見出し画像

淡路島徒歩一周旅1日目。

今日から淡路島一周徒歩旅が始まる。
これまで様々な徒歩旅をしてきた。
小豆島を一周する旅では、野宿をしながら2泊3日で100kmほど歩いたし、東海道を歩く旅では、18日間かけて約550kmの道のりを歩いた。今回はその第三弾となる、淡路島徒歩一周旅である。
今回は4泊5日かけて淡路島を歩いて一周する。小豆島徒歩旅のように野宿をしながらの旅となるが、2日目の夜までは1人で行動し、2日目の夜からは友人と合流して一緒に進むという流れになっている。1人での野宿はまだ経験がなかったため、また新しいチャレンジが加わった旅となる。


始発のバスに乗り、電車で明石駅まで。そこから歩いて明石港へ行き、淡路島へ向かう。

実は、バスに乗る直前になって家に帽子を忘れてしまったことに気がついた。引き返そうとも考えたのだが、気にせず進むことにする。帽子がないのはかなり痛手となりそうだが、どうなることやら。

淡路島へはジェノバラインという定期船に乗って行く。明石港から出ており、約13分で淡路島の岩屋港まで行くことができる。

あっという間に岩屋港に到着。

今日は洲本まで行く予定だ。洲本までは34kmほどで、初日にしてはかなり長い距離を歩くことになる。東海道徒歩旅や小豆島一周旅をしている分、自分の歩ける距離やペースに関してはかなり分かっているつもりだ。おそらく大丈夫だろう。

歩いて30分ほどするとすぐに暑くなり、着ていた上着を脱いで半袖になった。今日は雲ひとつない快晴で、島の東側はずっと太陽が当たり続けていた。

道、広すぎやしないか?車道よりも歩道の方が広い。歩く人に優しすぎる道路だ。

あっという間に1時間ほど経ち、休憩を入れる。大体1時間に5分程の休憩を入れるくらいがちょうどいいと東海道徒歩旅の時に学習したので、そのペースで進めていく。

ゼリーを飲んで休憩。部活の時によく口にしていたということもあって、かなり懐かしい味だ。

体の痛みは予想していたが、思ったよりも肩が痛くなるのが早く、少し心配になる。今回は小豆島一周旅の時や東海道徒歩旅の時よりも荷物は多めなので、そのせいだろう。

休憩を終えて歩き出したのだが、あまりにも体が軽いので笑ってしまった。休憩は偉大だ。


しばらく歩道がない場所を歩く。
交通量も増えてきて、トラックやバスなどが横を通るたびに少しヒヤリとする。ぶつかることはなくても、通り過ぎた後の風で少し体がよろめいてしまい、恐怖感が常にあった。
疲労が溜まってきていたのだが、こういう場所ではなかなか休憩もできないので、しばらくの間歩き続けた。


バス停の近くにスペースができていたので、少し休憩をする。この時点で今日はもう15キロほど歩いていたので、残りは大体半分くらいだ。少しペースを上げすぎたということと、1日目はまだ体が慣れていないということもあり、長めに休憩をとった。
肩が少し痛かったので、凍らして持ってきたアクエリアスをしばらく肩に当てて冷やした。早めに対処しておかないと後々ひどいことになったら厄介だ。

その後は歩道も無事に復活し、良いペースで歩いた。

少しずつ日差しが強くなってきたが、気温はそこまで高くなく、半袖に長ズボンでちょうどいい感じだった。陰に入るとむしろ寒いくらいで、夜が少し心配になった。

歩いていると何やら赤い建物を見つけたので近づいてみると、どうやら寺のようだ。
八浄寺と書いてある。
こじんまりとした寺で人もいなかったので、寺の中を見ながらゆっくりと休憩した。

しばらく歩いていると、「喫茶ブーケ」という店があったので入ってみる。喫茶店ということだったが、食事も提供しているみたいだ。しばらくお腹が空いた状態で歩いていたので、この場所にあるのはかなり助かった。

エビピラフを注文。

待っている間、店員のおばさんに話しかけられて、少しだけ喋った。
店の前に何も停まっていないことに気付いたようで、「歩いてきたの?」と聞かれた。
「岩屋から来て、今日は洲本まで行くんです」と答えると、「元気だねぇ」と言いながら笑っていた。

この時間に入っている客は私だけで、店の中はやけに静かだった。落ち着くなぁ〜。
少しゆっくりしてから再出発。店を出る際にも、「頑張ってね!」と言われた。

2時間ほど歩いた先にAEONがあり、近くにベンチがあったのでしばらく休憩することにした。
寝転べるほど大きいベンチだったので、靴を脱いで寝転んでみるとかなり心地良い。
そのまま1時間ほど寝転んで過ごした。


歩いていたら後ろから自転車が来て、道を譲ったのだが、その時に「朝岩屋にいました?」と声をかけられ、「歩いてるんですか?」と聞かれた。「そうですね、淡路島一周しようと思ってるんですよ」と返すと、「すご!僕は自転車で一周するんですよ〜。じゃ、頑張ってください!」と言うとすぐに走っていった。短いやりとりではあったが、一気に元気が出た。


休憩を挟みながら歩いていく。徐々に休憩の数は増えていくが、着実に歩みを進める。

洲本市に到着!目的地までは後10kmほどだ。

まだ時間的にも余裕があったので、砂浜まで降りて休憩することにした。
砂が冷たくて気持ちがいい。30分ほど寝転んで過ごした。


野宿予定地に着いたが、まだ明るい時間だったので、少し歩いてAEONに行った。
マクドナルドに入って食事を摂り、スマートフォンの充電をしながらしばらく過ごした。

外が暗くなってきたのでマクドナルドを出て、AEONで明日の朝ご飯を買ってから野宿地に向かう。
野宿地である砂浜にはゴミも少なく、寝心地は良さそうだった。コンクリートの上に寝るよりは遥かにマシだろう。


明日の夜には友人が合流する予定だ。夜を1人で過ごすのは、今日だけとなる。1人だけの夜は、少し心細い。風が強く吹き始めたから、寝袋の中に深く潜った。




岩屋港〜洲本
歩いた距離ー34キロ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?