東海道徒歩旅[13日目]

昨日風呂場で体重を測ったのだが、自分でも驚くくらい体重が落ちていた。私は元々割と細身な体型だと思うのだが、それでも体重が落ちていて、びっくりした。もっとしっかり食べないとどんどん減っていく一方なのかもしれない。昨日は結局昼ごはんを食べずに歩いていたし。こういうところが駄目なんだよな。どうしても食べるのめんどくさくなってしまって、ついつい後回しにしてしまう。

あと、昨日鏡を見たら、日焼けで顔が真っ赤になっていて驚いた。春とは言え、太陽の光をずっと浴びていると日焼けもするか。これ以上酷くなるようだったら日焼け止めを買うけど、今のところは大丈夫そうだ。
それよりも、唇の方が気になるな。日焼けと乾燥のダブルパンチ(おそらく乾燥の方が強い)で、唇も結構真っ赤になってしまっている。リップクリームなんて持ってきてないので、買おうか迷っている。マスクしてるとリップクリーム塗った時に気になるしなあ。でもこのままじゃ結局マスクした時にヒリヒリしそうな気がする。まあ、とりあえずほっておくが。

朝は少し体がだるかった。歩き始めると、太ももが筋肉痛になっていることに気がついた。これまで痛かったのはふくらはぎや足首の辺りばかりだった。おそらく、連日の峠越えで太ももの筋肉をよく使っていたからだろう。体はこんなにも正直だ。

歩いていると、公園のそばを通りがかった。公園には桜が咲いていた。綺麗だった。
ヒヨドリが桜の木から木へと飛び移っていて、その振動で桜の花びらがひらひらと地面へ落ちた。

少し歩くと、富士山が見えた。今度は雲に隠れていない、完全な富士山だ。

太宰治の作品の中に、「富嶽百景」という短編小説がある。
私は高校生の時に授業でこの作品を扱った。私の好きな小説の一つだし、あの授業は高校の授業の中でも特に印象に残っている。

しばらく歩く。

2時半頃になって、沼津駅に着いた。少し遅めの昼食にすることにした。

「やば喫茶店」という喫茶店に入り、ナポリタンを注文。

卵が下に敷いてあった。私はMサイズを注文したが、充分ボリュームがあって美味しい。

結構良いペースで歩けて、あまり休憩もしていかったので、この喫茶店で少しゆっくりすることにした。

喫煙ルームの近くに座ったため、誰かが扉を開けると少しだけタバコの臭いがしたが、こういう良い雰囲気の喫茶店でするタバコの臭いは、なぜかお洒落な雰囲気を加速させるから不思議だった。普段はタバコ結構嫌いなんだけどな。

店を出て、宿に向かう。比較的時間もあるので、ゆっくりと。

宿に到着！今日はそこまで疲れてないな。
宿では、明日以降の予定を立てたりした。意外と時間も体力も余裕があるので、もう少し自分を追い込んでみても良いかもしれない。あと、行きたい場所もあるので、少しスケジュールを詰めてみようかな。
帰りの夜行バスはすでに予約してしまったので、寄り道などもしつつ楽しもうと今考え中。

明日はいよいよ箱根峠である。今の感じだったら結構良いペースでいけそうだが、どうなるだろうか。

富士→三島
歩いた距離ー27キロ