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小豆島を歩いて一周した時の話。(一日目)

大学二回生の夏に小豆島を歩いて一周した時のことを書いていく。今回はいつも一緒に無人島に行っているO君と二人の旅となる。今回、約80キロある道のりを三日間かけて歩き、途中の宿は全て野宿とした。野宿場所を探したり、三日目に寒霞渓への山道を登ったりしたことから、おそらく三日間で100キロくらいは歩いているはずだ。旅をしながら書いていた日記を参照しつつ、写真と共にここに書いていこうと思う。


○小豆島徒歩旅 1日目
いよいよっていう感じはあんまり無く、朝早めに起きて行ってきまーすって言う感じで結構呑気になんとなく始まった今回の挑戦。
電車に乗り、飾磨駅で降りた後、姫路港フェリーターミナルまでは徒歩で向かう。
30分くらい歩くと、フェリーターミナルが見えた。
小豆島行きのチケットを買い、船に乗り込む。僕がチケットを無くしかけるというトラブルはあったが、無事に乗船。

朝、家を出る時点では旅が始まるぞという気持ちはそこまでなかったが、船に乗り込んだ時点で始まるなという実感があった。まだ行ったことのない場所への旅にワクワクしていた。

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船は思っていたよりも大きく、のんびりできた。
船の上から見下ろす海が綺麗だった。
雲一つ無く、いい天気だった。O君が、いつも(無人島行く時)とは船の波の幅が違うと言っていて、確かにっていいながら笑った。無人島の時はもっと小さい船で行くため、波の幅も狭いのだ。


45分くらい船に乗っていると、小豆島に着いた。着いたのが11時半くらいだったので、少し早めのお昼ご飯にすることにした。
本当に何も決めていないので、その場で調べ、一番近いご飯屋さんに行った。

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少し入りづらそうなところだったが、勇気を持って入ってみると、普通の家のような空間におばあさんがやっているようなご飯屋さんだった。


飯を食べ終わったあとはいよいよ出発。
大体昼の12時に出発し、どんどん歩く。
ちょくちょく休憩入れつつも、ほとんどノンストップで進み続けたような気がする。
坂道や緩い山道が多く、体力をえぐられる。
歩行者用道路も無いため、後ろに気を使いながら歩くのはなかなか辛いものがある。
また、今回は北側から一周を始めたのだが、北側はそこまで栄えていないため、店もほとんどなく、ただ歩くだけの時間が流れた。

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坂を登っている途中で撮った写真。天気も良く、いい景色だった。

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途中寄ったスーパーも、ゾンビ映画に出てくるような古びたスーパーで、商品も新しく入荷していないようなところだった。人がたくさん来ないから、保存の長いものを少量置いているのだろう。
電気も付いていなかったし、店員も店に入ってしばらくして奥の方から出てきたので、最初は本当ににゾンビの街に来たみたいな感覚になった。
この時点で20キロ程度歩いていたが、そのあともひたすら歩き続けた。

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今回の旅は本当にノープランなので、今日どこまで行くとか、どこで寝るとかも決めていない。
途中スーパーに寄ってパンとかを買い、食べながら土庄港まで歩く。10キロくらい歩いていると、徐々に日も暮れてきた。
日が暮れたあと光の少ない山道を歩くのは危険だと思っていたが、幸い日が落ち切る前には街の明かりが見える場所まで辿り着けた。

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そのあとは野宿ができそうな場所探し。
とりあえずスーパーで晩御飯を購入し、野宿できそうな場所を探す。
展望台があったので、そこを候補地とするが、O君が違う公園を提案して、そこを押してきたので、僕が折れることに。
仕方なくそこそこ遠い距離を歩く。

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公園は坂の上にあったので、坂道を登っていく。道も暗く、なかなか大変だった。

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やっと公園に着いた!これで休める!と思ったのだが、コロナの影響で公園自体に入れないようになっており、断念。その時点で午後10時を過ぎており、30分くらいかけてここまで来たので、さすがに落ち込む。


仕方なく足洗い場(エンジェルロードのすぐそこ)まで降り、そこで野宿することに。来た道を引き返す形になってしまったが、仕方がないと笑って済ませた。計画通り行かないこともある。

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暗くて夜は写真が撮れなかったので、明け方に撮った写真。砂浜だったので、寝転んでも背中が痛く無く、風も凌げたので個人的には良い野宿場所だったと思っている。
着いた時点ですでに真っ暗だったので、そのまま背負っていたリュックを枕にして寝ることにした。空を見上げるとほとんど満月に近い月で、とても綺麗だった。波の音が気持ち良い。

今日だけで38キロくらい歩いており、足の疲労も相当溜まっていたので、明日うまく歩けるかが心配だった。

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