見出し画像

小豆島を歩いて一周した時の話。(三日目)

○小豆島徒歩旅3日目
5時くらいに起き、拠点から撤収。
大体2時間くらいしか眠れなかったため、さすがに眠い。二日連続野宿はやっぱりキツいな。まだ体が野宿に慣れていない感じがある。ただ、寝転んでいるだけでも多少体力は回復する。最後の一日だと自分に言い聞かせながら頑張ることにする。

今日は寒霞渓に行く予定だったので、朝ごはんを食べた後、朝の7時くらいに野宿していた場所を出発し、寒霞渓に向けて歩き出す。

画像1

画像11

寒霞渓まではロープウェイで行こうという話をしていたので、とりあえずロープウェイのある場所まで歩く。そこまでの道も上り坂が多く、結構しんどかった。多分6キロくらいは歩いたんじゃないか。

画像2

8時半に出発するロープウェイで上まで上がる予定だったのだが、コロナの営業時間短縮で10時からしか営業していないのこと。
調べれば分かったことだが、ほとんどノープランで来たことが裏目に出てしまった。

画像3

色々会議した結果、寒霞渓の頂上まで山登りをすることに。
約1時間かかる山道をひたすら登っていく。

画像4

画像5

画像6

山道の途中にはいい景色も沢山あって綺麗だった。山登り自体は過酷であったが、総合的には自分の足で登ってみて良かったと思えた。

画像7

着いた!山道は地面が土だったこともあって、そこまで足に負担がかからなかったような気がする。コンクリートの地面は足への負担が大きい。

画像8

何枚か写真を撮ったあとは下山。
帰りはロープウェイに乗った。
上から見下ろす港町と自然の組み合わせが良かった。山登りをしながら見る景色も、ロープウェイから見る景色も、どちらも良さがあって、登りが登山、降りはロープウェイという選択は良かった。


ロープウェイで下山したあと、バスに乗って港まで。朝早い時間帯だったこともあり、僕ら以外誰も乗車する人がいなかった。そのおかげで、バスの運転手とバスに乗っている間ずっと会話していて、景色が綺麗なところとかをゆっくり走ってもらったりした。
「徒歩で小豆島歩いて一周している途中で、あとは福田港に向けて歩くんです」と運転手に言うと、最後の道は結構大変だということや、スーパーやご飯屋さんが少ないからバスが降りてすぐの港付近で準備していくと良いよという話をしてくださった。
おすすめのご飯屋さんも教えてもらい、実際にそこに行った。ボリュームもあって美味しかった。

画像9

ここが教えてもらったご飯屋さん。雰囲気も落ち着いていて、味も良かった。

昼ごはんを食べた後は福田港に向けて、約15キロの道をひたすら進む。
足の疲れはもちろんあったが、なんとなく無限に歩けるような気もして、限界超えているんだろうなと思った。限界を超えると逆に元気になる時間帯がある。

画像10

道の途中、O君と俳句作ってみようみたいな話になって、長い間俳句を考えてた。

砂浜に 残る足跡 満ちる潮

という俳句をその時に思いついた。季語入ってるのかどうかは分からない。
エンジェルロード行った時のことを思い出して読んだ句で、砂浜に残る足跡も潮が満ちてしまえば消えてしまうという少し寂しい俳句。
そんなこと考えながら進む。何か考え事をしながら歩いていると、疲れも意識しないようになって楽だった。

そして遂に到着!!小豆島一周を成し遂げることができた。
達成感はあったが、早く帰りたいという思いも強かった。この三日間はろくに寝れてもいなかったので、体は限界をむかえていたように思う。
体全体の疲れはピークだったが、足は意外にもそれほど疲れておらず、一日眠れたらまだまだ歩けそうなくらいだった。三日かけて歩くことに体がだいぶ慣れたのだろうか。人間の適応力というものは恐ろしいなと思った。

画像12

帰りの船での僕。
すっかり疲れてしまったので、船の中ではずっと寝ていた。船は寝転べるスペースがあるので、こうしてゆったりとくつろいで過ごした。

ちなみに、O君はまだまだ元気なようで、船の外に出て写真を撮ったり、僕が寝ている横で腹筋をしていたりした。恐ろしい奴だ。

今回、三日かけて約80キロある小豆島を歩いて一周した。寒霞渓までの道や寄り道(野宿できそうな場所を探すのに結構歩いた)なども合わせれば100キロ近く歩いたことになる。さらに、小豆島は山道も多く、夏の暑い日差しも相まって非常に過酷な挑戦となったが、充実感、達成感を存分に味わうことができた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?