿児島旅 無人島編[1日目]

朝の4時に起き、4時半に友人(以後Oとする)の家を出発。関西国際空港へ向かう。

関西国際空港から鹿児島空港へ。
手荷物検査でOが引っかかり、ギリギリの乗車になるというトラブルはあるものの、結果的には無事に到着。

飛行機の中では、前の座席の人たちが揉めていて、飛行機の中に緊張した雰囲気が一瞬漂った。
いい大人たちがこっちのスペースに入ってきた、入ってないということで揉めていて、村上春樹ばりに「やれやれ」と思った。
私がほとんど怒りという感情を表層に出さないということもあって、しょうもないことで人に怒"れる"ということを不思議に思ってしまう。こちらが悪くなくても、我慢した方がエネルギー効率が良いなと思ってしまうから、すぐに怒る人は私にとって不思議であるし、苦手でもある。
どうなることかと思ったが、キャビンアテンダントの人の対応もあって、うまく場が収まったようだった。

検査場が混んでいたのが原因で少し遅れが発生したが、無事に鹿児島空港に到着!
そこから鹿児島中央駅行きのバスに乗る。
午後から波が荒れるらしく、船が午前中にしか出せないと船長に言われたため、出来るだけ急ぐ。空港も遅れてしまい、本来乗ろうとしていたバスにも乗れなかったので、午前中に着くかギリギリの時間だ。

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鹿児島中央駅に着くことはできたが、そこから無人島で必要になるものを買って、電車に乗って、タクシーで港まで行かないといけない。土地勘もない場所だったので迷って時間を消費してしまう。本来はゆっくりと買い物をする予定だったのを急いで済ませないといけないということで、大忙しだった。二手に分かれたりもして、どうにか必要なものを買い集める。

途中で道に迷ってしまって、Oが近くにあるミスタードーナツの店員に道を聞いていたのは笑った。こういう思い切りの良さは私はあんまり出来ないので助かるなー。

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港近くの駅に着いてタクシーを呼んでいる間に、キャンプ用のガスを買う。
ガスは飛行機の輸送が出来ないので、どうしても現地で調達する必要があったので、急いで近くのホームセンターを調べ、そこまで走る。Oがタクシーを呼んでくれているので、私は肉体を動かす。
鹿児島に来てこんなに走ることになるとは思わなかった。50メートル6秒台の俊足が生きると思いきや、結構長い。大体往復で500メートルくらい。

なんとかタクシーに乗る。タクシーから釣具屋さんに寄ってもらって、釣りのエサを買う。これも家から持って行くわけにはいかないので、現地調達の必要がある。
一軒目に寄った釣具屋さんは閉まっていたので、近くの釣具屋さんへ。エサや仕掛けを買い、港へ。
港には船が並んでいて、どれが船長のものなのか、どこに行けばいいのかがイマイチ分からない。タクシーの人も探しながら運転してくれた。優しくて良かった。

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無事に船長に合流できた。
結局20分くらい遅刻してしまったのだが、船長は気にしていないようで、とても優しい人だった。
すぐに船に乗り込み、出発。船を運転しながら、船長とも色々話をした。

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無事に無人島に到着した。
船から飛び降りる形で無人島に上陸したが、足場が濡れていて転びそうになり、もう少しで海に落ちるところだった。危ない。
道がコンクリートである程度整備されていたので、荷物を適当に置いておいて、しばらく整備された道を登ってみることに。
少し登ると、大量の猿がお出まし。
これだけ数が多いと流石に怖い。
私たちのあとを、ずっと一定の距離を保ってついてくる。
猿に怯えながらもそのまま進んでいき、灯台のような場所に辿り着いた。ここから先は進めそうにないので、景色を堪能した後は元の場所の戻る。
登ってきた場所を下るときに、後ろからきた猿が私の靴を叩いてきた。後ろから急に猿が来たので、めちゃくちゃ驚いた。しかも、靴を叩いてきて、その猿の方を見ると威嚇してきたし。何も悪いことしていないのに。。。
船を降りた場所付近に戻ってきた。猿が相変わらず近くにいるが、釣りの準備にとりかかる。
猿が釣りの餌を狙っていたので、1人が猿の見張り、1人が釣りの準備をする。
猿の方を向いていたら近づいてこないということが分かったので、ずっと猿の方を見ていた。目が合うと、猿は気まずそうに目を逸らすので、一応猿も人間を怖がっていそうな感じだ。

釣りをするが、猿が何をしてくるか分からないので、あんまり持ち場を離れられない。
荷物を見ながら釣りをする。
船長も言っていたが、この時期は全然魚が釣れないらしく、竿はピクリとも動かない。

この猿がボス猿のようで、人一倍(猿一倍?)
攻撃的だった。普通の猿なら目を合わせてしばらく見つめると目を逸らすのだが、この猿は目を合わせたまま威嚇してくる。また、他の猿はこっちが近づくと一定の距離を使って逃げるのだが、この猿は逃げるどころか、こっちに攻撃してこようとする。
怖すぎる。

ボス猿が睨んで威嚇してくるので、こちらも負けじと睨見返してみると、猿がこっちに向かって走ってきて、めちゃくちゃビビった。
大声出しながら猿に向かって足を伸ばして牽制する。.....怖すぎる。
まさかこっちに向かってくるとは思わなかった。ただ、その時にもカメラを回していたので、結構迫力のある良い映像が撮れた。

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釣りをしたり猿と向かい合ったり睨み合ったり、物を取られないように猿に翻弄されていたりすると、船長から電話がかかってきた。
どうやら夜から波が荒れるらしく、今日中に帰らないと3日〜4日帰れないということで、6時に帰ることになった。
電話がかかってきた時は大体3時くらいだったので、残された時間はあと3時間しかない。
全然時間がないので、釣りは諦めて、念のために購入していたものを調理していくことにした。

まずはアジを焼いて、味噌と醤油を入れて炒める。捌くところからやってみたが、なかなか良い感じだ。

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紙皿に移して、食べようとしたところで強風が吹き、紙皿ごと風に飛ばされてどこかに行ってしまった。海に落ちてしまい、ほとんど食べられなかった。

ワタワタしている間にも猿に物を取られていく。食べ物以外には反応しないので、大事なものは取られないのだが、食べ物を次々に取ろうとしてくるので、対応に精一杯だ。


1匹100円で売っていたホウボウは、そのまま揚げてみることに。
小麦粉をホウボウに付け、豪快に油で揚げた。

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意外と美味しそうな見た目になった。
腹の方を食べてみると、少し癖がある白身魚で、カニの味がして不思議な味だった。尻尾の方はホッケに近い食感と味だった。

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そのあとは持ってきたサツマイモでスイートポテトを作る。鹿児島はサツマイモが有名だろうということで、サツマイモを茹で、潰し、砂糖を加え、軽く焼き目を入れて完成。

スイートポテトが完成する頃に船が遠くに見えてきたので、急いで片付けて船に乗る。

本来は二人合わせて往復1万円だったのだが、早く帰ってきたということもあったのか、船長が五千円で良いよ!とまけてくれた。
船が往復したことには変わりないので、普通料金をとっても良いとは思うのだが、優しい人で良かったね。
これまで行った無人島でも、料金はわりと適当な感じなので、適当に半額にしてくれた説はあるが。笑

船長の友人が私たちの来た駅に用事があるらしく、ついでに港から駅まで車で送ってくれることになった。優しい!行きはタクシーで来たので、帰りはタクシーを使わなくて済む。
車の中では色々な話をした。
乗せてくれた人も船の送迎などをやっているらしく、行った無人島の話などをした。
どうやら今のこの時期はあんまり魚が釣れないらしい。あと、この時期は特に波が荒れることが多いらしく、明日以降3日間は島に行けないらしい。そう考えると今日いけたというのはラッキーだったのかもしれない。

今日泊まるホテルを急遽予約し、今後の予定を立てる。

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夜ご飯「ひろはま」という店で食べた。
ハンバーグが柔らかくてジューシーで美味しい。昼はほとんど何も食べていなくて、朝もパン2つしか食べていなかったので、余計に美味しかった。


今日は移動して無人島行って帰ってきて、あっという間の1日だった。やりたいことを全部成し遂げることはできなかったが、無人島を出る頃には不思議と達成感みたいなものがあった。というか、あの猿のいる島で一晩生活するのは流石にきつい。ずっと猿を警戒して行動しないといけないので、どうしても作業スピードが落ちるし、何をするにしても猿の邪魔が入るので、なかなか難しい点があった。ただ、ハプニングはたくさん起こるし、予期できないところが多くあって楽しかった。
本来なら明日も無人島にいる予定だったので、明日することが無くなってしまったので、ホテルに帰って明日どうするかを話し合ったりした。


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